お、お、お落ち着いて!子どもの痙攣4つの原因と対処法

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子どもが起こす痙攣(けいれん)とは

もし我が子が突然痙攣を起こしたら、誰でもパニックになるはずです。

痙攣とは筋肉の異常な収縮による症状のことで、大きく2つの状態にわかれます。

1つは筋肉が大きくピクピクしている、または体全体がガクガク揺れる状態、もう1つは手足がピンと張った状態(ひきつけと言った方がわかりやすいかも)のことです。

わたしは保育士として保育園でも幼稚園でも子どもを受け持ちましたが、子どもの痙攣はそれほど特殊なことではありません。

なぜなら、だいたい6歳ごろまでに痙攣を経験する子は1割弱ほどいると言われているからです。

たまたまわたしが担任をした子たちは、目の前で痙攣を起こしたことはありません。ですが、お家で痙攣起こした子は何人もいます。

子どもの痙攣の多くは、パニックを起こさずに冷静に対処することで大事に至る確率が減ります。

もしもの時のために、ママたちは子どもの痙攣についていろいろと知っておきましょう。

子どもの痙攣の種類1.熱性けいれん

子どもが痙攣を起こす最も多い原因が髄膜炎、代謝異常、てんかん以外で、38度以上の発熱により痙攣が起こることで「熱性けいれん」と言います。

熱性けいれんは生後5-6か月から6歳未満の子どもによくある痙攣で、脱水症状にさえ気をつければ比較的安全な痙攣です(脳症などを併発する可能性はある)。

けいれんの9割が熱性けいれんなので、ママはまず子どもの痙攣が熱性けいれんか他の痙攣かを見極めなければいけません。

また1度熱性けいれんを体験すると2度、3度とかかりやすく癖になってしまう子もいます。熱性けいれんが癖になってしまうと、37度台など低い発熱で熱性けいれんを起こしてしまう子もいます。

ちなみに比較的安全とは言っても、もし保育園や幼稚園で熱性けいれんが起こった場合は、救急車を呼ぶことが多いと思います。

子どもの痙攣の種類2.脳炎・脳症による痙攣

風邪などが原因で起こる熱性けいれんよりも気を付けなければいけないのは、脳炎や脳症による痙攣です。

脳炎は幼児(1-5歳)がインフルエンザ、はしか、風疹、水ぼうそうなどにかかった際、ウイルスが脳に感染し炎症を起こすことで、痙攣、意識障害、異常行動などの神経症状を起こし、臓器にまで異常が見られる病気のことです。

もし子どもの痙攣が5-10分以上続く場合、何回も繰り返す場合、左右対称の痙攣ではない場合は脳症の可能性があるため、すぐに救急外来に運ぶか、救急車を呼ぶようにしましょう。

子どもの痙攣の種類3.てんかん

てんかんは、熱がないのに突然痙攣を起こしたり、痙攣を繰り返す慢性疾患のことです。

また詳しく説明しますが、てんかんは以下の3つが主な原因で起こります。

・脳の損傷
・大脳の形成障害
・先天性脳腫瘍

熱がなくても痙攣を起こすことがてんかんの特徴ですが、発熱がきっかけで発作を起こすこともあります。

脳炎・脳症による痙攣と同じく、熱性転換の痙攣の症状とは違うと感じたら、必ず病院に行くようにしましょう。

子どもの痙攣の種類4.泣き入りひきつけ

泣き入りひきつけとは、大泣きした後に空気を吸い込めなくなり、酸素欠乏症状態(チアノーゼ)になることです。

チアノーゼが続くと顔が赤ピンク色になり、徐々に唇が紫がかって痙攣を起こします。興奮状態で泣くと起こりやすいので「憤怒けいれん」とも言われます。

泣き入りひきつけは、生後6か月から3歳ぐらいまでの4-5%の子どもに見られ、反復性は見られるものの、成長によって自然に消失して行くことが多い疾患です。

泣き入りひきつけは他の痙攣に比べて危険なものではなく、通常はすぐに呼吸が再開するのですが、痙攣が1分以上続いたり、それ以前に意識を失ってしまうようであれば、すぐに救急車を呼ぶようにしましょう。

