大人も間違う正しい鼻のかみ方は?子どもへの教え方と練習法

8c55dc561d965ed2b93f671bfd78af1c-1

この記事の読了時間は約 7 分です。

正しく鼻をかめば病気予防になる

なぜ、わたしたちが鼻をかむか知っていますか?

鼻水が出るから……というのはもちろんそうなんですが、鼻水が垂れてかっこ悪いからではなく、病気を予防するために鼻をかんでいるんです。

特に、子どもがかかりやすい病気と鼻水は関係が深いため、正しい鼻のかみ方を子どもに覚えさせるだけで、ママの心配事は1つ減ることになります。

「鼻をかむだけでしょ……。」と思うかもしれませんが、鼻をかむ行為は簡単なようで難しいことです。病気を予防するためには、適当に鼻の通りを良くするのではなく、正しく鼻をかんで鼻水を出しきらなければいけません。

そのため、子どもには鼻水をきれいに拭き取ることを教えてから、少しずつ正しい鼻のかみ方を覚えさせる必要があります。

子どもが鼻をかむことができる年齢は、およそ3-4歳ごろです。といっても早い子で2歳、遅い子は5歳でも上手に鼻をかめないくらい、正しく鼻をかめる年齢目安は幅広いものです。

子どもが鼻をかむ行為は病気の予防につながるため、たどたどしくても早めに教えて、鼻水が出たら鼻をかむ習慣をつける必要があります。

何歳から鼻をかめる?乳幼児の鼻づまりと鼻すすりの悪影響

そこで今回は、正しい鼻のかみ方と間違った鼻のかみ方の違い、間違った鼻のかみ方をすると子どもに何が起こってしまうかをお話したいと思います

ママが間違った鼻のかみ方を教えている

正しい鼻のかみ方は、子どもだけではなく大人でもできていないことが多いようです。

大王製紙が15歳以下の子どもを持つ母親1000人に行った「子供の鼻の健康に関する意識調査」によると、正しい鼻のかみ方ができている子どもは42.2%しかおらず、その原因として母親の31.2%が間違った鼻のかみ方を子どもに教えているということがわかりました。

e2b6e3f770a8886cd0e947835b993341 21979550a865ff392de78c7be48b0937

出典|子どもの鼻の健康に関する意識調査|大王製紙

間違った鼻のかみ方をしている大人が、誰から鼻のかみ方を教わったかというと、やっぱりその親から教わっているはずです。ということは、鼻のかみ方が間違っていると、代々受け継がれる可能性があるということです。

正しい鼻のかみ方とは

子どもに教える正しい鼻のかみ方とはどのようなものでしょう。

正しい鼻のかみ方として、専門家が勧めるポイントは、[1]反対側の鼻を押さえて片方ずつかむ[2]鼻水を押し出すために、しっかり口から息を吸う[3]ゆっくり少しずつかむ[4]最後まで強くかみすぎない[5]鼻の周りを傷つけないように、肌にやさしいティッシュを使う――の五つ。

引用|【大王製紙】親子で「正しい鼻のかみ方」できず‐鼻の健康に関する調査 : 薬事日報ウェブサイト 薬学生版

正しい鼻のかみ方1.片方の鼻の穴をふさいでティッシュをあてる

片方の小鼻を指で押さえて、もう片方の鼻の穴に適度なサイズのティッシュをあてがいます。鼻をかんだときに、鼻水がはみ出さないように注意しましょう。

正しい鼻のかみ方2.口から息をしっかり吸う

口から息を吸い込み、口を閉じて鼻から息を出します。

正しい鼻のかみ方3.ゆっくりと鼻水を押し出す

「ふーーん!!」と勢いよく鼻息を吹き出すのではなく、ゆっくりと強く鼻水を押し出すイメージで、何度もこまめに鼻をかみます。片方が終わったら次はもう片方の小鼻を押さえて、同じように鼻をかみます。

正しい鼻のかみ方4.鼻水を鼻に残さない

鼻水はどちらの鼻の穴にも残さないように、なるべく最後までしっかり出し切ってください。

正しい鼻のかみ方5.優しくきれいに拭き取る

鼻のまわりを傷付けないように、小鼻を絞ったり、強く押さえないで鼻水をきれいに拭きとってください。

動画で見る正しい鼻のかみ方

中日新聞・電子編集部の正しい鼻のかみ方がわかりやすかったため、文字でわかりにくい場合はこちらで正しい鼻のかみ方を確認してください。

注意して!間違った鼻のかみ方

正しい鼻のかみ方が理解できたら、間違った鼻のかみ方も知っておきましょう。間違った鼻のかみ方をすると鼻水が残ったり、鼻の粘膜が傷ついて鼻血が出やすくなります。

のぼせ?鼻ほじり?赤ちゃん・子どもの鼻血の原因と止め方は?

