赤ちゃん・子どもの急な発熱!慌てて病院に行く前の10の対処

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ママがうろたえる子どもの突然の発熱

「何だか頭が重いな……やけに肩こりがひどいな……何となく寒気が……あれ?これ熱出るかも?」年をとって自分の身体を気遣うことが増えたせいか、体調不良には敏感になりました。

大人は身体を気遣うようになると、軽めの病気には案外かかりません。経験から体調変化を予測できるようになり、安静にしようと心がけるからです。

ところが、赤ちゃんや子どもの病気は突然やってきます。赤ちゃんは体調変化を訴えられませんし、子どもは病気よりも体調よりも遊び優先です。

特に子どもは、病気の発熱よりも遊びの熱で興奮しっぱなしです。食欲もあるため、昼間は体調変化に気が付きません。お友だちと元気に遊んで、「ふー、今日も1日終わったぁ。」と思っていたら、夕方以降に紐が切れた操り人形のようにぐったりしています。

「体が熱い……。けっこう熱あるなこりゃ。」……さて、赤ちゃんや子どもが急に発熱したとき、ママはすぐに病院に連れて行ったり、薬を飲ませれば良いのでしょうか。

今回は、子どもが突然発熱をしたときに、病院に行くよりも、薬を飲ませるよりも、まずママがしなければいけない10の対処をお話します。

子どもの急な発熱の対処1.体温計で熱を計測

子どもは、生後6か月前後から3-4歳ごろまではよく発熱します。そのため、体温計で子どもの熱を計ることは基本中の基本です。

たとえ子どもが元気に見えても、子どもの身体を触って熱いと感じたら、まず検温をしてください。

明らかに病気が疑われる発熱は、ウイルスによる感染症が多いのですが、一般的に病気で発熱をするのは、体の中でウイルスに対する免疫反応が起こり、免疫細胞が病原体のウイルスと戦っているためです。

つまり、子どもが発熱している=病原菌が体に侵入してきている証拠ということになります。免疫の仕組みは以下を参考にしてください。

母子免疫の期間はいつまで?生後6か月間病気にならないは本当?

受診が必要な体温は?赤ちゃんの発熱・高熱・微熱の違いと対処

子どもの急な発熱の対処2.症状の確認

子どもの検温も重要ですが、発熱以外の症状を見極めることも重要です。鼻水が出ているか、咳が出ているか、嘔吐や下痢がないかなどを確認します。

嘔吐や下痢があった場合は、原因によっては家族に感染症の二次被害が出る可能性もあるため、吐物・下痢の処理には十分注意してください。

赤ちゃん・子どもの20の嘔吐原因…適切な対処法と片付けの注意点

また、子どもがコミュニケーションを取れる年齢なら、体が痛くないか、頭が痛くないか、お腹が痛くないかなど身体の痛みやどのような痛みなのかを聞いて、症状をしっかりと把握しましょう。

ただし、子どもは大人のように自分の症状を上手く伝えられません。そのため、ママが1つずつ丁寧に聞いて、病院に行った際に医師に症状を正確に伝えられる準備をしておきます。

子どもがかかる病気の症状や状態、また季節や時期を把握しておけば、ママの安心感にもつながりますし、冷静な対応も可能になります。

乳幼児が季節や時期でかかる病気・いつでもかかりやすい病気一覧

子どもの急な発熱の対処3.おしっこ・うんちの確認

おむつやパンツの中を覗いて、おしっこやうんちの状態がいつもと違う場合は、後で医師に報告をするために状態を記録しておきましょう。

下痢があったり、おしっこが出ない、おむつが濡れていない場合は、子どもの身体に水分が足りていない可能性があります。もしも、子どもに以下の症状がある場合は脱水症状を疑って、水分補給をしてください。

子どもの脱水症状を疑う症状
・おしっこの量や回数が少ない
・おしっこの色が濃い
・泣いているのに涙が出ていない
・よだれが少ない
・肌や唇がかさかさしている
・口の中が乾燥している
・体が熱いのに汗をかいていない
・顔がやけに熱くて赤い
・顔の血の気が引いて青い
・めまいや立ちくらみをしている
など

