赤ちゃんが飲むミネラルウォーター・湯冷まし・麦茶の注意点

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離乳食前の赤ちゃんに飲ませても良い水分

基本的に離乳食前の赤ちゃんには、母乳やミルク以外の水分を飲ませる必要はありません。

赤ちゃんにや脱水症状の恐れがあり、急な水分摂取が必要なときは生後3-4か月以降、それ以外一般的には離乳食開始前後に飲ませることが推奨されています。

離乳食前の赤ちゃんに母乳やミルク以外の水分を飲ませるシチュエーションは、以下の場合です。

水分補給が必要な場合1.嘔吐や下痢の場合
水分補給が必要な場合2.ミルクで栄養過多の場合
水分補給が必要な場合3.夏場や汗をかく季節
水分補給が必要な場合4.発熱した場合
水分補給が必要な場合5.離乳食間近の場合

離乳食前の赤ちゃんの母乳・ミルク以外の水分補給はいつ必要?

もし赤ちゃんに母乳やミルク以外の水分を飲ませるのであれば、基本的にはミネラルウォーター(軟水)・湯冷まし・麦茶のどれかになります。

では、これらの水分を飲ませる場合に何か注意した方が良い点はあるでしょうか。

今回は、赤ちゃんに飲ませるミネラルウォーター・湯冷まし・麦茶の注意点についてお話したいと思います。

赤ちゃんに飲ませても良い水分1.軟水のミネラルウォーター

水道水は、貯水槽の衛生面や残留塩素の問題で赤ちゃんの身体に負担がかかるので控えましょう。赤ちゃんに飲ませても良いのは、ミネラルウォーターです。

ただし、ミネラルウォーターは硬水ではなく、硬度100以下の軟水を選びます。硬度の高いミネラルウォーターはミネラル成分が多く含まれており、赤ちゃんの胃・腸・肝臓に負担をかけてしまいます。

そもそも、赤ちゃんに必要なミネラル成分は、母乳やミルクで十分補えます。ミネラル成分を摂り過ぎると肝臓でミネラルを分解できないだけでなく、ミネラルバランスが崩れてしまい、お腹を壊して下痢を起こす可能性があります。

硬度100以下の軟水で有名なミネラルウォーターは以下のものです。赤ちゃん用と書かれたミネラルウォーターや水以外の物質がほとんどない「純水」という水もあるため、それらを選んでも良いでしょう。

・南アルプスの天然水 硬度20
・クリスタルガイザー 硬度38
・ボルヴィック 硬度60
・六甲のおいしい水 硬度84
など

赤ちゃんに飲ませても良い水分2.湯冷まし(ゆざまし)

湯冷ましは水を沸騰させて作ります。使う水は水道水でも良いですし、ミネラルウォーターでも構いませんが、水自体は日持ちがしないため一度作った湯冷ましを次の日に使わないようにしましょう。

水道水を使う場合はカルキ成分(塩素)を飛ばすために、10分ほど沸騰させます。沸騰させたお湯を常温で人肌になるまで冷ませば、カルキなどが飛び、口当たりが柔らかい湯冷ましになります。

ちなみに、沸騰させたお湯のことを白湯(さゆ)と言い、それが冷めると湯冷ましになります。これは温度による呼び方の違いだと思ってください。

赤ちゃんに飲ませても良い水分3.薄い麦茶

赤ちゃん用の麦茶を飲ませるのは最低生後3-4か月以降(通常は離乳食開始から)が良いのですが、できれば白湯、湯冷ましを加えてさらに薄める方がベターです。

もし手元に赤ちゃん用のベビー麦茶がない場合は、通常の麦茶を3倍以上に薄めて飲ませるようにしてください。

麦茶を薄めなくても赤ちゃんの身体に影響はありませんが、赤ちゃんには麦茶の味が濃くて苦いため飲めません。

赤ちゃん用のベビー麦茶と普通の麦茶の違いは?ペットボトルは?

市販のベビー麦茶には「生後1か月以降」と書いてあるため赤ちゃんに飲ませることは可能ですが、現在の育児では飲ませる必要はありません。

赤ちゃんの水分摂取の際の注意点

軟水のミネラルウォーター、湯冷まし、薄い麦茶を赤ちゃんに飲ませる場合は、以下の点に注意しましょう。

注意点1.温度は常温以上か人肌で

冷たい飲み物を飲みすぎると、大人でも体を冷やしたり胃腸を刺激して下痢になりことがありますが、赤ちゃんはもっと敏感です。

赤ちゃんは胃腸などの内臓を刺激して下痢になるだけではなく、消化器官を刺激することで嘔吐をして水分が取りづらくなり、逆に脱水症状を引き起こす可能性もあります。

また、冷たい飲み物で体が冷えると低体温になり、免疫力が低下して病気にかかりやすくなります。そのため、水や湯冷ましを飲ませる場合は常温以上(20-25度程度)、または人肌にしましょう。

注意点2.量は10-20ccが目安

何度も言いますが、離乳食が始まる生後6か月までは母乳とミルクによる水分補給で十分です。そのため、赤ちゃんに湯冷ましや水を飲ませるときの量は、1回につき10-20ccを限度にしましょう。

離乳食前の赤ちゃんの母乳・ミルク以外の水分補給はいつ必要?

