寝返り・ハイハイ・つかまり立ちなど運動機能の発達順番と平均時期

d43a440fbc1f670a975c448c33deb8dd

この記事を読むのに必要な時間は約 10 分です。

赤ちゃんの運動機能が発達する順番は?

赤ちゃんから子どもにかけての発達には様々なものがありますが、中でも運動機能が発達していく様子を見るのは楽しいですよね。

個人差があるため順番が前後したり、飛ばしたり、遅れたりすることはありますが、乳幼児の運動機能は以下の順番で発達することが多いでしょう。

首すわり

寝返り

寝返り返り

ズリバイ

お座り(ひとりすわり)

ハイハイ

つかまり立ち

つたい歩き

ひとり歩き

では、これらの運動機能の発達は、それぞれ生後何か月ごろに行えるようになることが一般的なのでしょう。

運動機能の発達は、多くの子が生後3-4か月から1歳6か月ごろまでに経験するものなので、平均より少し遅くても過剰に心配する必要はありませんし、少し早いからといって「天才!?」と考えるほどのことでもありません。

とはいえ、運動機能それぞれの平均的な時期を比べてみたくなるのが親心です。子どもの成長に一喜一憂することも育児の一つのあり方でしょう。

もちろん、運動機能の発達が平均よりも大きく遅れている場合は、乳幼児の運動機能障害を早期発見するきっかけになるため、ある程度の基準を知っておく必要はあります。

そこで今回は、厚生労働省が行っている「乳幼児身体発育調査」を元にして、乳幼児の運動機能発達の目安をお話したいと思います。

乳幼児身体発育調査とは

乳幼児身体発育調査とは、10年に1度行われる乳幼児の身体発育状況の調査のことで、「身体発育値」及び「発育曲線」を明らかにして、保健指導の改善につなげることを目的としています。

乳幼児身体発育調査は、厚生労働省管轄で、これまでに平成12年と平成22年の10年毎に行われています。

調査の対象は一般調査と病院調査にわかれていて、一般調査では無作為3,000地区において乳幼児一斉健診の記録を用いており、病院調査は1か月健診など定期検診の記録が用いられています。

今回使用する乳幼児身体発育調査のデータは、平成22年度(2010年)のものです。

平成22年度乳幼児身体発育調査の集計客体数
一般調査票|7,652人
病院調査票|4,774人

参考|平成22年度乳幼児身体発育調査|厚生労働省

運動機能の発達1.首すわりの平均的な時期

首すわりは、赤ちゃんの身体機能が発達するための、最も基本的で最も重要な運動機能です。調査結果によると、首すわりは生後3-4か月ごろには6割を超え、生後4-5か月ごろには9割を超えます。

生後02-03か月未満:11.7%
生後03-04か月未満:63.0%
生後04-05か月未満:93.8%
生後05-06か月未満:98.7%
生後06-07か月未満:99.5%

なお、首すわりの定義は以下の通りです。

「首すわり」は、乳幼児を仰向けに寝かせ、両手を持って引き起こしたとき、首が遅れないでついてくるとき「できる」とした。遅れた場合は引き起こし加減を少しもどして、再検した。再検してなお遅れる場合は「できない」とした。

首すわりの詳細は、以下を参考にしてください。

赤ちゃんの首がすわる時期はいつ?首すわりの確認と練習方法

運動機能の発達2.寝返りの平均的な時期

寝返りは、赤ちゃんが初めて自分の力で体勢を変える行為です。調査結果によると、寝返りができる子は一般的には生後4-5か月で約5割、生後6-7か月で9割を超えます。

生後02-03か月未満:1.1%
生後03-04か月未満:14.4%
生後04-05か月未満:52.7%
生後05-06か月未満:86.6%
生後06-07か月未満:95.8%
生後07-08か月未満:99.2%
生後08-09か月未満:98.0%

なお、寝返りの定義は以下の通りです。

「ねがえり」は、左右どちらかの方向にでも仰位から腹位にかわることができるものを「できる」とした。

寝返りの詳細は、以下を参考にしてください。

赤ちゃんの寝返りはいつから?練習方法と寝返り返りまでの流れ

運動機能の発達3.寝返り返りの平均的な時期

寝返り返りは、「乳幼児身体発育調査」の調査項目には入っていないため、平均的な時期はわかりません。

ただ、わたしの感覚では、寝返りができるようになってから数週間-1か月ほどで片側の寝返り返りができるようになり、両方の寝返り返りができるまで1-2か月ほどかかるイメージがあります。

そのため、寝返り返りの目安は生後5-6か月ごろになると思います。寝返り返りの詳細は、以下を参考にしてください。

赤ちゃんの寝返りはいつから?練習方法と寝返り返りまでの流れ

運動機能の発達4.ズリバイの平均的な時期

ズリバイも「乳幼児身体発育調査」の調査項目には入っていないため、平均的な時期はわかりません。

ズリバイからハイハイに移行するには1か月ほどかかるため、ズリバイの時期の目安は生後6-7か月過ぎになると思います。ズリバイの詳細は、以下を参考にしてください。

ズリバイ時期と練習はいつから?ハイハイ・ひじばい・高ばいとの違い

運動機能の発達5.お座り(ひとりすわり)の平均的な時期

お座り(ひとりすわり)は、これまでの寝転がった体勢から目線が変わる運動機能の発達です。調査結果によると、お座り(ひとりすわり)ができる子は生後7-8か月で7割近く、生後9-10か月で9割を超えます。

生後04-05か月未満:0.5%
生後05-06か月未満:7.7%
生後06-07か月未満:33.6%
生後07-08か月未満:68.1%
生後08-09か月未満:86.3%
生後09-10か月未満:96.1%
生後10-11か月未満:97.5%
生後11-12か月未満:98.1%
生後12-13か月未満:99.6%

なお、お座り(ひとりすわり)の定義は以下の通りです。

「ひとりすわり」は、おおむね1分以上支えなしですわっていられるもので、このとき両手を床についていないものを「できる」とした。

お座り(ひとりすわり)の詳細は、以下を参考にしてください。

赤ちゃんがお座りで遊ぶのはいつから?お座り練習方法は?

