寝かしつけだけじゃない!赤ちゃんの子守唄が持つ5つの効果

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赤ちゃんの寝かしつけに子守唄がおすすめ!

「赤ちゃんが寝てくれない……。」と困っているママに、わたしがおすすめする寝かしつけ方法は子守唄を歌うことです。

世の中には、昔からたくさんの寝かしつけ方法があります。わたしもこれまでに、「これは効果的!」「絶対に効く!」という寝かしつけ方法をたくさん見聞きしてきました。

ただ、自分の子に対して、いつでも100%効果がある寝かしつけ方法は結局見つけられないまま、寝かしつけが必要ない年齢になってしまいました。

でも、考えてみるとそれは仕方がないことです。わたしたち大人でも、眠れる方法は人それぞれです。しかも、環境や体調などによって、今日はすぐ眠れたけど、明日同じ方法で眠れるとは限りませんよね。

「じゃあ、赤ちゃんの子守唄も意味ないじゃん……。」と思うかもしれませんが、そうではありません。なぜ、わたしが子守唄をおすすめするのか……?

今回は、赤ちゃんの寝かしつけに子守歌をおすすめする理由についてお話したいと思います。

子守唄(子守歌)とは

子守唄とは、赤ちゃんや小さな子どもを寝かしつけるために歌われる歌のことで、日本だけでなく世界中に子守唄として作られた歌、残されている歌がたくさんあります。

子守唄には2つの意味があります。どちらも最終的には寝かしつけを目的にしますが、1つは「気を紛らわせてあやすための静かな歌」、もう1つは「気持ちを落ち着かせてなだめるための静かな歌」です。

これは、ヨーロッパでも同様で、あやす意味の子守唄を「cradle song」と言い、落ち着かせる意味の子守唄を「lullaby(ララバイ)」と言います。

ちなみに、赤ちゃんや小さな子どもをあやしたり、落ち着かせるためには、”怖がらせる”ことも有効だと考えられているようですね。日本にはあまりない考え方ですが、世界では以下の怖い子守唄もあります。

参考|本当に怖い。世界10か国の子守唄の不気味な歌詞 : カラパイア

では、これらの意味を踏まえた上で、実際に子守唄にはどのような効果があるのかを見ていきます。

赤ちゃんの子守唄の効果1.赤ちゃんの気持ちが落ち着く

わたしたちは直感的に、赤ちゃんや子どもが子守唄を聞くとリラックスすることを知っていますが、これには理由があります。

赤ちゃんが子守唄を聞いて気持が落ち着くのは、「テストステロン」というホルモン分泌が抑制されるためです。

子守唄に限りませんが、人はゆったりした音楽を聞くことで男性ホルモンのテストステロンの分泌量が減少します。テストステロンには興奮作用があり、テストステロンが分泌されることで脳が活発に動き出します。

そのため、子守唄でテストステロンの分泌を抑えられると、赤ちゃんの気持ちが落ち着き、身体がリラックスし睡眠に入りやすくなります。

また、ママが赤ちゃんに子守唄を歌うことで、ストレスホルモンの「コルチゾール」が減少し、リラックスさせる効果もあるそうです。

人はリラックスすると副交感神経が優位になります。すると、心拍数が下がり、筋肉が弛緩することで、睡眠に入りやすい状態になります。

母親の声に、ストレスホルモンである「コルチゾール」という体内物質を減少させる効果があるということが分かった。>出典:アメリカの学術誌 Evolution and Human Behavior (2012)「Instant messages vs. speech: hormones and why we still need to hear each other」より

引用|お母さんのヒーリングボイス | こどもの可能性を育てる お母さんのヒーリングボイス養成講座

赤ちゃんの子守唄の効果2.ママの気持ちも落ち着く

ママが歌う子守唄を赤ちゃんが聞くとリラックスできることと同様、ゆったりとした歌を歌っているママの体内でも、ストレスホルモンの「コルチゾール」が減少する効果があります。

つまり、寝かしつけに苦労してイライラしているママも、積極的に子守唄を歌うことで気持ちが落ち着き、リラックス効果を得られるということです。

また、ママが子守唄を歌うことで、鎮痛、精神安定、ストレスの解消に効果的な「エンドルフィン」も分泌されます。

赤ちゃんの子守唄の効果3.健康に良い影響がある

イギリスのグレート・オーモンド・ストリート病院のニック・ピケット博士の研究によると、子守唄は(特に病気にかかっている)赤ちゃんの苦痛を和らげ、心拍数を下げる効果があることがわかったそうです。

