妊婦のひどいむくみ症状の原因は?解消方法と効果的な食べ物

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妊娠中のひどいむくみ…

手足にむくみができるのは、血行が悪くなり、血液循環がうまくできていない証拠です。

普段からむくみ症状がひどい人はわかると思いますが、むくみが厄介なのは「足が太い……。」「顔がパンパン……。」という見た目の悪さだけでなく、手足の疲れやしびれ、痛み、冷えなどで生活に支障をきたすことです。

むくみ症状がひどくなると、歩行困難になることさえあります。

さて、普段はむくみ症状が起こらない人でも、妊娠中に手足のむくみで苦労した人は多いでしょう。妊娠中のむくみ症状は、多くの妊婦が抱えている厄介な問題です。

なぜ妊娠中はむくみ症状が出やすいのでしょうか。また、どうすれば妊娠中のむくみを解消できるのでしょうか。

今回は、妊娠中のむくみ症状の原因とむくみの解消法についてお話したいと思います

浮腫(ふしゅ・むくみ)とは

むくみとは、血管から細胞に栄養を含んだ水分(細胞間液)が渡された後、細胞内で不要となった細胞間液が静脈やリンパ管に戻らずに、細胞内に溜まって膨れてしまった状態のことです。

通常は、静脈を流れる血液が溜まった細胞間液を回収し、老廃物として体外に排出する役割を持っているため、むくみ症状が起こることはありません。

ところが、何らかの理由で体調を崩したり、身体が疲れていると血流が悪くなり、静脈の血流が手足の細部にまで行き渡らず、細胞間液の回収・排出が滞ってしまいます。

このような細胞間液が溜まってしまったむくみの状況が、より身体の疲れを引き起こしたり、手足のしびれ、冷えなどの原因に……という悪循環を起こしてしまいます。

また、むくみは疲れなど以外にも、「長時間のうっ血」「冷え性や血行不良」「水分・塩分の摂り過ぎ」「下肢静脈瘤」「肝臓の病気」などが原因で起こりやすくなります。

むくみの症状

女性であれば、生理のときにむくみを経験している人は多いですよね。排卵前は、水分をため込む働きのあるプロゲステロン(黄体ホルモン)の分泌量が増えて、手足がむくみやすくなります。

また、生理中(月経期)は、プロゲステロン(黄体ホルモン)とエストロゲン(卵胞ホルモン)の分泌が減って体温が下がり血行が悪くなるため、むくみが起こりやすくなります。

むくみは顔や手足が膨らむだけでなく、細胞の水分排出がうまくできていない状態のため体重も増えます。体重が増えるだけなら良いのですが(良くはないですが)、末端の冷えや手足のしびれが起こり、重度の場合は内臓にむくみができる場合もあります。

内臓のむくみは、内臓の機能を低下させ、内臓が膨らむことで子宮を圧迫して難産につながる可能性もあります。

また、むくみは身体に良くない原因で起こる症状のため、むくみの原因を特定することは、以下の病気の特定につながる場合があります。

腎性浮腫……ネフローゼ症候群、急性糸球体腎炎、糖尿病性腎症
心性浮腫……慢性心不全、肺性心
肝性浮腫……肝硬変
内分泌性浮腫……甲状腺機能低下症、クッシング症候群
栄養障害性浮腫……メネトリエ病、蛋白漏出性胃腸症、ビタミンB1欠乏症
静脈性浮腫……静脈瘤、上大静脈症候群
リンパ性浮腫……リンパ浮腫
その他……特発性浮腫、月経前緊張症、妊娠高血圧症候群、悪性腫瘍など

参考|むくんでいる(むくみ) 顔・手足・全身の浮腫、夕方に足がむくむ・だるい 症状から病気を調べる 病気事典[家庭の医学] – メディカルiタウン

妊婦のむくみの原因

妊娠をすると、胎児に多くの栄養を運ぶために妊娠前よりも血流が増加します。

ところが、胎児への栄養供給が優先されるため、体内をめぐる血流に偏りができ、水分バランスが悪くなります。そのため、妊婦のむくみは以下のちょっとしたことで起こります。

