熱39-40度でオロオロ…突発性発疹の感染原因・症状・対処法

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赤ちゃんが急な発熱でオロオロ…

生後6か月から1歳中ごろまでにかかる「突発性発疹(とっぱつせいほっしん・とっぱつせいはっしん)」という赤ちゃんの病気があります。

赤ちゃんは、生後6か月まではママからもらった母子免疫や母乳に含まれる免疫のおかげで、病気にかかりにくい(かかりにくい病気がある)のですが、それ以降は軽いものからそうじゃないものまでポンポン病気にかかります。

ママからもらう母子免疫や母乳に含まれる免疫の詳細は以下を参考にしてください。

母子免疫の期間はいつまで?生後6か月間病気にならないは本当?

そんな中、初めての病気が「突発性発疹」という赤ちゃんも少なくありません。

保育士8年の経験があったわたしが、初めてわが子の突発性発疹を経験した時の状況をひとことで言うと、((((;゚Д゚))))オロオロオロオロ……。

もちろん、突発性発疹という言葉は何百回と見聞きしていて、仕事中にも何人もの園児の突発性発疹を経験しています(厳密に言うと結果的に突発性発疹だった)。

「そろそろあの子も来るんじゃないの?」なんて母親に言われていたんですが、いざわが子に40度の熱が出ると焦ってしまいました。これは経験が少ないママならなおさらです。

そこで今回は、突発性発疹の流れや症状、子どもが突然熱を出したときの対処法のお話しをしたいと思います。

突発性発疹(とっぱつせいほっしん・とっぱつせいはっしん)とは

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突発性発疹の特徴と症状

突発性発疹とは、ヒトヘルペスウイルス6型(HHV-6)、ヒトヘルペスウイルス7型(HHV-7)というウイルス感染で起こる子ども特有の病気のことで、39-40度以上の高熱が出て、熱が下がった後に身体のあちこちに発疹が出るという症状があります。

子どもに突然の高熱が出るためママは「風邪?インフル?」と驚くのですが、突発性発疹はせきや鼻水などの症状は出ません。その代わり、高い熱が出るため寒気などを伴うことがあります。

また全身に発疹は出ますが、痛みはなく、痒みもほとんどありません。

突発性発疹は、一般的には生後6か月から1歳過ぎに発症し、一度発症すると抗体ができるため、それ以降突発性発疹にかかることはほぼありません。赤ちゃんの突発性発疹が大人に伝染ることもありません。

突発性発疹の感染経路

突発性発疹の感染経路は明らかになってはいません。ただ、大人の8割以上が何らかのヘルペスウイルスを持っていると言われており、それが感染源となって赤ちゃんに経口感染・飛沫感染する可能性が高いと考えられています。

ヒトヘルペスウイルスに感染しても運良く突発性発疹の症状がでない子もいますが、7-8割程度の子がかかる病気なので「いつか来るかな。」と覚悟はしておいた方が良いですね。

突発性発疹の注意点

突発性発疹自体は心配する病気ではありませんが、ウイルス感染が原因で起こるため、まれに脳炎や脳症を併発する可能性があります。そのため、ママが注意するのは高熱以外の症状を見抜くことです。

たとえば、突発性発疹は基本的には1回限りの病気ですが、1度突発性発疹にかかっているのにまた高熱が出て発疹が出たり、突然39-40度の高熱が出ても発疹がでない場合は、違う病気の可能性が高くなります。

脳炎や脳症の特徴、また、他の高熱を伴う子どもの病気は以下をご参考に。

乳幼児が季節や時期でかかる病気・いつでもかかりやすい病気一覧

突発性発疹の発症の流れ

時系列で突発性発疹の発症から症状の流れを説明します。

突発性発疹の流れ1.ウイルスに感染

何らかの原因でヒトヘルペスウイルスに感染します。ウイルス感染後の突発性発疹の潜伏期間は1-2週間ほどです。

突発性発疹の流れ2.急な発熱

突発性発疹を発症すると何の前触れもなく38度以上の熱が出ます。そしてみるみるうちに39-40度まで熱が上がり、3-4日ほど高熱が続きます。

熱がある間数日間は体力が低下してお風呂には入れないため、特におしり周辺や口周り、首周りなどをきれいに拭いてあげましょう。

突発性発疹の流れ3.熱が下がる

3-4日経ち赤ちゃんの熱が平熱まで下がれば食欲も出てきますし、お風呂にも入れるようになります。

突発性発疹の流れ4.発疹が出る

熱が下がってから1日程度で体中に発疹が出てきます。この発疹が出てきた時にようやく「あっ、やっぱり突発性発疹だったね。」ということがわかります。

発疹は体中至るところにできる子が多いのですが、足だけお腹だけなど一部分のみの子もいます。下の写真は1歳9か月の女の子です。背中は割ときれいですが、手足にたくさんの発疹ができています。