これに対し、本の読み聞かせや音の出る本を赤ちゃんに聞かせても、赤ちゃんの苦痛を和らげたり、心拍数を下げる効果はなかったとのこと。

この研究結果を紹介しているメディアサイトの「TERRAFEMINA」では、キラキラ星(Twinkle Twinkle Little Star)など、5つの曲が健康に良い影響を与える曲として選んでいます。


Twinkle Twinkle Little Star – Nursery Rhyme… 投稿者 KidzTeddy

参考|Chansons pour enfants : 5 berceuses pour calmer bébé
参考|子守唄は眠らせるだけではない―赤ちゃんの健康にも効果あり|「マイナビウーマン」

赤ちゃんの子守唄の効果4.言葉の発達を促す

東京大学大学院の多賀厳太郎准教授によると、赤ちゃんは生後3か月ごろから、抑揚のある言葉を聞かせると側頭頭頂葉部が大きく反応することがわかったそうです。

そのため、抑揚のある子守唄などを聞かせることで、言語機能の発達を促す効果があると推察しています。

参考|Close up 「脳の機能発達と学習メカニズムの解明」研究領域の研究事例から 発達と学習。(JSTニュース10月号)

たしかに、ママが表情を作った語りかけを行うことで、赤ちゃんは言葉の聞き分けと表情とのマッチングを行っているそうですが、それが子守唄を歌うことで、より言葉の発達や知覚の発達に役立つことは理解できます。

赤ちゃんの子守唄の効果5.馴化によって眠気を誘う

わたしたちは、電車に乗っているとあれだけ周囲の音や電車の音がうるさいにもかかわらず眠くなります。面白くないテレビを見ているときも、周囲に色々な音が溢れているにもかかわらず眠くなります。

これは、特に脳を刺激しない日常の音が繰り返し流れていることで、馴化が起こっていることが考えられます。馴化とは、慣れによって脳が刺激を受けなくなる状態のことを言います。

人は馴化が起こると、リラックスして眠くなります。毎日決まった子守唄を歌うことで、赤ちゃんには馴化が起こり、眠気を誘います。

ちなみに、馴化の反対は「新奇刺激」と言い、注目を集めて脳を活性化させる刺激のことを言います。そのため、新奇刺激は赤ちゃんの泣き止ませに効果があります。

泣き止み動画・音楽が子どもを泣き止ませる3つの理由

NHK「すくすく赤ちゃん」で見る子守唄の良い効果

少し古い調査ですが、平成4年にNHK「すくすく赤ちゃん」が「子守り歌フェスティバル」の来場者アンケートと600通の投書を分析した結果を発表しました。

すると、子守唄を歌うことで赤ちゃんに以下の効果があったという結果が出ました。

・子どもが泣き止む・おとなしくなる・眠る|Yes 39%
・子どもが喜ぶ|Yes 22%

もちろん、子守唄が全ての赤ちゃんをすぐに寝かしつけるわけではありませんが、約4割の赤ちゃんを落ち着かせ、約6割の赤ちゃんに良い影響を与えていることがわかります。

また、「自分も和む・勇気づけられる・幸せな気持ちになれる」と回答している母親が40%おり、母親の心の安らぎや安定のためにも一定の効果があるとがわかります。

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さらに上図の通り、「子守り歌フェスティバル」において、子守唄を歌っている時間帯と歌っていない時間帯を比べると、歌っている時間帯の方が明らかに赤ちゃんが静かになっていることがわかります。

後半の方がざわざわしているのは、赤ちゃんが飽きているからではないかと推測します。

参考|子育てと子守唄|CRN

というわけで、どんな赤ちゃんにも効果的な寝かしつけ方法を見つけることは難しいとは言いつつも、子守唄は赤ちゃんや子どもの寝かしつけやその他の良い効果を期待して、歌った方が良いということがわかってもらえたでしょう。

みなさんも、子守唄を赤ちゃんの寝かしつけだけではなく、それ以外の効果のためにも積極的に歌ってあげてください。

もし、子守唄をあまり知らないママは、以下で有名な子守唄と歌詞を紹介しているので参考にしてください。とても良い曲ばかりだと思います。

昔からある有名な5つの子守唄・童謡の動画と歌詞

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