耳垢の重要な4つの役割とは?子どもの耳掃除が原因になる病気

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耳掃除ばかりしてはいけない理由

子どもは基本的に耳掃除をする必要はありません。その理由は、

1.耳掃除をしなくてもほとんどの耳垢が外に出てくるため
2.耳掃除をすることで耳垢を押し込んでしまうため
3.耳掃除をすると余計に耳垢が出てしまうため

などがあります。そもそも、耳垢がダメなものだと誰が決めたんでしょうか。たしかに耳垢が溜まりすぎてしまうと耳垢栓塞症になり、軽度の難聴の原因になってしまうことはあります。

ただ、耳垢は耳の中にあるゴミなだけではなく、大切な役割を持っています。そのため、ママは赤ちゃんや子どもの耳垢を気にして、耳掃除ばかりしてはいけないんです。

そこで今回は、耳垢が持つ重要な役割、また、耳掃除をしすぎることで被る病気などのリスクについてお話したいと思います。

耳垢が持つ重要な4つの役割

耳垢の役割1.侵入したゴミの吸着

耳垢は、外気から侵入したほこりなどのゴミを吸着する役割を持っています。

外耳道にある耳垢腺からの分泌物にはある程度の粘性があり、外耳道に侵入するほこりを吸着して耳垢にします。耳垢は、線毛と言う細かい毛によって外に排出されます。

耳垢の役割2.皮膚を守る

耳垢は、皮膚を乾燥や物理的な衝撃から守る役割を持っています。

耳垢腺から分泌される脂分が鼓膜や外耳道を覆うことで、乾燥を防ぎます。耳は体内に近い器官であるため、乾燥すると傷つきやすくなったり、感染症の原因になるためある程度の潤いが欠かせません。

また、脂分によって作られる耳垢は、外耳道や鼓膜に対する直接的な衝撃を和らげる緩衝材になります。

耳垢の役割3.細菌の繁殖を抑える

耳垢は、耳垢に含まれている免疫機能によって、細菌の繁殖や感染を抑える役割を持っています。

耳垢に含まれているタンパク質分解酵素、抗体の免疫グロブリンA(IgA)と免疫グロブリンG(IgG)などが、侵入した細菌やウイルスの繁殖・感染を抑えてくれます。

耳垢の役割4.昆虫の侵入防御

耳垢は、耳穴に昆虫などが侵入することを防ぐ役割を持っています。

耳垢が持つ苦味成分や匂い成分が、昆虫を避け、耳の穴に昆虫が侵入してくるのを防いでいるそうです。

耳掃除をしすぎるとかかる病気

このように耳垢には大切な役割があるため、過剰に耳掃除をする必要はありません。さらに、耳掃除をしすぎることで、色々な耳の病気にかかってしまう可能性があります。

耳掃除しすぎによる病気1.外耳道炎(がいじどうえん)

外耳道炎とは、耳掃除などで耳をいじりすぎることによって皮膚の一部がはがれ、炎症を起こす病気のことです。炎症による痛み、かゆみ、耳だれなどがあります。

参考|外耳道炎とはどんな病気か|症状や原因・治療 – gooヘルスケア

耳掃除しすぎによる病気2.外耳道湿疹(がいじどうしっしん)

外耳道湿疹とは、外耳道炎を起こして傷ついている耳が、菌の感染、感染後の油脂分、アトピーなどによって、浮腫やただれができる病気のことです。

参考|外耳道湿疹とはどんな病気か|症状や原因・治療 – gooヘルスケア

耳掃除しすぎによる病気3.耳垢栓塞症(じこうせんそくしょう)

耳垢栓塞症とは、綿棒などで湿性耳垢を耳の奥に押し込んでしまうことで、耳栓のように耳垢が詰まって取れなくなってしまう病気のことです。耳垢による軽度の難聴を引き起こす場合があります。

耳掃除しすぎによる病気4.外耳道異物(がいじどういぶつ)