飲ませ方はスプーンを使って少量ずつ口に流し込んであげます。赤ちゃんが慣れてくると、哺乳瓶を使って飲めるようになります。

注意点3.授乳時間を避ける

赤ちゃんの授乳時間の前に水や湯冷ましは飲ませないようにしましょう。母乳の飲みが悪くなると、栄養不足になる可能性があります。

もし赤ちゃんの水分不足を感じたら、まずは少し早めに母乳やミルクを飲ませて様子を見るようにしましょう。

注意点4.月齢に気をつける

赤ちゃんが母乳やミルク以外の水分を補給することは極力避けた方が良いため、飲ませる時期にも気を配ってください。

湯冷まし(白湯)はミルクを作るときの調整によく使うため、赤ちゃんとしてはミネラルウォーターよりもこちらの方がまだ飲みやすいかもしれません。

生後0-3か月の間は、風邪や下痢で水分不足が心配な場合に母乳やミルクを飲ませてから湯冷ましを飲ませます。生後4か月以降で水分が足りない場合は、軟水のミネラルウォーターや薄めた麦茶などを飲ませるなどしましょう。

注意点5.保存状態に気をつける

湯冷ましや作りおきの麦茶を保存する場合は、麦茶ポットに入れてその日の分だけ使います。また、外出する場合は魔法瓶で持ち歩きます。

普段母乳育児のママがミネラルウォーターを用意する場合は500ml以下の小さいサイズを選び(125mlサイズもあります)、いざというときに赤ちゃんが飲むミネラルウォーターとして分けておきましょう。

雑菌が発生してしまうため、大人はもちろん赤ちゃんにも決してペットボトルに口をつけて飲ませないでください。どちらにしても時間が経つと雑菌が繁殖するため、余ったらもったいないと思わずに前日のものは捨ててください。

注意点6.果汁は摂取させない

恐らく、離乳食前の赤ちゃんの水分補給というと果汁を思い浮かべる人もいるでしょう。自分の親に「赤ちゃんは果汁を飲ませなきゃダメよ。」と言われたことがあるママもいるかもしれません。

ところが、現在の育児では、離乳食前の赤ちゃんが果汁を摂取することは、栄養、口腔ケア、脱水症状、アレルギーの面から良くないことだと言います。詳しくは以下を参考にしてください。

離乳食前の赤ちゃんに果汁を与えない方が良い4つの理由

ママは脱水症状の傾向を把握しておく

たしかに、赤ちゃんが母乳やミルクの飲みが悪いことはあります。そんなとき、ママは何とか赤ちゃんに水分をとって欲しくて、湯冷ましや麦茶を飲ませようとするものです。

赤ちゃんにとって脱水症状を起こすことが一番怖いので、水分補給をすること自体は間違ってはいません。ただし、それによって下痢を起こしてしまうと、より水分が失われてしまうため本末転倒です。

脱水症状、または脱水症状気味の赤ちゃんや子どもの対処は、「意識がある場合」「意識が不明確な場合」「離乳食前の赤ちゃんの場合」で分かれます。それぞれ以下を参考にしっかりと押さえておいてください。

脱水症状の応急処置1.子どもの意識がある場合

・意識がある場合は、積極的に水分補給と電解質補給を行う
・30-60分ほど様子を見て回復傾向がないなら、すぐにかかりつけ医に

脱水症状の応急処置2.子どもの意識がない場合

・子どもに意識がはっきりしていない場合は、救急外来か救急車の手配を行う
・意識がない子どもに水分を飲ませると嘔吐する可能性があるため、ムリには飲ませない

脱水症状の応急処置3.離乳食前の赤ちゃんの場合

・基本的に赤ちゃんの場合は、脱水症状が見られた時点で病院に連れていく
・水分が足りていない程度であれば母乳やミルクで水分補給をする
・母乳やミルクを飲まない場合は、湯冷ましを少量ずつ飲ませる

年中起こる乳幼児の脱水症状が悪化する仕組みと応急処置の方法

もし赤ちゃんが脱水症状気味の場合は、一時的な対応として水分補給を行い、すぐに小児科を受診しましょう。また、以下の場合も脱水症状を疑う症状なので知っておいてください。

・おしっこの量や回数が少ない
・おしっこの色が濃い
・泣いているのに涙が出ていない
・よだれが少ない
・肌や唇がかさかさしている
・口の中が乾燥している
・体が熱いのに汗をかいていない
・顔がやけに熱くて赤い
・顔の血の気が引いて青い
・めまいや立ちくらみをしている

赤ちゃんの状態がいつもと違うと感じたら、脱水初期症状を疑ってください。そして、必要な場合に限り、ミネラルウォーター・湯冷まし・麦茶を適切な用法で赤ちゃんに飲ませてあげてください。

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