産後クライシスの解決法は?後悔前に夫婦で話し合う3つのこと

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まさか出産で夫婦の関係が変わるとは…

まだ新婚の夫婦や子どもを作る前の夫婦は、子どもの出産後の夫婦関係がどうなるかは想像がつかないと思います。むしろ、考えてもいないでしょう。

「まさか、こんなに夫のことがどうでも良くなるなんて……。」
「まさか、こんなに妻の性格が変わってしまうなんて……。」

出産後にお互いに対してそう感じてしまったら、すでに「産後クライシス」です。以前産後クライシスの原因を以下のようにお伝えしました。

産後クライシスの原因1.妻の負担が増えたから
産後クライシスの原因2.夫婦に離れる期間ができたから
産後クライシスの原因3.夫に父親の自覚を感じないから
産後クライシスの原因4.愛情を注ぐ対象が変わったから
産後クライシスの原因5.マタニティブルー・産後うつが起こったから
産後クライシスの原因6.プロラクチンの影響が強く出たから
産後クライシスの原因7.妻がママになったから

なぜ幸せな夫婦に離婚の危機が…産後クライシス7つの原因とは

もちろん、産後クライシスの危機がない夫婦もたくさんいますが、出産前後で関係性が変わらない夫婦はほとんどいないと思います。それは良い意味もあれば、悪い意味もあります。

では、もし出産をしても夫に変わって欲しくないなら、妻に変わって欲しくないなら、またお互いが変わっても良い家庭を築いていきたいなら、夫婦はどのようなことに気をつけて、何をすれば良いのでしょうか。

今回は、産後クライシスを解決するために夫婦で話し合うべき3つのことについてお話したいと思います。

産後クライシスの解決法とは

産後クライシスを解決するための方法はあちらこちらで言われていますが、わたしが思う一番大切なことは、「今まで以上に夫婦がお互いを知り、今まで以上に夫婦で話し合うこと」です。

……単純なことだと思うかもしれませんが、これを行っている夫婦は非常に少ないと思います。

夫婦とは恋人の延長ではなく、子どもがいるいないにかかわらず家庭を持つことです。家庭を持つということは、寝食をともにし、最終的にはどちらかがどちらかを看取るまでいっしょにいるということです。

恋人の延長気分のときは今が大切だと考えますが、結婚をしたらお互いが将来どうありたいかを考えなければいけません。

恋人の延長気分のときは個人をベースに物事を考えますが、結婚をしたらお互いが家庭をベースに物事を考えなければいけません。

必ず相手に合わせて妥協をすると言い切れる人なら良いのですが、妥協をすることで個人のライフスタイルが変わるかもしれませんし、人間関係が変わるかもしれませんし、それまで大事にしてきたことを捨てる可能性もあります。

そのため、もし夫婦どちらかが子どもが欲しいと真剣に考えた場合は、お互いの関係性が変わることを予測して夫婦で話し合ったり、改めてお互いを認識し合う必要があります。

では、夫婦で話し合ったり、認識し合うこととは何でしょうか。

産後クライシス予防・解決方法1.夫は出産が妻の人生を変えると認識する

まず夫婦が将来の幸せな家庭を作るために話しあったり、意識合わせのために必要なことは、子どもがいる家庭にするか夫婦2人の家庭にするかを決めることです。

もちろん「授かり婚(でき婚)」の場合は、有無をいわさず子どもがいる家庭になりますが、これも最初に「本当にそれで良いのか。」というお互いの意思確認が必要です。

なぜならば、出産は女性の人生を変える行為だからです。

昔は、出産は命がけの行為だと言われていましたが、医療の発達で命を落とす妊婦は減りました。現在の妊婦死亡率は0.003%程度です。

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引用|わが国の妊産婦死亡率(出産10万対)の年次推移|厚生労働省

ただし、生命の危険はなくても出産によって女性は大きく変わります。もし、夫が妻に望むことが、結婚したときと同じような女性でいることや、2人で同じ時間を過ごすことならば、子どもは諦めてください。

出産によって、女性の体型は確実に崩れます。芸能人やモデルでも無い限り体型の維持は無理です。そもそも誰でも年をとります。

出産によって、女性の性格は確実にママになります。育児をしながら常に女性でいる余裕を持つことは難しいです。

出産によって、夫の相手は(一時的に)子どもの次になります。赤ちゃんはお世話しなければ生きていけません。子どもは1人では何もできません。

出産によって、家計は細くなる可能性があります。もし共働きをしていたなら、ほとんどの家庭において妻の仕事量は減ります。

それでも良いと納得した夫婦は子どもを積極的に作ってください。どちらかが納得出来ないのであれば、お互いが何をしたいのか、どうやって補い合うのかを話し合ってください。

産後クライシス予防・解決方法2.妻は夫の仕事の責任は会社の将来にかかわると認識する

特に30代-40代男性の仕事は、個人の仕事だけではなく、会社の将来にかかわる責任があることを妻は認識しなければいけません。

世の中には以下の通り会社が413万社あり、そのうち99.7%が中小企業だそうです。

中小企業の定義は以下の通り。

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製造業:資本金3億円以下又は従業者数300人以下
卸売業:資本金1億円以下又は従業者数100人以下
小売業:資本金5千万円以下又は従業者数50人以下
サービス業:資本金5千万円以下又は従業者数100人以下
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さらに小規模企業の割合を見てみると、約87%で、約360万社が小規模企業、残り53万社が中規模・大規模企業ということになります。