間違った鼻のかみ方1.両方の鼻を同時にかむ

両方の鼻を同時にかんでしまうと鼻腔内の圧力が強くなるため、鼻水が耳管を通って中耳に入って急性中耳炎になったり、圧力のせいで鼓膜が破れたり、めまいや耳鳴りなどの症状がでる「外リンパ瘻(がいりんぱろう)」を起こしてしまいます。

間違った鼻のかみ方2.思いっきり鼻をかむ

思いっきり鼻をかんだ場合も、両方の鼻を同時にかんだときと同様に、鼻息を出した際の圧力のせいで急性中耳炎、鼓膜損傷、外リンパ瘻、外リンパ漏の原因になる可能性があります。

※外リンパ瘻と外リンパ漏は別物

間違った鼻のかみ方3.鼻水を残したままかみ終える

まだ鼻水が残っているにもかかわらず鼻をかみ終えると、残った鼻水内の細菌やウイルスが繁殖して、急性中耳炎や急性副鼻腔炎の原因になります。

鼻は強くかみすぎず、鼻水を残さないようにする……というとなかなか難しいのですが、自分なりに鼻水をかみきれる強さや回数を見つけられるようにしましょう。

間違った鼻のかみ方4.鼻をすする

上記3つを見ると、鼻をすすることがNGだとわかるでしょう。残った鼻水をすすったり、鼻をかまずに鼻水をすする癖がつくと、繁殖した細菌やウイルスを身体の中に取り込んでいるようなものです。

子どもに教える鼻のかみ方

赤ちゃんや子どもは鼻水を拭かれたり、鼻水吸引器などで鼻水を吸われることが大嫌いです。そのため、鼻水を拭こうとしたり、鼻のかみ方を教えると嫌がります。

ママが、「楽しく正しい鼻のかみ方を教えたい!」という気持ちはわかりますが、楽しくできる子も、そうではない子もいます。

ただ、鼻をかむことは大切なので、子どもが嫌がるから教えないというわけにはいきません。そのため、時間をかけて、正しい鼻のかみ方を覚えさせてください。

うちは息子も娘も2歳ごろから、わたしが鼻を片方ずつ押さえて、「はい、ふーんして。」とサポートをしながら覚えさせました。

教えるポイント1.鼻から空気を出す感覚を覚えさせる

バースデーケーキのロウソクを拭き消すことができるのは、3歳前後からです。口から上手に空気を出す行為は、子どもにとって簡単ではありません。鼻からは、なおさらです。

そのため、まずは鼻から空気を出すことを教えましょう。口から息を吸い込み、片方の鼻の穴を押さえて、ゆっくり強く空気を出す練習を繰り返してください。片方ができたらもう片方も。

ロウソクの火は勢いよく空気を当てるよりも、長く強く当てた方が簡単に消えます。同じように、鼻から出す息も長く強く出すことができれば、鼻息のコントロールもバッチリです。

鼻かみ練習を嫌がる子には、以下の鼻かみ練習器「はなかめるゾウ」を使っても良いと思います。鼻息を使って、象のイラストが描かれた風船を膨らませるというものです。使い方動画もありました。

教えるポイント2.枚数や大きさは子どもに合わせて

鼻をかむときにティッシュを1枚使いますか?2枚重ねて使いますか?それとも、1枚を折って使いますか?

これは特に正しい方法はありません。鼻水の量によるため、子どもに教える場合は子どもが鼻をかみやすいティッシュの大きさ・枚数で教えましょう。

後は家庭のルールなので1枚を折って使うも良し、2枚使うも良し、ハンカチで鼻をかむも良しです。無駄な量のティッシュを使う必要はありませんが、ティッシュは再生紙ですし、個人的にはあまり気にしません。しっかりと鼻をかめることの方が大切です。

教えるポイント3.鼻の押さえ方を確認する

鼻をティッシュで覆ってしまうと、子どもがどのように鼻を押さえているか見えません。ただ、注意深く見ると、「どう見ても両方同時に鼻かんだろ……(-.-;)」ということがあります。

子どもは面倒なことを嫌がりますが、両方の鼻をかんでいると感じたら何度も「鼻は片方ずつかみなさい。」と教える必要があります。

正しく鼻をかむことによる効果

子どもが正しく鼻をかめるようになって鼻水を出しきれるようになると、鼻づまりを解消して中耳炎や蓄膿症などの病気予防になるだけなく、子どもの成長を阻害する口呼吸を少なくできます。

口呼吸が癖になると口が開けっ放しになるため、虫歯や口臭の原因になったり、歯並びや噛合せが悪くなったり、発音に影響を与えます。これらの悪影響の可能性が減ることは大きな効果ですね。

何歳から鼻をかめる?乳幼児の鼻づまりと鼻すすりの悪影響

また、鼻づまりを解消することで食べ物の純粋な匂いがわかるようになるため、好き嫌いがはっきりします。偏食を治したいなら、まずは食べ物の何が嫌いなのかを明確にしないといけません。そのためには、正しく匂いがかげなければいけません。

もちろん、子どもが鼻をかめるようになることで、普段の鼻づまりが解消され、鼻くそも溜まりづらくなります。

赤ちゃんの詰まったカピカピ鼻くその取り方と溜めない方法

最初から正しく鼻をかむことができる子はいないので、ママはイライラしないように時間をかけて優しく教えてあげてください。

あと、必ず1回はイタズラでティッシュ乱舞をするので覚悟してください(^_^;)

記事のURLとタイトルをコピー