子どもの脱水症状を防ぐ飲み物は?スポーツ飲料と麦茶等の成分比較

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子どもの水分補給に最適な飲み物は?

真夏の水分補給は赤ちゃん、子ども、お年寄りだけではなく、大人でも必須です。今元気かどうかではなく、これから元気であるための水分補給を心がけておけば問題ありません。

特に大人の場合は、自分自身が体調管理をしっかりと行い、無理をせず水分補給に気をつけていれば、脱水症状を起こすことはほぼありません。

ところで、赤ちゃんの水分補給には母乳が最適だということは何度もお話していますが、それは通常時の水分補給だけでなく、軽い脱水症状を起こした場合も同様です。

母乳は元々ママの血液から作られているため、身体に馴染みやすく吸収率も高いうえに、赤ちゃんの身体に必要な栄養成分をほぼ過不足なく備えている万能飲料だからです。

母乳の成分は以下を参考にしてください。

栄養素満点!母乳に含まれる重要な7つの成分の役割

赤ちゃんの間は母乳があれば良いということはわかりましたが、母乳を卒業した子どもは何を飲めば良いのでしょうか。

仮に2-3歳の子どもの場合、いくら水分補給をした方が良いからといって母乳をあげるわけにはいかないですよね(^_^;)

赤ちゃんではなく子どもの飲み物なのであまり神経質になる必要はありませんが、何を飲めば効率良く水分補給ができ、脱水症状を起こしにくいかを知っておくことは大切です。

そこで今回は、脱水症状を防ぐために飲む飲み物の成分についてお話したいと思います。

脱水症状前と軽度の脱水症状は違う

飲料の成分の話をする前に、「脱水症状の予防」と「脱水症状対策(治療)」では必要な飲み物が違うということを理解しておきましょう。

前述した通り、赤ちゃんの場合は母乳を飲ませておけば脱水症状の予防になるため、こまめに飲ませておくだけで良いのですが、怖いのは3-6歳ごろの幼児です。

脱水状態によって必要な飲み物は変わる

脱水症状で失ってしまうのは水分と塩分です。どちらも身体にとって大切な成分であるため、一定量以上失ってはいけません。

脱水症状には「高張性脱水」「低張性脱水」「等張性脱水」という症状があり、それぞれ水分の割合が低い脱水症状、塩分の割合が低い脱水症状が分かれています。

高張性脱水は夏場の暑い気温や発熱、体温上昇による発汗で体から多くの水分が失われることです。水分が失われるため、身体の塩分濃度が高くなり、のどが渇きます。

この場合は水やお茶など通常の水分補給をします。

低張性脱水は激しい運動をして汗をかいたり、病気による嘔吐下痢で体から水分と多くの塩分等(電解質)が失われることです。塩分が多く失われるため、身体の塩分濃度は低くなり、高張性脱水に比べてのどは渇きません。

もし低張性脱水で水やお茶など通常の水分補給をし過ぎると、身体の塩分濃度はさらに低くなるため、頭痛や手足がしびれ、場合によっては動けなくなります。

そのため、脱水症状を予防するためには水分だけではなく塩分等(電解質)も補給しなければいけません。

たとえば夏の暑い日に汗を大量にかきながら遊びまわっている子どもたちが、公園の水道で水だけをガブガブと飲んでいる場合、もしかしたら低張性脱水になってしまう可能性があるということです。

そこで脱水症状を起こさないように、普段飲む飲み物の成分を知り、水分と塩分等(電解質)のバランスを取ることが大切なんです。

年中起こる乳幼児の脱水症状が悪化する仕組みと応急処置の方法

スポーツ飲料と麦茶の成分比較

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上記の表は経口補水液の「OS-1」とよく見かけるスポーツ飲料「アクエリアス」「ポカリスエット」「ポカリスエットイオンウォーター」、そして麦茶の成分比較表です。

脱水症状を予防する経口補水液の詳細は、以下を参考にしてください。

乳幼児の脱水症状に必要な母乳と経口補水液の飲み方・注意点

OS-1の成分

大塚製薬のOS-1(ペットボトル)100mlに含まれる成分です。

エネルギー|10kcal
炭水化物|2.5g
タンパク質|0g
脂質|0g
ナトリウム|115mg
カリウム|78mg
マグネシウム|2.4mg
カルシウム|
リン|6.2mg
アルギニン|
イソロイシン|
ロイシン|
バリン|
マンガン|
塩素|177mg
ブドウ糖|1.8g