運動機能の発達6.ハイハイの平均的な時期

ハイハイは、四つん這いで移動するための赤ちゃんの運動機能の発達で、ハイハイによって手足の発達だけでなく脳の発達を促進します。調査結果によると、ハイハイができる子は生後7-8か月で約5割、生後9-10か月で9割を超えます。

生後04-05か月未満:0.9%
生後05-06か月未満:5.5%
生後06-07か月未満:22.6%
生後07-08か月未満:51.1%
生後08-09か月未満:75.4%
生後09-10か月未満:90.3%
生後10-11か月未満:93.5%
生後11-12か月未満:95.8%
生後12-13か月未満:96.9%
生後13-14か月未満:97.2%
生後14-15か月未満:98.9%
生後15-16か月未満:99.4%
生後16-17か月未満:99.5%

赤ちゃんは、お座り(ひとりすわり)とハイハイができるようになると、ハイハイで興味対象物に向かい、お座り(ひとりすわり)をして興味対象物で遊ぶようになります。なお、ハイハイの定義は以下の通りです。

「はいはい」は、はって移動できるものを「できる」とした。

ハイハイの詳細は、以下を参考にしてください。

ハイハイはいつから?赤ちゃんがしない場合の対処と練習方法

運動機能の発達7.つかまり立ちの平均的な時期

つかまり立ちは、赤ちゃんが初めて2本の足で立って身体を支える運動機能の発達のことです。調査結果によると、つかまり立ちができる子は生後8-9か月で6割近く、生後11-12か月で9割を超えます。

生後05-06か月未満:0.5%
生後06-07か月未満:9.0%
生後07-08か月未満:33.6%
生後08-09か月未満:57.4%
生後09-10か月未満:80.5%
生後10-11か月未満:89.6%
生後11-12か月未満:91.6%
生後12-13か月未満:97.3%
生後13-14か月未満:96.7%
生後14-15か月未満:99.5%

なお、つかまり立ちの定義は以下の通りです。

「つかまり立ち」は、長時間かかっても何かにつかまってひとりで立ちあがれば「できる」とし、他人が立たせてやって立っているものは「できない」とした。

つかまり立ちの詳細は、以下を参考にしてください。

赤ちゃんがつかまり立ちしない…いつからできる?練習方法は?

運動機能の発達8.つたい歩きの平均的な時期の目安

つたい歩きも「乳幼児身体発育調査」の調査項目には入っていないため、平均的な時期はわかりません。

ただ、つかまり立ちからつたい歩きへの移行はとても早く、早い子は1-2週間でつたい歩きが上手にできるようになります。

つたい歩きの詳細は、以下を参考にしてください。

つたい歩きの時期は?いつから歩ける?注意したい11の安全対策

運動機能の発達9.ひとり歩きの平均的な時期

ひとり歩きは、赤ちゃんが初めて1人で歩く運動機能の発達のことです。調査結果によると、ひとり歩きができる子は生後12-13か月で5割弱、生後15-16か月で9割を超えます。

生後08-09か月未満:1.0%
生後09-10か月未満:4.9%
生後10-11か月未満:11.2%
生後11-12か月未満:35.8%
生後12-13か月未満:49.3%
生後13-14か月未満:71.4%
生後14-15か月未満:81.1%
生後15-16か月未満:92.6%
生後16-17か月未満:100.0%

なお、ひとり歩きの定義は以下の通りです。

「ひとり歩き」は、物につかまらないで、2~3歩あるくものを「できる」とした。

ひとり歩きの詳細は、以下を参考にしてください。

赤ちゃんのひとり歩きはいつから?早い遅いの基準と練習方法

定期健診における運動機能発達の確認

a02d243b681bf5a4ffef4270eed8c76d

冒頭でお話した通り、乳幼児は首すわり、寝返り、寝返り返り、ズリバイ、お座り(ひとりすわり)、ハイハイ、つかまり立ち、つたい歩き、ひとり歩きを順番通りに習得するわけではありません。

ただし、首すわりがなければ他の運動機能は発達しませんし、ひとり歩きができるのに他の運動ができないことも考えにくいでしょう(性格的にしないことはある)。

要は、赤ちゃんが産まれてから1年6か月ほどの間に、これら全ての運動機能の発達が順不同でも見られれば、親としては一安心ということです。

目安の1つとして6か月検診の際に寝返りができているか、ズリバイやお座りをしようとしているかをチェックし、運動機能の進み具合を確認してください。

6か月検診が地方自治体で行なわれない場合は、かかりつけの小児科医に行き、運動機能をチェックしてもらうと良いでしょう。

また、1歳児健診のときに、つかまり立ちができているか、バランスを崩したときに四つん這いやひとりすわりで受け身を取れるかをチェックし、運動機能の進み具合を確認してください。

そして、それぞれの健診時に運動機能の遅れが見られる場合は、医師に相談してどのようにすれば良いかアドバイスをもらうようにしましょう。

記事のURLとタイトルをコピー