痙攣の対処法1.とにかく落ち着く

まずはとにかく落ち着く必要があります。「わたしは大丈夫。」と思っていても、いざ我が子が痙攣を起こしたらビビります。パニクります。

Youtubeで熱性けいれんの動画がいくつかあがっています。痙攣がどんなものかわからないママは、以下のリンクから必ずいくつか見て症状を確認してください。

熱性けいれん – YouTube

動画にあるものは軽いものが多い印象でしたが、一言で痙攣と言ってもその症状は様々です。手足の筋肉が緊張してガクガクしている症状から、白目をむいて泡を吹く痙攣もあります。

自分の子どもにも痙攣が起こるかもしれないこと、そして、痙攣が起こっても冷静な対処をしなければいけないことを覚えておきましょう。

痙攣の対処法2.広めの安全な場所に移動する

痙攣は、いつどこで起きるかわかりません。特にてんかんによる痙攣の場合、前触れもなく急に発作が起きるため大人でも自動車事故などに繋がる場合があります。

もし子どもの行動がおかしい、痙攣を起こしていると思ったら、周囲を確認して安全な場所に移動しましょう。

痙攣を起こしているときは歩けません。抱きかかえることが難しい場合は多少ならズルズルと引きずっても良いので、広めの安全な場所に移動して様子を見てください。

痙攣の対処法3.呼吸を確保する

体が痙攣を起こしていると、息も荒くなったり、弱くなったりと不規則な呼吸になります。

痙攣を起こした時に食べ物が口入っていたり、嘔吐物があると呼吸気管がつまってしまうこともあります。

もし痙攣を起こしたら、寝かせて顔を横向き(体を横向き)にし、横向きのまま顔を少しだけ上に向けるようにすれば気道が確保できるようになります。

その際、指を入れてムリに吐かせようとすると嘔吐物が詰まったり、呼吸気管に入る可能性があります。この行為は昔と違って今はやってはいけないことになっているのでご注意を。

また、服のボタンやズボンを緩めて、体を締め付けないようにしましょう。

痙攣の対処法4.痙攣の時間を計る

どのような痙攣が起きても、痙攣の時間や回数を確認することが大切です。

泣き入りひきつけや軽い熱性けいれんだとわかれば、ママも多少は安心できます。

痙攣の時間を計り、3-5分以内で収まればママはひとまず一呼吸おいて繰り返しがないかを確認しましょう。

また、痙攣が全身なのか一部分なのか、左右対称なのかも確認してください。

痙攣の時間が3-5分を過ぎるようであれば、すぐに救急車を呼んで引き続き安静に到着を待ちましょう。

痙攣の対処法5.次の行動に移る

高熱(癖がある子は37度台でも)があり、1度きりの痙攣だった場合はほぼ「熱性けいれん」だということがわかります。

次の日の朝には小児科に行けるように、早めに予約をしてください。診療時間内であれば、子どもが落ち着いたらすぐに病院に連れて行きましょう。

熱がない場合はてんかんの可能性があります。てんかんは今どうなるものでもないので、こちらも落ち着いたらすぐに病院に連れて行きましょう。

痙攣が長く続いている場合、繰り返し続いている場合は、すぐに救急車を呼びます。

大事なことなので繰り返し「痙攣が起きたら落ち着く」

子どもが痙攣をしているときにママができることは限られています。

ママは慌ててはいけません。周囲が興奮をしてしまうと余計に子どもの痙攣をひどくしてしまうことがあります。

慌ててしまうと、横を向かせて気道の確保や時間を計る行為を忘れてしまいます。ママは必要最低限のことだけを行い、子どもを揺らしたり叩いたりしないでください。

痙攣は1割程度の子どもには起こることなので(うち熱性けいれんが7-11%)、「もしかしたらうちの子も起こるかも。」と考えてイメージしておくと少しは冷静な対処ができるはずです。

ちなみに、目の前で見たことがないだけで、わたしが働いている最中に保育園で子どもが痙攣を起こすことはたまにあります。

一般的にはどこの保育園・幼稚園にもルールがあり、対処法をしっかりと備えている園もあれば、看護師さんが常駐している園もあります。

また、残念ながら痙攣の具合によっては園への受け入れが難しい場合があるため、子どもが痙攣持ちの場合は必ず事前に確認しておきましょう。

このあたりは以下でお話しているので参考にしてください。

熱性けいれん持ちの子どもに対する幼稚園・保育園の対応は?


参考|熱性けいれん 診療ガイドライン|日本医療機能評価機構
参考|熱性けいれん – gooベビー※リンク切れ

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