アクエリアスの成分

日本コカ・コーラのアクエリアス(ペットボトル)100mlに含まれる成分です。

エネルギー|19kcal
炭水化物|4.7g
タンパク質|0g
脂質|0g
ナトリウム|40mg
カリウム|8mg
マグネシウム|1.2mg
カルシウム|
リン|
アルギニン|25mg
イソロイシン|1mg
ロイシン|0.5mg
バリン|1mg
マンガン|
塩素|
ブドウ糖|

ポカリスエットの成分

大塚製薬のポカリスエット(ペットボトル)100mlに含まれる成分です。

エネルギー|25kcal
炭水化物|6.2g
タンパク質|0g
脂質|0g
ナトリウム|49mg
カリウム|20mg
マグネシウム|0.6mg
カルシウム|2mg
リン|
アルギニン|
イソロイシン|
ロイシン|
バリン|
マンガン|
塩素|
ブドウ糖|

ポカリスエットイオンウォーターの成分

大塚製薬のポカリスエットイオンウォーター(ペットボトル)100mlに含まれる成分です。

エネルギー|11kcal
炭水化物|2.8g
タンパク質|0g
脂質|0g
ナトリウム|54mg
カリウム|20mg
マグネシウム|0.6mg
カルシウム|
リン|
アルギニン|
イソロイシン|
ロイシン|
バリン|
マンガン|
塩素|
ブドウ糖|

ミネラル麦茶の成分

伊藤園の天然ミネラルむぎ茶(ペットボトル)100mlに含まれる成分です。

エネルギー|0kcal
炭水化物|0g
タンパク質|0g
脂質|0g
ナトリウム|10mg
カリウム|12mg
マグネシウム|0.5mg
カルシウム|
リン|1.3mg
アルギニン|
イソロイシン|
ロイシン|
バリン|
マンガン|2.5μg
塩素|25mg
ブドウ糖|

スポーツ飲料と麦茶の特徴

もちろん他にも経口補水液やスポーツ飲料やお茶飲料はありますが、この5つで比べてみるといくつかわかることがあります。

まず、「OS-1」はこの中でナトリウム量とカリウム量が圧倒的に多く、電解質を補給するには十分な飲料だということです。

ただし、経口補水液は低張性脱水には有効ですが、高張性脱水を防いだり、脱水症状の予防に使うことはできません。

実は体内のナトリウムが多すぎても嘔吐下痢などを起こしたり、その他の病気の危険性が高まりますし、カリウムが多すぎても不整脈や腎不全、糖尿病にかかる可能性が上がってしまいます。

参考|電解質を調べる血液検査 | よくわかる健康診断|+Wellness プラスウェルネス

また、経口補水液は塩分が高すぎるため、通常の飲料水として飲むと「まずい!」と感じてしまうでしょう。

「ポカリスエット」や「アクエリアス」はそこそこナトリウムやカリウムが含まれていますが、炭水化物値が高いだけでなく、実際に飲んでみると甘味が強いため、のどの渇きを解消するためには適していません。

「ポカリスエットイオンウォーター」はカロリーが低く、炭水化物値も低い割に、ナトリウムやカリウムの量もそこそあって飲みやすいため、脱水症状を予防するために飲む飲料としては適しているでしょう。

最後に「麦茶」ですが、他の飲料に比べるとナトリウムやカリウムは少ないものしっかり含まれており、カロリーがゼロで糖分も含まれていないため、脱水症状予防のために普段飲む飲料に適していると言えます。

子どもの水分補給の方法

というわけで、飲み物の成分からわかる子どもの脱水症状を防ぐための飲み方のルールは以下の3つです。

・普段ののどの渇きを解消するためには麦茶を飲む
・激しい運動後はスポーツ飲料(糖分が少ないもの)or麦茶を飲む
・脱水症状の初期症状が見られたときは経口補水液を飲む

麦茶はペットボトルではなく水出し(煮出し)で問題ありません。1歳以上であれば特に味も薄める必要はないでしょう。ということで、コストパフォーマンス的にも、効率の良い水分補給という観点からも麦茶はベストチョイスですね。

嘔吐下痢の場合も、初期であれば糖分が少ないスポーツ飲料や麦茶で良いでしょう。

麦茶の違いは以下を参考にしてください。

赤ちゃん用のベビー麦茶と普通の麦茶の違いは?ペットボトルは?

夏の暑い日にアスレチックがある公園で遊んだり、広いプールで遊ぶ場合はのどが渇いていなくてもスポーツ飲料を飲むことをおすすめします。麦茶とスポーツ飲料がセットだとなお良いですね。

自動販売機がある場所なら、ほとんどどちらも売っていると思います。

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