吐き気、出血、たんこぶ…子どもが頭をぶつける原因・症状と対処法

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0-3歳の子どもは頭をぶつけやすい

ハイハイやお座り(ひとりすわり)を覚えた赤ちゃんは、バランスを崩したときに上手に尻もちをつくんですが、たまに転がりすぎてゴツンと頭をぶつけてしまうことがあります。

また、1歳を過ぎてようやくよちよちと歩き始めた子どもは、まだバランスが上手く取れないため、足から崩れ落ちるように転んでしまい、頭をぶつけてしまうことがあります。

どちらも可哀想ですが、拙い姿がとても可愛くて、心配しつつもウフフと笑ってしまうことがあります。

わたしのイメージでは、このように転んで頭をぶつけてしまうのは1歳前後の子どもが多い気がしますが、年齢別に見ると何歳が多いんでしょうか。

国民生活センターの調べによると、頭をぶつけてケガをしてしまう20歳未満の未成年を5歳ごとの年齢階層別に比較したところ、0-4歳の割合が58.4%で過半数を超えています。

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引用|小児の頭部外傷の実態とその予防対策(発表情報)_国民生活センター

年齢階層をパーセンテージで表すと以下のようになります。

 0-4歳|58.4%
 5-9歳|24.8%
10-14歳|10.5%
15-19歳|6.3%

さらに0-4歳をパーセンテージで表すと以下のようになります。

0歳|10.0%
1歳|17.0%
2歳|13.7%
3歳|10.2%
4歳|7.4%

やはり、つかまり立ちやつたい歩きを始める0歳の後半、ひとり歩きを始めたり外で積極的に行動し始める1-3歳は、頭をぶつけてケガをしてしまう子どもは多いようですね。

では、なぜ子どもは頭をぶつけてしまうのでしょうか。子どもが頭をぶつけてしまったときにママは何に注意しなくてはいけないんでしょうか。

今回は、子どもが頭をぶつけやすい原因と大切な頭をぶつけてしまったときの確認事項に関してお話したいと思います。

子どもが頭をぶつける原因

子どもは人間が一番守らなければいけない頭部をすぐにぶつけてしまいます。それは以下の原因が考えられます。

頭をぶつける原因1.頭が大きいため

日本人の20代の平均頭身がおおよそ7頭身だそうです。

それに対して新生児は3頭身、2歳で4頭身、3歳で5頭身前後と頭の比率が大きいためバランスが取りづらく、転ぶとすぐに頭をぶつけてしまいます。

参考|赤ちゃんの体の変化 妊娠 出産 育児 初めてレッスン – ムーニー ユニ・チャーム

頭をぶつける原因2.状況判断ができないため

子どもは脳が未発達なため状況判断をする能力がなく、興味対象があると周辺に意識を向けることができないません。そのため、つまずいて転んだり、階段などで足を踏み外して頭をぶつけてしまいます。

頭をぶつける原因3.身体能力が低いため

子どもは身体能力が低いため、危険が起きてもそれを回避することができません。また、腕や足の筋力も発達していないため、腕で支えたり、とっさに受け身を取ることができずに頭をぶつけてしまいます。

頭をぶつける原因4.経験が少ないため

子どもはどこで何をしたら危ないのか、経験が少ないためわかりません。そのため、思いついた行動をまず試そうとして危険な行動を取った結果、頭をぶつけてケガをしてしまいます。

頭をぶつける原因5.視界が狭いため

子どもの視界は「チャイルドビジョン(幼児視界体験メガネ)」というツールが存在するほど、大人に比べて視界が狭いため、危険が迫っていても回避することができません。

以下がチャイルドビジョンというツールです。

参考|チャイルドビジョン | CAPセンター・JAPAN (子どもへの暴力防止プログラム)

子どもが頭をぶつけたときの大切な確認事項

子どもでも大人でも頭を強打してしまった場合は、大きなケガをしてしまうことがあります。打ちどころが悪ければ最悪死に至ります。

もし子どもが頭をぶつけてしまったら、ママは以下のことを確認してください。

確認事項1.頭部強打後に嘔吐をしたか

子どもが頭を強く打つと「嘔吐中枢の機能障害」「一過性脳浮腫(いっかせいのうふしゅ)」「自律神経の調節障害」などが原因で、嘔吐が起こりやすくなります。

大人が頭をぶつけた後に嘔吐をすると心配になりますが、子どもは大人よりも嘔吐中枢が敏感に反応して嘔吐をしやすいそうです。そのため、1度嘔吐をしても過剰に慌てずに、子どもの様子を観察してください。