引用|日本の企業数、倒産件数、赤字会社の割合、上場企業数など

「おとなりの旦那さんなんて、育児休暇とって朝からずっと赤ちゃんの面倒見てるのよ!ちょっとくらい会社休んで育児しなさいよ!」

世の中の会社の99.7%が中小企業、87%が小規模企業です……。夫が仕事に穴を開けても将来の生活が心配ないなら、または別の生活方法があれば夫婦でその方法をしっかり話し合いましょう。

もちろん、夫は本気の育児を経験しなければ大変さを理解できないとは思いますが、会社を休んでも出世に響かなかったり、同僚やお客さんに迷惑がかからない保証があれば、喜んで会社を休んでイクメンになると思います。

実際、家庭より仕事を優先する男性でも、育児休業を取得したいと考える人は70%に達しますが、現実的にそれができないから辛いんです。

ライフネット生命が行なった「育児休業に関する意識調査」によると、家庭を優先する人が育休を取得したいと考える割合が85%に対し、仕事を優先する人が育休を取得したいと考える割合も70%とかなり高い結果が出ています。

でも、現実の育休取得率は2-3%しかありません。つまり、仕事優先の男性でも、育休を取得したいけど取得できない現状があるということがわかります。

男性の育児休業取得率や日数は?育休メリットと取得すべき理由

産後クライシス予防・解決方法3.夫婦はお互いの心や身体の変化を知る

産後クライシスを防ぐためには、出産で「妻の心や身体に何が起こっているのか。」を夫が知り、出産で「夫の心にどのような疑問が湧いているのか。」を妻が知る必要があります。

夫が知るべき妻の心の変化

まず妻の一番の変化は、母性行動を誘引する「プロラクチン」「オキシトシン」という女性ホルモンによって、自分の心に反してイライラしたり、心配したり、やる気を失ったりなど、情緒不安定な状態になることです。

また、赤ちゃんの授乳のために必要な「プロラクチン」には、赤ちゃん以外を排除しようとする気持ちを引き起こす性質があります。

なぜ幸せな夫婦に離婚の危機が…産後クライシス7つの原因とは

この女性ホルモンによる心情の変化は、人によって程度が変わりますが、夫は妻が単純にイライラしているのではないと知る必要があります。

妻が知るべき夫の心の疑問

妻が思う夫への不満は「父親の自覚の無さ」です。

父親の自覚が無いため子育ての参加が少なく、父親の自覚がないため育児をする妻の大変さがわからず、父親の自覚がないため子どもの将来を心配しないと考えてしまいますが、妻がいくら言っても男性には生物として簡単には父親の自覚が理解できない仕組みがあります。

一般的に、人間であれば女性の方が男性よりも親の自覚が強いと考えられがちですが、母親の自覚が強いのは自然界でも同じです。

感情的な話ではなく、母親は自分で産んだ子は自分の子だと認識できることに対し、父親は自分で産んでいないため、自分の子だという認識が弱くなります。そのため、父親は子どもに対する時間や手間などの投資が少なくなるそうです。

母性本能の意味とは?ママの子どもに対する愛情は本能?感情?

夫が父親の自覚を持つためには、ある程度の時間や頭の切り替えが必要です。

「わたしたちの子に決まってるじゃん!何バカなこと言ってるの!?」と思うかもしれませんが、それは女性ホルモンのせいですぐにイライラしてしまう妻も同じです。

お互いが「なぜ○○してくれないの?」「なぜ○○だとわかってくれないの?」と思っていては、産後クライシスの溝は埋まりません。相手の心の変化や疑問を受け入れて、少しずつ歩み寄る方法を話し合いましょう。

産後クライシス関係なく夫婦は変わる

2人のときはどれだけ変わらないと思っていても、子どもが産まれることで夫婦の関係性は変わります。

夫婦がお互いを愛していても、必ずそこに子どもの存在があるため、2人のときとは違う愛情の形になるでしょう。

妻は夫として愛している以外に子どもの父親として見ますし、夫は妻として愛している以外に子どもの母親として見ます。

もちろん、この愛情の比率や質、要素はそれぞれ違うものだと思います。良い機会なのでそれも話し合って見てはいかがでしょう。

どうせ人生1回しか無いんですから、より良い関係性を作るためにお互いのことを知り、お互いが不安に思うことの洗い出しは、面倒でもやっておいた方が良いのかな、なんて思います(^_^;)

不安になることばかり書いてしまったので、「子どもいない方が良いのかな……。」と思わせてしまったらごめんなさい。でも、もし子作りを迷っているなら、子どもを作ることを考えてみましょう。

子どもは新しい感性を与えてくれます。自然な笑顔をくれます。子どものころを思い出させてくれます。家族を優しくしてくれます。これまで受けた親の愛を感じることができます。ということでぜひ。

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