濃い!臭い!赤ちゃんのおしっこの色や匂いが変わる原因

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赤ちゃんのおしっこの色や匂いは?

「赤ちゃんのおしっこって、透明に近くて匂いも少ないはずなんだけど……。」おむつを見てそう思ったことがあるママはいるはずです。

たしかに、赤ちゃんのおしっこは基本的に無色透明に近く、匂いもそれほどありません。その理由は、大人に比べて赤ちゃんの腎臓のろ過・再吸収機能が未成熟だからです。

一般的なおしっこ排出の機構は、まず必要がなくなった血液が腎臓でろ過されて原尿になります。ろ過された原尿の中から体内で再利用できる成分と水分が腎臓の尿細管で再吸収され、残りがおしっことして膀胱に運ばれて排出されます。

赤ちゃんは、腎臓の機能が未熟なため再吸収される水分の量が少なく、大人に比べておしっこが濃縮されていません。そのため、おしっこの色は薄く、アンモニアの匂いもそれほどしないということになります。

腎臓の機能が発達し、ろ過・再吸収機能が大人に近づくのは2-3歳ごろで、このころからにはおしっこの色が大人のように濃くなり、アンモニア臭も強くなります。

「じゃあなんで今日はおしっこが黄色いの?しかも匂いもいつもよりするし……。病気?」

赤ちゃんの体調変化はママの心配事の1つですが、赤ちゃんのおしっこは様々な原因で色が濃くなったり、匂いがきつくなったりするため、一概に病気とは言えません。

では、いつもは色が薄く匂いもあまりしない赤ちゃんのおしっこが黄色くなったり、オレンジになったり、匂いがきつくなったりする理由はなんでしょうか。

今回は、赤ちゃんのおしっこの色が濃くなったり、匂い強くなる原因についてお話したいと思います。

赤ちゃんの尿が濃い・匂いが強い原因

赤ちゃんのおしっこの色が濃くなったり、匂いが強くなる原因の多くは、身体の水分量のせいです。腎臓のろ過・再吸収機能が未熟な赤ちゃんでも、身体の水分量が少なくなれば濃いおしっこが出やすくなります。

尿が濃い・臭い原因1.汗をかいて水分量が減ったため

赤ちゃんが夏場に汗をかいたり、体を動かして汗をかくと、身体の水分量が減って膀胱に溜まる水分が少なくなり、おしっこの濃度が上がります。そのため、おしっこの色が濃く、匂いも強くなります。

尿が濃い・臭い原因2.発熱で身体の水分がなくなるため

同様に、赤ちゃんが病気で発熱すると、体温が上がり身体の水分が蒸発して、おしっこが濃くなります。そのため黄色く、匂いがきついおしっこが出やすくなります。

尿が濃い・臭い原因3.食べ物・飲み物が変わるため

赤ちゃんは生後6か月から離乳食を食べ始めるため、食べ物の成分でおしっこの色が濃くなったり匂いが強くなることがあります。

また、母乳ではなくミルクの場合は消化が悪く残渣(ざんさ=ろ過などの後に残る不溶物のこと)が出ることもあるため、おしっこの色が濃くなる場合があります。

尿が濃い・臭い原因5.微生物に分解されたため

おしっこをしたおむつを長時間放置すると、おしっこが細菌によって分解され、アンモニアが発生して匂いが強くなることがあります。おしっこの色が薄い割に匂いが強いのは、この可能性があります。

尿が濃い・臭い原因6.腎機能の成長のため

子どもは2歳ごろまでに腎臓のろ過・再吸収機能が大人とほぼ変わらなくなります。そのため、月齢が多い子ほどおしっこの色は濃く、匂いが強くなる傾向があります。

もちろん、子どもの成長の個人差もあるため、早くおしっこが濃く、匂いが強くなる子もいます。

尿が濃い・臭い原因7.薬の成分が影響したため

飲食が変わることと同じで、おしっこの色が濃くなったり、匂いがきつくなる成分が含まれる薬もあります。

尿が濃い・臭い原因8.ウロビリノーゲンが反応したため

おしっこに含まれるウロビリノーゲンという物質がおむつの中で酸化すると、オレンジ色になります。通常ウロビリノーゲンはうんちと排泄されますが、まれにおしっこに含まれることがあります。