もし、子どもが嘔吐後に痙攣を起こしたり、意識障害(意識の喪失やもうろうとしている)がある場合はすぐに病院に連れて行くか、救急車を呼びましょう。

また、嘔吐を繰り返したり、嘔吐後しばらくしても機嫌が悪い、気分がすぐれない様子がある場合も病院に連れて行くようにしましょう。

確認事項2.頭部強打後すぐに泣いたか

もし子どもが頭を打ってすぐに泣いた場合は、意識障害はないと考えます。反対に、泣かずにぐったり、ママの呼びかけに反応をしない場合はすぐに救急車の手配をしましょう。

子どもに意識障害がある場合は、頭を足よりも高くして横向きに寝かせて気道を確保したら、あまり体を動かさずに静かに待ちます。

救急車を手配した後は、たとえ意識が回復したとしても一度病院で検査を受け、その後2-3日は経過観察が必要です。

確認事項3.頭部強打後に出血したか

もし子どもが頭をぶつけて出血していた場合は、清潔なタオルで傷口を押さえて血が止まるまで待ちます。タオルは濡らす必要はありません。

その際、起きている状態だと血が止まりにくいため、横に寝かせて止血を試みてください。5-10分ほど様子を見て血が止まったら、一度病院に行き診察してもらいましょう。

傷口を押さえていても血がなかなか止まらない量の出血の場合は、救急車を呼ぶなどの対応をしましょう。

確認事項4.頭部強打後にたんこぶができたか

子どもが頭をぶつけた箇所にたんこぶができていたら、タオルを水で濡らしてたんこぶの部分を冷やしてください。

たんこぶは「皮下血腫(ひかけっしゅ)」と言い、ぶつけた箇所の血管が切れて血液が溜まるためできるものです。そのため、出血していなくてもたんこぶがあるということは、ぶつけた衝撃が強く内出血をしているということになります。

まだ頭蓋骨が柔らかい3歳未満の子どもが強く頭をぶつけてたんこぶができていた場合は、頭蓋骨骨折の恐れもあるため、早めに病院で検査をした方が良いでしょう。

確認事項5.頭部強打後に麻痺や痙攣がないか

子どもが頭をぶつけた後に痙攣したり、手足の麻痺がある場合はすぐに病院に行く必要があります。

意識がある場合は手を握ったり、足を動かせるかどうかを確認しましょう。何度も痙攣をしたり、麻痺やしびれが治まらない場合は、すぐに救急車を呼んでください。

確認事項6.頭部強打後に意識があるか

子どもが頭を強くぶつけた場合は、すぐに意識の確認をしましょう。大声で泣いていると呼びかけても返答が返ってこないことがあるため、まずは落ち着かせて、泣き止んだあとに呼びかけに受け答えができればひとまず問題はありません。

また、泣き止んだ後でも呼吸が苦しそうだったり、顔色が青かったり、唇にチアノーゼの症状が出ている場合は、すぐに病院に連れて行ってください。

確認事項7.検査後2-3日以内に変化があったか

子どもが頭を強くぶつけて、病院で検査を行った後も「しばらくはお子さんの様子を見てあげてください。」と言われるはずです。

数日後に頭部を強打したことによる何らかの症状が出ることもありますし、数週間後に出る場合もあるため、すぐに安心することはできませんが、一般的には2-3日様子を見るようにしましょう。

特に、病院で検査を行った日の夜から次の朝にかけて、子どもにおかしな様子がないかを観察し、気になることがあれば再度病院で受診するようにしましょう。

頭をぶつけても症状は目に見えづらい

子どもが体のどこかをぶつけた場合は、青あざができたり、その箇所が上手く動かせなかったりするため、見た目や機能面での変化はとてもわかりやすいものです。

ところが頭をぶつけても症状はわかりにくく、後から何らかの影響がでてくることがあります。そのため、子どもが頭をぶつけた後は最低24時間、できれば2-3日は注意深く見守ってあげる必要があります。

特に頭蓋骨に隙間がある小さな子どもの場合、頭をぶつけたことで脳が揺れたり、萎縮することによる脳の障害はぶつけた箇所以外にも及ぶ可能性があります。

子どもが2-3歳になって活発に動き始めることは、ママにとって嬉しいことです。同時にケガをしたり、危険な目にあうことが増えるため、心配なことでもあります。

ただ、ママがあまり心配をしすぎて子どもの好奇心を奪ってしまったり、制限をかけすぎてしまうと、子どもの心と体の成長を阻害してしまう原因になってしまうこともあります。

ママは最低限の安全が確保できる場所で、子どもを好きなように遊ばせつつ、何かがあったときに必要な対処と判断を行う準備を常に怠らないようにしてください。

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