子どもの親の呼び方がパパ・ママは恥ずかしい?何て呼ばせたい?

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今の子どもは親を何と呼ぶのか

うちの6歳の息子、3歳の娘は、わたしたち親のことを極めてポピュラーに「パパ」「ママ」と呼びます。

「パパ、ママがポピュラー??」と思う人もいるかもしれませんが、ポピュラーというのは恐らく今の子育て世代の感覚でのことです。

わたしは、子どものころから自分の父母を「お父さん」「お母さん」と呼んでいます。ずっと変わっていません。

夫は両親のことを小学年までは「父さん、母さん」、中学生で「父ちゃん、母ちゃん」、高校生から「親父、◯◯ちゃん(名前+ちゃん)」と呼んでいるそうです。少し変わってますね。

ベネッセのアンケート調査では、15歳以下の子どもの親の呼び方は約4割が「パパ・ママ」だそうです。

少し古いのですが、2009年のベネッセのアンケート調査で親が子どもから何と呼ばれているのかというものがありました。

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引用|パパ・ママ派が約4割。5割はお父さん・お母さん|ベネッセ教育情報サイト

お袋(おやじ)|0.2%
ママ(パパ)|39.8%
お母さん・お母ちゃん(お父さん・お父ちゃん)|52.2%
名前+さん・ちゃん|1.5%
あだ名|1.9%
その他|4.4%

パパ・ママの語源は?世界の子どもの親の呼び方

パパ・ママと呼ばれるのは恥ずかしい?

子どもには「お父さん」「お母さん」と呼んでもらいたいと考えるママがいます。これは共感できます。わたしも親をそう呼んでいました。

「子どものうちは◯◯と呼ばれたい。」「家族の中では◯◯と呼ばれたい。」というのもわかります。強制でなければ、お母さんでもママでもかーちゃんでも、◯◯ちゃんでも好きに呼ばせれば良いと思います。

でも、「パパ」「ママ」と呼ばれることが恥ずかしいと考える人がいます。また、子どもが「お父さん」「お母さん」と呼ばない家庭は恥ずかしいと考える人がいます。これは共感できません。

以前お伝えした通り、ママ、もしくは「まーまー」に似た音は、赤ちゃんが発する世界の共通語です。それは赤ちゃんが話す最初の言語と哺乳行動の現れです。

赤ちゃんが「まーまー(ma-ma-)」を最初に発声するのは、おっぱいを口に含んだときと同じ形で、赤ちゃんが最も簡単に作れる口の形だからです。

つまり、ロマーン・ヤーコブソン氏によると、赤ちゃんが母乳を飲みたくて「まーまー」の口を作ると、ママが授乳してくれるため、おっぱいをくれる人を「まーまー」で認識するようになるんです。

ママとパパの語源は?何語が由来?世界の子どもの親の呼び方

そのため、幼児がママをママと認識することは自然な流れであり、自分はまだしも他人のことを恥ずかしいと思う気持ちは理解できません。

お父さん、お母さんは昔からの正式な日本語?

パパ・ママという呼び方を嫌がる人の中には、パパ・ママが西洋かぶれの新しい日本語、お父さん・お母さんが古くから使われている正しい日本語と考えている人がいるかもしれません。

そのため、「子どもには正しい日本語を教えた方が良い。」と主張する気持ちはわかります。ところが、「パパ・ママ」「お父さん・お母さん」どちらの言い方も歴史はそれほど変わりません。

おっとう・おっかあ、おとっさん・おかっさんなどの呼び方が「お父さん」「お母さん」になったのは、明治36年に国定教科書に記載されてからです。パパ・ママという言い方は、明治中期から日本の貴族の間で流行りだしたそうです。