子どもに適度に水分補給を行なってもぐったりしている場合は、脱水症状の可能性があるため、急いで病院に連れて行きましょう。

年齢別のおしっこやうんちの量や回数の目安は以下のとおりですが、個人差があるため普段から量や回数を意識して記録しておくと良いでしょう。

新生児から3歳までの1日のおしっこ・うんち回数と量の目安

赤ちゃんのおしっこ量・回数が減る原因と脱水症状の判断基準

子どもの急な発熱の対処4.症状に合わせて着替え

子どもの体温が高く暑がっている場合は、部屋の温度を調節する前に、着替えによって調節してあげましょう。

その際、いつでも横になることができるように、身体を締め付けないパジャマに着替えさせてください。ただし、子どもが暑がっていても汗を吸収する肌着は着せてあげます。

反対に、子どもが寒がっている場合は、厚手のパジャマに着替えさせ、重ね着をして体温を調節します。これから高熱が出る場合は、事前に寒気が起こることもあるため、体温の変化に注意して症状に合わせた着替えをしてあげましょう。

部屋の温度調節は、子どもの着替えの後に必要以上に室温が高い・低いと感じた場合に調節してください。もちろん、室温は大人の体感ではなく、子どもに合わせてください。

子どもの急な発熱の対処5.水分をこまめに補給

子どもの熱が高いと身体の水分の蒸発が早くなり、脱水症状に至る場合があります。また、合わせて嘔吐下痢がある場合は、より脱水症状を起こしやすくなります。そのため、発熱時の水分補給は必須です。

赤ちゃんは、離乳食が始まる生後6か月までは授乳で水分補給します。生後6か月以降やすぐに母乳が出ない場合は、ベビー麦茶や水で薄めたポカリスエット、場合によっては経口補水液を使って水分補給しましょう。

ただし、経口補水液は用法用量を守って正しく飲ませてあげてください。

乳幼児の脱水症状に必要な母乳と経口補水液の飲み方・注意点

もし、生後6か月以降であれば、熱が高くても子どもが元気ならそれほど心配する必要はありませんが、十分な水分補給だけは必ず行ってください。

生後6か月未満であれば母乳などの飲み具合を見て、熱が高くても赤ちゃんが元気かどうかを判断してください。

子どもの急な発熱の対処6.とりあえず布団を用意

子どもの症状を確認し、子どもの体感に合わせて着替えをさせたら、いつでも横になれるように布団を用意します。

子どもは体調が悪くてぐったりしていても、遊びなど興奮することがあると、無理をしてそっちを優先することがあります。大人にはその感覚がわかりませんね(^_^;)

ママから見えるところに布団を敷き、部屋を暗くして、しばらく横についていてあげましょう。

たとえ、子どもが元気に見えても、高熱があるときは基本的には安静にしなければいけません。ただし、感染をする病気かもしれないため、ママはマスクを着用しておきましょう。

子どもの急な発熱の対処7.体温より体感温度に合わせた調節

もし生後3か月未満の赤ちゃんが38度以上の高熱を出した場合、生後6か月未満の赤ちゃんが熱による痙攣(熱性けいれん)を起こした場合は、すぐに救急外来に連れて行った方が良いでしょう。

お、お、お落ち着いて!子どもの痙攣4つの原因と対処法

それ以上の月齢の子どもの高熱は、まずは落ち着いて様子を見ます。子どもの体温が高く寝苦しそうなときは、衣服や室温の調整をしつつ、わきの下・後頭部の首元・足内もものつけねを保冷剤などで冷やしてあげましょう。

ただし、冷やす場合は保冷剤などを直接当てるのではなく、タオルなどでくるんでひんやりする程度にします。

また、子どもの熱が上がると末端の手足が冷たくなる場合があります。「身体は熱いのに手足が冷たい……どうしよう……。」となったら、まず手足の冷えは温めてあげましょう。

体温が上がるのは、ウイルスを活動できなくする身体の機能なので悪いことではありません。身体全体の体温が上がるまでは時間差があり、手足が冷えた状態のときは寒気を感じることがあります。