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また、発疹が出てきてから途端に機嫌が悪くなる子が多いようです。原因はわかりませんが、熱が治まったため体力が回復し、大きな声で泣いたりぐずったりする元気が出てきたのかもしれません。

赤ちゃんの機嫌が悪い状況も通常は発疹が消えるまでなので、ママはもう少しの間耐えるしかありません……。

突発性発疹の流れ5.完治する

発疹は通常2-3日程度で消えますが、体中に発疹ができてしまった場合は発疹が消えるまで1週間程度かかる場合もあります。

突発性発疹の治療法と予防

突発性発疹には病気に対する特効薬や治療法はありません。もし、赤ちゃんに突然の高熱が出ても焦らず自然に治るのを待つしかありません。ただし、赤ちゃんが高熱を出した場合は基本的にすぐにかかりつけ医に連れて行くようにしてください。

治療法が無いのと同じく突発性発疹には予防法もありません。

赤ちゃんはこれから成長の過程でたくさんの病気にかかります。高熱が出て苦しそうにうなされる病気や、くしゃみ・鼻水・咳などの諸症状で大変な病気にもたくさんかかります。

そのような苦しさを感じる病気の体験をする前に突発性発疹を発症することは、赤ちゃんに病気によるリスクが比較的少なく、ママにとっても赤ちゃんが病気にかかることの耐性がつくため良い経験になるとも言えます。

突発性発疹かな?と思ったときの対処法

前述しましたが、たとえ赤ちゃんの初めての高熱で、それほどぐずりもなく、咳や鼻水などの症状がなかったとしても、熱が下がってから発疹が出るまでは突発性発疹かどうかがわかりません。もちろん医師でも事前の診断はできません。

「あれ?突発性発疹かな?」と思っても、「違ったらどうしよう……。他の病気だったら……。」とオロオロしてしまうのはそのためです。

赤ちゃんの体が熱い!と気付いたママはまず熱を測って、その後の対処をしましょう。

突発性発疹の対処法1.赤ちゃんの様子を観察

昼間の発熱の場合は、すぐにかかりつけ医を受診してください。赤ちゃんがが38度以上の熱を出した場合は、たとえ機嫌が良かったとしても基本的に病院で診てもらいましょう。

もし、診療時間外に発熱した場合は、赤ちゃんの様子を見てください。熱が高くても赤ちゃんの機嫌がいつもと変わらないなら、焦って救急外来に駆け込む必要はありません。次の日の小児科の予約を済ませておきましょう。

突発性発疹の対処法2.涼しくして風通しを良くする

突発性発疹で39-40度近い熱が出ると、特に夏場は熱で苦しくなることもあります。赤ちゃんが暑そうなら、薄着にしてあげてください。

風邪ではないので、汗をかいても熱が下がるわけではありません。無理をして汗をかかせようとは思わないでください。

扇風機で風通しを良くしても良いですし、氷枕や冷えピタなどの保冷剤を使って、後頭部やわきの下を冷やしてあげても良いですね。

突発性発疹の対処法3.とにかく水分補給

突発性発疹自体はそれほど焦る必要がない病気ですが、脱水症状にだけは十分気を付けなければいけません。

熱が高いと体の水分も蒸発するので、水分補給はこまめにしてあげましょう。突発性発疹は生後6か月以降にかかることが多い病気ですが、栄養バランス的にも母乳やミルクで水分補給をすることが最適です。

もしそうでない場合は、以下を参考にして水分補給を行い、赤ちゃんが脱水症状を起こさないようにしましょう。

赤ちゃんが飲むミネラルウォーター・湯冷まし・麦茶の注意点

また、症状に気が付かずに脱水症状の傾向が見られたら、すぐに病院に行きましょう。休診時間であれば救急外来を利用しましょう。

上記脱水症状を起こしている場合は、母乳やミルク、または経口補水液を使って病院に行くまでの間に脱水症状を緩和できるようにします。

以下は熱中症時の脱水症状の対策ですが、脱水症状になってしまった場合の対応は同じです。

乳幼児の脱水症状に必要な母乳と経口補水液の飲み方・注意点

年中起こる乳幼児の脱水症状が悪化する仕組みと応急処置の方法

突発性発疹の対処法4.他の病気も心配する

仮にベテランママさんだとしても「あー、これ突発だわ。病院に行く必要もなし!」という決め付けはしないで、熱が出た日、または次の日には必ず病院に診察に行ってください。