尿が濃い・臭い原因9.血が混じるため

おしっこが赤黒い色の場合は、血尿が出ている可能性があります。おしっこは血液が腎臓でろ過されたものなので、おしっこに血が混じるのは以下の原因が考えられます。

・腎臓のろ過機能に異常があり、赤血球の成分が混じってしまう
・尿管・膀胱・尿道からの出血

尿が濃い・臭い原因10.尿路感染症のため

アンモニア臭が強いおしっこは、尿路感染症の疑いがあります。また、尿路感染症にかかると、腎尿路系のどこかが炎症を起こすことで化膿してしまい、おしっこに腐敗臭が混じる場合もあります。

尿路感染症が疑われる場合は、以下の症状がないか確認してください。

上部尿路感染症の症状
・38度以上の高熱が出る
・吐き気や嘔吐がある
・腰痛や背中の痛みがある
・食欲がない
・尿に濁りがある
・尿に腐敗臭がある

下部尿路感染症の症状
・37度前後の微熱がある
・排尿痛がある
・頻尿や残尿感がある
・赤黒い血尿が出る
・尿に濁りがある
・アンモニア臭が強い
・蛋白尿が出る
・おねしょ

赤ちゃんに多い尿路感染症の症状と原因は?予防法はある?

尿が濃い・臭い原因11.蛋白尿のため

赤ちゃんのおしっこに白濁色が混じっていたり、おしっこが泡立っている場合は、蛋白尿の可能性があります。蛋白尿とは、血尿と同様に腎臓のろ過機能に異常があり、血液中のタンパクが尿中に漏れたものです。

子どもの腎機能は不完全なため、疲労や発熱によって一時的に蛋白尿が出やすい子もいますが、病気の可能性もあるため一度小児科を受診しておきましょう。

おしっこは色や匂いよりも量や回数

赤ちゃんのおしっこは、様々な原因で匂いが強くなったり色が変わったりするため、ママは焦って過剰に心配することはありません。

もちろん、血尿やきついアンモニアの匂い、蛋白尿が見られる場合は、まず病院に連れて行った方が良いと思いますし、水分が不足していればすぐに水分補給が必要になります。

赤ちゃんのおしっこは色や匂いで判断するよりも、量や回数が少なかったり、おしっこの前後にぐずりがあるか、ぐったりしていないか、発熱があるかなどで病気の可能性を疑う方が良いと思います。

おしっこの量や回数が減る原因は、赤ちゃんが大量に汗をかいたり、母乳が足りなかったり、嘔吐下痢を起こしたりなど水分が失われているからで、放置すると脱水症状を起こす危険性があります。

赤ちゃんのおしっこ量・回数が減る原因と脱水症状の判断基準

ちなみに、膀胱炎などで血尿が出ても、見た目の色がわからない場合が多いため、赤ちゃんの様子や他の症状を確認する方が重要です。

一方、赤黒く分かりやすい血尿(のようなもの)が出た場合は、腎臓のろ過機能異常や臓器出血の可能性があるため、すぐに病院に行きましょう。

おしっこの色・匂いは大人もよく変わる

赤ちゃんのおしっこの色や匂いがコロコロ変わることを不思議に思うママは多いと思いますが、大人のおしっこも身体の水分量などで、色や匂いがすぐに変わります。

わたしたちは、普段自分のおしっこをまじまじと見ないため変化に気付きませんが、赤ちゃんのおしっこは白いおむつに染みこんだものを見るため、余計に気になってしまうのだと思います。

もちろん、おしっこは健康のバロメーターなので、赤ちゃんのおしっこの色や匂いに敏感なことは良いことですね。とにかく、普段から赤ちゃんを注意深く観察して、変化に気づくことが大切です。

また、おしっこのときに赤ちゃんが泣いてしまう原因、ぐずってしまう原因も理解して、総合的に赤ちゃんの体調管理をするようにしましょう。

病気や不快感が原因?赤ちゃんがおしっこで泣く理由、泣かない理由


参考|赤ちゃんの泌尿器と性器の病気 ~おしっこからわかること~|育児支援サイトすくすく.COM※リンク切れ
参考|白クマ先生の子ども診療所|日本医師会
参考|花王 メリーズ 赤ちゃんとママ・パパのための情報 赤ちゃん相談室 急に臭いがきつくなったのは、病気の前兆?

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