むくみ原因1.妊娠による体重増加

妊娠すると「赤ちゃんのため……。」「妊婦は体重を増やすものだし……。」と食べる量を増やす人がいますが、水分・塩分を摂り過ぎると、むくみが起こりやすくなります。

もし、痩せ気味体型だとしても、妊娠前から栄養バランスが良い食事をしていれば、特に食べる量を増やす必要はありません。

妊婦が太りやすい時期や妊娠中に太る理由は?体重管理のコツ

むくみ原因2.ストレスや疲労

妊娠は身体の急激な変化に加えて、精神的な変化も伴うため、ストレスや疲労を感じやすくなります。披露やストレスによるホルモンバランスの乱れは、手足の血流を悪くしてしまいます。

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むくみ原因3.冷えによる血液循環不足

妊婦は、女性ホルモンの乱れ、自律神経の乱れによって身体の細部への血行不良が起こることで、冷えやむくみが起こりやすくなります。

むくみ原因4.同じ姿勢でいるため

妊娠すると、「安静にしなきゃ。」と必要以上に身体を動かさずに同じ姿勢でいることが多くなりがちですが、全く動かなければうっ血の原因になり、むくみを起こしやすくなります。

むくみ原因5.味覚の変化

妊娠によるホルモンバランスの乱れが、味覚に変化を起こすことがあります。味覚の変化で、濃い味付けが好みになる、塩分の摂りすぎでむくみが起こります。

むくみ原因6.衣服の締め付け

女性は妊娠によって、少なからず体型が変化するものです。ところが、妊娠体型を考えずに衣服を選ぶと、衣服の締め付けによって血流が悪くなり、うっ血してむくみが起こります。

妊婦のむくみ解消方法

このような妊婦のむくみを解消するために、どのような方法があるのでしょうか。

むくみ解消法1.適度な運動

妊娠中は少しずつ体型や体重が変わるため、激しい運動は続けられません。また、運動をしたくても産休直前まで仕事を続けていたり、家事や上の子の子育ても同時進行しているなど時間があまり無い場合もあります。

そのため、無理なく続けられるように買い物を利用したウォーキング、テレビを見ながらのマタニティヨガなど、ながら運動を意識しましょう。ただし、痩せたい思いで無理をしないでください。

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むくみ解消法2.規則正しく睡眠をとる

妊娠中はホルモンバランスが崩れて疲れやすくなり、体調を崩してしまいます。そのため、まずは生活習慣を整え、規則正しく生活し、十分な睡眠を摂りましょう。

2人目、3人目を妊娠しているママは、子どもの夜泣きや寝かしつけで睡眠不足になりがちです。積極的に家族の協力を仰ぐことも忘れないでください。

ただし、旦那さんは妊婦の心身の状態がわかりません。空気を読んで欲しいとは思わずに、状況をわかりやすく説明して協力してもらいましょう。

むくみ解消法3.ゆっくりお風呂に入る

妊婦は女性ホルモンの乱れ、自律神経の乱れ、血行不良などが原因で冷えが起こり、冷えが原因で睡眠不足や疲れやすい身体になり、結果としてむくみが起こります。

そのため、温かいお風呂にゆっくり入って、血行を良くすることが効果的な冷えやむくみ対策になります。冬だけでなく夏でも、足湯などで下半身の血行促進を図ると疲れが取れ、1日を意欲的に過ごせます。

むくみ解消法4.リンパマッサージ

リンパマッサージとは、リンパの詰まりを解消し、体内に溜まった老廃物の循環を良くするマッサージのことです。リンパマッサージは老廃物の循環が良くなるため、むくみ解消には効果的です。

足湯や入浴の際にリンパマッサージを行うと、より効果的なむくみ対策になります。妊婦用のリンパマッサージの本はたくさんあるため、本屋やネットで調べてみてください。

むくみ解消法5.むくみ解消グッズを使う

世の中にはむくみ解消グッズがたくさんります。たとえば、むくみ解消ソックス、健康サンダル、ペディキュアパッドなど足下のグッズが多いですね。冷え対策にもなるので、積極的に試しましょう。