発疹が出始めるまではまだ時間がありますし、赤ちゃんが苦しそうにしている場合は他の病気の可能性もあります。赤ちゃんに出ている症状を記録して、適切に子どもの状態を医師に報告するようにしましょう。

突発性発疹の対処法5.他の子への感染も心配する

突発性発疹はヘルペスウイルスによって引き起こされるため、他の子と接触をすると感染してしまう可能性もあります。

もちろん、突発性発疹で高熱がでた際は保育園に預けることはできません。厚生労働省の「保育所における感染症対策ガイドライン」では、突発性発疹にかかわらず、発熱を伴う発疹は熱が下がるまでは登園を見合わせる病気とされています。

参考|保育所における感染症対策ガイドライン|厚生労働省

熱が下がり発疹が出た後、どの段階で登園が可能なのかは幼稚園・保育園によって対応が異なるため、まずは園に相談をしてください。

突発性発疹じゃない病気の症状

ママは必ず発熱した赤ちゃんを観察して、症状を記録しておきましょう。(次の日に)病院に行くことで、突発性発疹以外の病気かどうかがわかる場合もあります。

また、仮に診療時間以外で発熱をした場合でも、突発性発疹とは違う症状が出た場合には、すぐに救急外来を利用するか、かかりつけ医制度で対応している病院に連絡を取ってみてください。

以下はあくまでも突発性発疹じゃない病気の一例です。

突発性発疹と間違うケース1.赤ちゃんぐったりor機嫌が悪い

ぐったりとして機嫌が悪い場合は「風邪」「インフルエンザ」「尿路感染症」「川崎病」などの可能性があります。

せきや鼻水の症状がある場合も「風邪」「気管支炎」などが考えられます。

突発性発疹と間違うケース2.熱が下る前に発疹が出た

赤ちゃんの熱が下がらないうちに発疹が出た場合、「はしか(麻疹)」の可能性があります。

また、発疹をかゆがる場合は「水ぼうそう(水痘)」の可能性があります。

突発性発疹と間違うケース3.ピクピク痙攣している

赤ちゃんが継続して痙攣を起こしている場合は、「脳炎」「脳症」の可能性があります。これは併発のケースですね。

ただし、突発性発疹は熱が急激に上がる病気なので、熱による痙攣を起こすこともあります(熱性けいれん)。一度治まった痙攣が何度か続いたり、5分以上痙攣が続いた場合は脳炎、脳症など他の病気を疑いましょう。

お、お、お落ち着いて!子どもの痙攣4つの原因と対処法

突発性発疹はウイルスが関係する病気のため、脳炎、脳症や急性中耳炎などウイルスによる他の感染症を併発することもあります。

子どもが高熱のときも基本対応を忘れない

ママは赤ちゃんの突発性発疹に限らず、わが子が初めて高熱を出したときは驚くはずです。

もちろん、熱が出た段階では突発性発疹かどうかはわからないため、今回ご紹介した対処法以外にも以下の内容を実行してください。

基本的には、赤ちゃんの熱を測って様子を観察し、水分補給をし、救急外来が必要かどうかを見極め、次の日の小児科の予約をとっておくという対応は変わりません。

子どもの発熱でママがすること
 1.体温計で熱を計測
 2.症状の確認
 3.おむつのおしっこ・うんちの確認
 4.症状に合わせて着替え
 5.水分をこまめに補給
 6.とりあえず布団を用意
 7.体温が高い場合は冷やす
 8.小児科の予約をする
 9.小児救急電話相談の利用
 10.救急外来を利用

赤ちゃん・子どもの急な発熱!慌てて病院に行く前の10の対処

病院で受診をしたらしっかり子どもの症状を伝えて、医師から対処法を聞くことで予防や医療知識をつけることもできます。ママは日々勉強ですね。

高熱が治まって発疹が出たらひとまず安心しましょう。そこから、たとえ赤ちゃんの機嫌が悪くなったとしても……他の病気じゃなくて良かったんです。


参考|ヘルペスウイルスの基本|ヘルペス情報サイト

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