外耳道異物とは、綿棒で耳掃除をした際に、綿棒の綿が耳の奥に残されて取れなくなってしまう症状のことです。綿による軽度の難聴を引き起こす場合があります。

耳掃除しすぎによる病気5.外耳道損傷(がいじどうそんしょう)

外耳道損傷とは、耳掃除などによって外耳道の皮膚が傷つく症状のことです。傷口からの出血や耳の痛みがあります。

耳掃除しすぎによる病気6.外耳道真菌症(がいじどうしんきんしょう)

外耳道真菌症とは、耳掃除のし過ぎや耳のいじり過ぎで外耳道に傷がついてしまい、そこ真菌(カビ菌)が入り込むことで起こる病気です。

外耳道真菌症にかかると、菌糸が広がることで耳垢が耳の中に広がっていきます。耳垢は真菌のせいで、黒くなるだけでなく、匂いもあり、耳に痛みやかゆみも伴います。

参考|耳について | 大牟田市の耳鼻咽喉科 立石医院|風邪、アレルギー性鼻炎

耳掃除しすぎによる病気7.鼓膜損傷・穿孔(こまくそんしょう・せんこう)

鼓膜損傷・鼓膜穿孔とは、耳掃除などによって鼓膜が破れてしまう症状のことです。耳の痛み、耳鳴り、難聴が起こります。

参考|鼓膜損傷<外傷>とはどんな病気か|症状や原因・治療 – gooヘルスケア

耳掃除しすぎによる病気8.耳小骨損傷(じしょうこつそんしょう)

耳小骨損傷とは、鼓膜穿孔などによって鼓膜が破れた内部にある耳小骨が損傷してしまう症状のことです。耳痛、耳鳴り、難聴に加えて、めまいなどが起きます。また、重度の難聴症状が出る場合があります。

耳掃除しすぎによる病気9.内耳損傷(ないじそんしょう)

内耳損傷とは、鼓膜を破ってさらに耳の奥に何かが入ることで、蝸牛、前庭神経、蝸牛神経など内耳を損傷してしまうことを言います。めまい、難聴、耳鳴り、顔面神経麻痺などが起きる場合があります。

耳の病気はけっこう怖い

わたしたちが普段何もしなければ、耳の奥が傷つくことはありません。ところが、耳は傷がつきにくい分、傷ついてしまうと治りにくいという特徴があります。

そのため、耳垢を取ろうとして耳掃除をしすぎることで、耳垢の重要な役割を失くしてしまうだけでなく、耳を傷つけたり、病気のリスクを負っていることを認識した方が良いでしょう。

特に、子どもの耳は大人よりも外耳道が短く、ちょっと奥に綿棒や耳かきを入れただけで耳の表面を傷つけたり、鼓膜を傷をつけることもあります。

子どもの耳垢の中には、普段と違う色や匂いの耳垢が出る場合があり、それが何らかの病気を表していることがあります。そのため、色や匂いなども注意して見るようにしましょう。

耳が臭い・耳垢が赤い・黒い・白いのは病気?赤ちゃんの耳垢の種類

「もうちょっと奥……もう少しで取れるんだけどなぁ。」という気持ちはわかりますが、それで子どもの耳を傷つけてしまうのは良くないですよね。

たしかに、耳掃除は副交感神経を刺激する影響で、リラックスや快感を感じるそうですが、子どもの耳掃除をしすぎることでわざわざそんな癖をつける必要はないですよね(^_^;)

3歳過ぎの子どもの耳垢が多い…耳垢が溜まる原因と対処法

耳垢のメリットを得るため、病気などのリスクを回避するため、ママは子どもの耳垢を躍起になって取ろうとする耳掃除はやめておきましょう。

もし、子どもの耳垢が気になったら、素直に耳鼻科に行き耳掃除をしてもらうようにしましょう。

耳鼻科で子どもの耳掃除をするメリットは?料金は?医療費助成対象?


参考|みみよりなお話「耳垢の役割について」|大氣耳鼻咽喉科
参考|耳垢の話 耳鼻咽喉科 清水おかべクリニック

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