働く女性・ワーキングマザーの割合は?働く理由と子育ての悩み

cc6a289f07be0425500ea106a83200f8

この記事の読了時間は約 5 分です。

女性の就業率は子育てに影響する?

1985年の男女雇用機会均等法、1999年の男女共同参画社会基本法など、男女の働く機会や社会活動を平等にする取り組みにより、女性の就業率が上がっていることは周知の事実です。

働く意欲が高い女性の権利や共働きによる将来の保険の意味など、女性の働き方が男性に近づくことは多くの良い面があります。

ただし、権利が与えられることで悪い変化もあります。その1つが、ワーキングマザーやシングルマザーの増加による女性の子育て負担の増加です。総務省の調査では、シングルマザーの数は2000年から2010年にかけて3割近く増加しています。

aa1b58a08729998898fbf3825f70fb43

出典|シングル・マザーの最近の状況(2010 年)|総務省

2000年|86.8万人
2005年|107.2万人
2010年|108.2万人

シングルマザーの増加は、子どものことを考えると好ましいことではありません。もちろん、母子家庭になる背景には様々な事情がありますが、女性の就労率が上がったことで、未婚や離婚を選択する余地ができたことも理由の1つと考えられるでしょう。

シングルマザー・ファーザーになる理由は?人数の割合と推移

では、ワーキングマザー自体はどれくらい増えているのでしょうか。

今回は、ワーキングマザーの推移や子育てをするママが働く理由についてお話したいと思います。

ワーキングマザーの割合と推移

わたしもワーキングマザーの1人です。と言っても、今の時代は子どもがいる女性が働くことは珍しいことではありませんね。

女性の就業率の推移

総務省統計局の「労働力調査(基本集計)」の数値では、25-44歳の女性の就業率は右肩上がりに推移しており、30年前と比べて15%も上昇しています。

2fbfa42bf52c910980349973481816ab

出典|I-特-1図 就業率の推移 | 内閣府男女共同参画局

ワーキングマザーの割合

また、2015年の厚生労働省の調査によると、18歳未満の子を持つ世帯1181万7000世帯のうち、ワーキングマザーがいる世帯は68.1%を占めています。これは、2004年の56.7%に比べて11%以上、単純な世帯数で考えて100万世帯以上も増えていることになります。

5e2f1886930a42852bbe77b0c2264ab7

出典|ワーキングマザーの割合、過去最高の68.1%に | nippon.com

ワーキングマザーが抱える悩み

では、ワーキングマザーはどのような悩みを抱えているのでしょうか。

お出かけ情報サイト「いこーよ」の調査によると、子育てをしながらフルタイムで働く女性には、以下の悩みがあることがわかります。

cb66732b0f1592fd352050ce1d1d3edf

出典|「ワーキングマザー」お悩みランキング!働くママゆえの苦労とは | 子供とお出かけ情報「いこーよ」

・子どもの急病時に休みがとれない
・帰宅後の家族の料理
・自分の趣味の時間がとれない
・洗濯・掃除などの家事
・子どもとの会話が少ない
・急な残業時の子どものお迎え
・学校・園の行事に参加しづらい
・夫婦間の会話が少ない
・現場での出世が遠のく

回答サンプル数は292と少ないながら、これらの回答のほとんどは、わたしも「わかる、わかる。」となるものばかりです。きっと、他のワーキングマザーも同じ意見でしょう。

もちろん、ワーキングマザーが抱える悩みはこれだけではありませんが、全ては”時間がない”ということが悩みの原因になっています。

ワーキングマザーが働く理由

もしかしたら、「そんなに悩むくらいなら、働かなきゃ良いじゃん!」「時間がないなら、働かなきゃ良いじゃん!」と未婚の女性や年配の女性は思うかもしれません。

様々なアンケート調査結果を見ると、女性が働く理由として「家事・育児以外の自分の時間が欲しい」「生きがいが欲しい」「自分に経済力をつけたい」などの意見は見られます。

そして、そのような意見に対して、子育てを軽視した自分本位の女性と捉える人も一部いるようです。

もちろん、子どもがある程度大きくなり、自分の手を離れたときは、「家事・育児以外の自分の時間が欲しい」「生きがいが欲しい」「自分に経済力をつけたい」などの理由で生活に張りをもたせたいと考えるのは現代の女性の当然の権利です。

ただ、大多数の女性は、子どもが小さい間は働きたくないと考える人が多いのではないかと思います。ところが、家計に余裕があり、将来の経済的な心配がない人はほぼいません。

そのため、権利云々ではなく、子どもが小さくても家計の収入を増やすために働かなければいけないのが現状です。

ちなみに、厚生労働省の「国民生活基礎調査」を見ると、全世帯の生活意識は「大変苦しい」と「やや苦しい」が 27.4%、「やや苦しい」が 32.9%となっています。

中でも児童のいる世帯の生活意識は「大変苦しい」が30.0%、「やや苦しい」が33.6%と、お金が必要なことがわかります。

6a7417077c9bb86051f1a7b6817ede3c

出典|平成27年 国民生活基礎調査の概況|厚生労働省

子どもの年齢別母親の仕事状況

子育て世帯の全ての女性が子どもの年齢関係なく働いているわけではありません。子どもの成長に合わせて、少しずつ働き口を探し、今後必要になる養育費・教育費を賄うために働く人が多いようです。

以下は、末子の年齢別にみた仕事ありの母親の割合です。

de205c98113e68561cb9e67358d608a6

出典|平成27年 国民生活基礎調査の概況|厚生労働省

グラフを見るとわかる通り、子どもが0歳で39.2%、1歳で51.1%、2歳で55.2%の女性がすでにワーキングマザーになっており、子どもが小さくても保育園などに預けて働かなければいけない家庭が多いことがわかります。

忙しいワーキングマザーに憧れる?

シングルマザーやワーキングマザーの新しいライフスタイルという体で取り上げられるテレビ番組や雑誌の記事を見かけることがありますが、子育てをする多くの女性には自由な時間はありません。

たしかに、子育てをがんばっているシングルマザーや子だくさんなワーキングマザーを見ると、純粋に凄いと思いますし応援したくなります。

一方、子育てをしているからこそ苦労も想像できるため、わたしは同じ境遇には立てませんし、凄いとは思っても憧れることはありません。

定義は難しいのですが、一概に苦労をすれば良い子育てができるわけではないため、これからの子育て世代のためにも、個人的にはあまり勘違いをさせるような取り上げ方はしてほしくないものです。

記事のURLとタイトルをコピー