つまり、日本において父親と母親を呼ぶために昔からある正式な呼び方は、存在しないということです。

パパ・ママの語源は?世界の子どもの親の呼び方

心配しなくても呼び方は変わる

子どもがパパ・ママと呼ぶことが癖になってしまうため、初めから「お父さん」「お母さん」と呼ばせたいという意見も聞きます。これも共感できます。

それが理由なら、自分の子どもには「お父さん」「お母さん」と呼ばせれば良いと思います。

ただし、父親・母親のことを何と呼んでいても、子どもはある程度の年齢になれば、自分で親をどう呼べば良いかを判断し、自分で呼び方を変えます。

以下も同じベネッセのアンケート調査で、子どもが”人前で”親をどう呼んでいるかというものです。

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引用|パパ・ママ派が約4割。5割はお父さん・お母さん|ベネッセ教育情報サイト

お袋(おやじ)|0.1%
ママ(パパ)|29.4%
お母さん・お母ちゃん(お父さん・お父ちゃん)|62.7%
名前+さん・ちゃん|0.9%
あだ名|0.5%
その他|5.0%
未回答|1.3%

人前ではパパ・ママという呼び方が10ポイントほど減り、お父さん・お母さんと呼ぶ子が10ポイントほど増えています。もう一度言いますが、アンケート対象は「高校生以下のお子さまの保護者」です。

「でも、癖がつくと将来職場や公共の場で、ついママと呼ぶこともあるんじゃ……。」と心配する必要はありません。公共の場では、普段お母さんと呼んでいる子も「母」と呼ぶはずですから(^_^;)

親の呼び方を使い分けるマナーを教える

もし普段パパ・ママと呼んでいたとしても、時と場合によって使い分けられればなんの問題もありません。

ちなみに、会社で自分の母親のことを「ママ」と呼ぶことも「お母さん」と呼ぶこともそぐわないのは、社会のルールとして謙譲語を使うべき場所だと認知されているからですよね。

会社の電話に出て社長の在社を聞かれた際に、「社長はおりません。」と返答することはマナー違反です。

同じように、普段は「パパ・ママ」と呼んでいても、場所によって「お父さん・お母さん」と呼んだり、「父・母」と呼ぶことを教えてあげましょう。

ママと呼ばれることが恥ずかしいと思う年齢が来たら、そう教えれば良いだけのことですし、途中で教えることが面倒なら初めから「お父さん・お母さん」と呼ばせれば良いだけのことです。

親をどう呼ぶかは家庭の自由だけど…

冒頭でお話した通り、6歳の息子と3歳の娘は私たちのことを「パパ」「ママ」と呼びます。

個人的にはこの呼び方を恥ずかしいと思ったことはありませんし、子どものうちは無理に変えようとも思っていません。

大人になっても「パパ」「ママ」と呼ばせるのは恥ずかしいし、子どもっぽい感じがする、気持ちが悪いという考えもありますが、それは子どもに直接そう言ってください。

小学校入学や誕生日を理由にして、「もうママじゃなくて、お兄さん・お姉さんが使うお母さんって呼んで。」と。

ただ、そんなことを言わなくても、多くの子が自分で呼び方を変えます。「何となく気恥ずかしさを感じる」ことも、「呼び方を変えるために四苦八苦する」ことも成長です。

ちなみに息子は5歳のころから「かあさん」「おかーちゃん」「マミー」とふざけて言うようになりました。わたしも夫もこのような呼び方は教えていませんが、おふざけでも親の呼び方を変えることは成長の現れだと思います。

息子は、「ママには色々な呼び方があり、呼び方によって意味や意図が違う」と理解できるようになったということですね。

ただし、呼び方がどうあれ、子どもは親に対する尊敬の気持ちが必要です。仮に子どもから○○ちゃんと呼ばれていたとしても、その呼び方が家庭の中だけで、両親揃ってその呼び方に納得していれば構わないと思います。

わたしは息子がおふざけでわたしの呼び方を変えても、それがわたしのことだと理解できれば、特に気にせず返事をします。

ただ、息子が「おばさん!」と言ったときは「次言ったらぶっとばす!」とは言いましたし、夫もキッチリ(みっちり?)注意してくれたようです。

そのうち、娘も息子に感化されて、わたしたちの呼び方が変わっていくのでしょう。今から楽しみです。

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