個人的なおすすめは、ベディキュアパッドです。以下のリンク先にもむくみ解消グッズがあるので、参考にしてください。

参考|プロの整体師が教える今すぐ買えるオススメむくみ解消グッズランキング! | マッサージのブログ

むくみ解消法6.食事に気をつける

健康な生活の基本ですが、食事の栄養バランスに気をつけて水分・塩分の摂り過ぎを抑えることは、むくみ解消につながります。

また、食事によって血行改善を促す栄養素を積極的に摂取することで、身体の中からむくみを解消することを心がけましょう。

むくみを解消する食べ物・栄養素とは

むくみを解消するためには食事の栄養バランスを整えることが大切なのですが、特に、カリウムやビタミンB1、ミネラル、カルシウムなどを意識して摂取しましょう。

参考|栄養士がアドバイス!むくみ対策におすすめの食材 | あすけんダイエット
参考|冬の「むくみ」を解消してくれる食べ物は?|レーザー治療専門 – 美容皮膚科シロノクリニック

むくみ解消食材1.りんご、バナナなどの果物

りんご、バナナなどの果物には多くのカリウムが含まれています。カリウムは身体の余計な塩分の排出を促し、水分が溜まりやすい身体を改善をしてくれます。

また、いちごやレモン、グレープフルーツにはクエン酸が多く含まれています。クエン酸は、代謝を促す働きがあるため、むくみ解消効果を期待できます。もちろん、梅干しもクエン酸を多く含んでいますね。

むくみ解消食材2.きゅうり、ナス、ほうれん草などの野菜

きゅうり、ナス、ほうれん草、モロヘイヤ、枝豆などの野菜にも多くのカリウムが含まれています。塩分や脂肪分を摂りすぎないためにも、野菜は多く摂取しておきたいですね。

また、野菜は温かいスープなどにすると体が冷えないだけでなく、カリウムを無駄なく摂取できて効果的です。

むくみ解消食材3.豚肉料理

豚肉料理はビタミンB1を多く摂取できる食べ物です。たとえば、野菜スープに豚肉を入れて同時接種すると、栄養バランスもよく、美味しく食べられます。

むくみ解消食材4.いくら・たらこなどの魚卵

いくらやたらこには、ビタミンEが多く含まれています。ビタミンEの「γ-トコフェロール」にも、カリウム同様、ナトリウム排出を促す効果があります。

また、魚卵以外にアーモンドやモロヘイヤにもビタミンEが多く含まれています。さらに、ビタミンEは血流を良くする働きもあります。

むくみ解消食材5.お茶類

身体の中の水分はただ排出するだけではなく、循環させる方がむくみ解消につながります。そのため、水分を摂取して尿で排泄するという循環を意識しましょう。

もちろん、カフェインが入った飲み物は避けてください。常温のミネラルウォーターや以下のノンカフェインのお茶類がおすすめ(わたしは圧倒的にルイボスティーがおすすめ)です。

麦茶……麦が原料
黒豆茶……黒豆が原料
杜仲茶……杜仲が原料
ハーブティー……ハーブが原料
ルイボスティー……ルイボスの葉が原料
タンポポ茶……タンポポ根が原料
タンポポコーヒー……タンポポ根が原料
果実飲料……果汁が原料

妊婦・授乳ママが飲むノンカフェイン飲料と飲み物別カフェイン量

たかがむくみとは思わないこと

女性であれば長くむくみとお付き合いしている人も多いため、「まぁ、むくみはあるものだしね……。」程度に考えている人も多いかもしれません。

ただ、普段のむくみと妊娠中のむくみは、違うものだと考えた方が良いでしょう。

妊娠中は体調を崩しやすく、身体に影響を受けやすい時期です。しかも、妊婦の身体に影響があるということは、胎児にも影響が及ぶ可能性があります。

むくみで感じる疲れやイライラは、妊娠中の女性だけが感じるものではなく、何らかの形で胎児にも伝わるかもしれません。

そのため、「たかがむくみ」とは思わず、むくみを辛いと感じたら迷わずに妊婦健診で医師に相談してください。妊娠中のむくみは、妊婦に起こりやすい症状の1つとして認識されています。

赤ちゃんのためにも、1人でむくみの悩みを抱えずに万全の体調を作れるように意識しましょう。


参考|【医師が監修】足のむくみ(浮腫み)の原因は?病気の危険サインの見分け方 | スキンケア大学

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