そのため、体温が高く手足が冷たい場合は、手足を温めて熱が上がりきるようにしましょう。

子どもの急な発熱の対処8.小児科の予約をする

子どもの症状でまず気をつけるべき点は以下の点です。

・脱水症状を起こしていないか
・痙攣を起こしていないか
・お腹など痛がっていないか

脱水症状は体温が高くなりすぎたことや嘔吐下痢で起こりますし、痙攣も通常の熱性けいれんが原因の場合は2-3分で収まることが多いはずですが、子どもが急に痙攣を起こすとびっくりします。熱による痙攣の対処法は覚えておきましょう。

お、お、お落ち着いて!子どもの痙攣4つの原因と対処法

脱水症状・痙攣の症状・腹痛などの痛みが続くようであれば、すぐに病院に連れて行ってください。診療時間外であれば、救急外来を利用しましょう。

もし、これらの症状がない場合は、一晩様子を見て朝一で小児科に連れて行きましょう。「もう大丈夫っぽいから病院行かなくて良いかな。」と思わず、病院に行って前日の子どもの様子を医師に伝えましょう。

また、「風邪っぽいから薬局で薬を買っておけば良いかな。」という判断もやめましょう。子どものうちはなるべく病院に行き、子どもの病状や体調に合わせた薬を処方してもらってください。

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子どもの急な発熱の対処9.小児救急電話相談の利用

子どもが急に発熱しても、まずは冷静な対応が必要ですが、それでもどう対応して良いかわからない場合はあります。

すぐに救急外来を利用するか、様子を見るべきか、また子どもの症状の対処法に迷った時は、「小児救急電話相談」に電話をしましょう。電話は「#8000」でつながります。

小児救急電話相談では、小児科の医師や看護師が子どもの症状に応じた適切な対処方法や夜間診療できる病院を紹介してくれます。

小児救急電話相談は、都道府県によって利用できる時間帯が異なるため、以下で確認してください。「#8000」にはスマホからもつながります。対象年齢は生後1か月から6歳までです。

夜間の発熱・嘔吐・ケガに小児救急電話相談!繋がらない場合は?#8000

子どもの急な発熱の対処10.救急外来を利用

ママは慌てずに上記の対応をとりつつ、様子を見るか救急外来を使うかを判断しなければいけません。もし、子どもが発熱以外に以下の症状がある場合は、夜中でも救急外来や救急車を利用してください。

子どもに緊急性が疑われる症状
・元気がなくぐったりしている
・呼びかけても反応がない
・顔色が青く、呼吸が荒い
・母乳などの水分を摂取できない
・生後0-3か月の赤ちゃんの高熱
・血便や血尿が出た
・嘔吐や下痢が激しい
・熱性けいれんがあり、5分以上続く
・熱性けいれんが何度もある
など
受診が必要な体温は?赤ちゃんの発熱・高熱・微熱の違いと対処

救急外来が必要かどうかは、熱の高さだけではなく赤ちゃん・子どもの様子や全身の状態を見て判断しなければいけません。

子どもの発熱時は素早く冷静な対応が必要

子どもが高い熱を出したり、ケガや急な痛みを訴えたときはベテランママでも焦ります。そんなときは、病院での医師や看護師の冷静な対応が、やけに気になることがあります。

「うちの子が苦しんでいるのに、このお医者さんやけに冷静だな……。」
「うちの子の方が辛そうなのになんで先に診察してもらえないの!」

知り合いの看護師さんは「慣れてるのもあるけど、わたしたちが焦ったらママは余計にパニクるでしょ?」とのこと。確かにその通りですね。

子どもが苦しそうにしていると、わたしたちはつい焦って冷静に対処できなくなってしまいますが、子どものためを思うなら病院に連れてくる前の素早く冷静な対応が必要です。

この辺りはマナーの問題も絡むので、子どもが小さくても親がいつでもお手本になるように心掛けたいですね。

子連れママのかかりつけ医院・小児科・救急外来の受診マナー

冒頭の続き–。

熱を計ると39度台……。まさか!と思った時にはもう遅い。パパに電話して「たぶんインフルだわ……。」と伝えます。

「今日遊んだお友だちのママに連絡しないと……。」←これも子どもの発熱時にすることの1つですね(^_^;)
「あの子皆勤賞って言ってたな……。インフルなら欠席扱いじゃないよね……。」

あーー、申し訳ない……。なんて考えながらLINEにするか電話にするかを迷う気の重さよ。その後、うちの家族と遊んでいた子の家族がインフルで全滅したことは言うまでもありません。

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