育児ノイローゼになりやすいママの特徴・環境とストレスの対処法

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育児ノイローゼの始まりはちょっとしたストレスから

最近妙に疲れている……。何だかやる気が起きない……。朝起きるのが辛い……。

こんな一見なんでもないように思える体調の変化も、原因を探ってみると育児ストレスからくる育児ノイローゼの始まりということがあります。

子育ては人間のお世話をすること、しかも一番か弱い赤ちゃんを育てていくことなので、相当なプレッシャーがかかるはずです。

ママは赤ちゃんが可愛いくて大切な存在だと思えるため、プレッシャーに向き合えます。それでも、子育てに様々な不安を抱え、ストレスを味わい、気付かないうちにノイローゼ症状が出てしまいます。

育児ノイローゼとは、赤ちゃんを育てる理由よりもプレッシャーやストレスが上回ってしまい、徐々に身体と心が疲弊していく病気なんです。

今回は、そんな育児ノイローゼになりやすいママの特徴や置かれている環境についてお話したいと思います。

現在はノイローゼという言葉はほぼ使われません。ノイローゼは神経症のことで、不安神経症、抑うつ神経症、パニック障害、強迫神経症、対人恐怖症、各種恐怖症、PTSD、適応障害、解離性障害、ヒステリーなどの総称です。

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育児ノイローゼの症状

育児ノイローゼは初めは大したことがない症状でも、気付かないうちに育児ストレスが大きくなり、プレッシャーに耐えきれなくなって、最終的には家族や子どもに向き合えなくなるママもいます。

育児ノイローゼは、一般的に以下の症状が見られます。

・食欲がなくなる
・食べて気を紛らわせたくなる
・眠れなくなる
・無気力になりやる気がでない
・理由がないのに突然悲しくなる
・悲観的でマイナス思考になる
・すぐにパニックを起こす
・もの忘れが激しくなる
・子どもが可愛いと思えなくなる
・自分の育児が間違っているように感じる
・誰とも会いたくなくなる
・ちょっとしたことで怒鳴ってしまう
・無意識に自傷行為を考えてしまう

育児ストレスと育児ノイローゼの違いとは?症状・原因・対処方法

このような育児ノイローゼの症状は、どのようなママにも起こる可能性があります。ただ、現状をうまく改善すれば最低限の育児ストレスに抑えることができ、ストレスが育児の楽しさや家族の大切さを上回ることはないはずです。

では、育児ノイローゼになりやすい人には、どのような特徴、環境があるんでしょうか。

育児ノイローゼになりやすいママ1.とにかくマジメなママ

「育児書に○○って書いてあったから。」
「育児とはこうあるべきだ!」

育児に理想を掲げて、マジメに取り組み過ぎているママは注意しましょう。育児書通りに育児を行って思い通りにならなければ、「何がいけなかったの?」「どうすれば正解だったの?」とつい自分を責めてしまいます。

病気など健康面での基本的な対応、人間としての社会常識の対応以外で、育児のやり方に正解はありません。子どもの個性や環境によって、子どもの接し方やママの気持ちのあり方は変わります。

わたしもこれまでに何百人も園児を見てきましたが、1人1人の子どもがあまりにも違いすぎて、型にはめた保育が行えるとは到底思えません。

育児ノイローゼになりやすいママ2.子どもと意思疎通できると信じるママ

育児は、自分とは違う人間を育てる行為です。そのため、意思疎通ができないことは当たり前です。

「わたしは子どもをこんなに愛してるんだから、思いは必ず伝わるはず!」……残念ながらそれは幻想です。

もちろん、親子の愛情がないと言っているわけではなく、自分の人生を振り返ってみればきっとわかるはずです。

親に育ててもらったことを感謝したり、愛していると本当に思えたのは、ほとんどの人が結婚したり、子どもを生んだときじゃないですか?

母の日や父の日に「いつもありがとう!」と感謝の言葉を伝えても、次の週には「うざい!」と思ってませんでしたか?

育児は、ある程度力を抜いて自分が成長するつもりで取り組み、初めから「子どももいつかわかってくれたら嬉しいな。」くらいの気持ちでいましょう。

育児ノイローゼになりやすいママ3.近くに頼れる人がいないママ

両親が近くに住んでいたり、お姑さんと同居だったり、先輩ママ友がたくさんいたり、同僚にママがたくさんいれば、何か困ったときに頼れますよね(お姑さんと同居は逆に困る人も……)。

頼ると言っても真剣に相談するばかりではなく、愚痴でも何でも良いんです。「うちの子なんてさぁ~。」なんて軽口を叩くのもありだと思います。

ママの育児ストレスが発散できる場所があれば、1人で問題を抱えているよりも深刻になることはありません。

もし何か困ったときに頼れる人、愚痴を言える人が近くにいなければ、地方自治体の民生委員や民間の子育て支援を頼ったり、保育園の一時預かりやベビーシッターを使って時間を作るという方法もあります。

「わたしは大丈夫!」と思わずに、ママがガス抜きできる環境を作ることも、子どものことを思いやる上手な子育ての一部だと思います。

育児ノイローゼになりやすいママ4.いつも子どもと2人きりなママ

どれだけ大好きな旦那さんだとしても、四六時中いっしょにいるのは嫌ですよね。たった1か月でもきついかも……。

でも、ママは赤ちゃんと四六時中いっしょにいなければいけません。しかも、初めの何か月かは目も離せません。途中から後追いも始まりますし、ママ以外には人見知りも始まるため、誰かに見てもらうのも一苦労です。

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さらに、成長して少し手がかからなくなっても、今度は意思を持って子どもの方からママを求めてきます。ママが夜にちょっとお出かけすると大泣きします。誰かに預けようとすると道路に寝転んで駄々をこねます。

こうして年単位で2人きりで過ごすと、いくら子どもを愛していてもイライラの方が強くなることもあるでしょう。

育児ノイローゼになりやすいママ5.初めての子育てをするママ

初めての出産、初めての子育てはプレッシャーとストレスの連続です。たくさんの育児書を読んで、ママ友からアドバイスを受けて、理想の子育て像を描きます。

そのため、初めて子育てするママほど自分を限界まで追い込んで、最高の子育てをしようとしてしまいます。

でも、育児行為はママが一生懸命がんばろうと思ったときだけではなく、ママがちょっと一息ついたとき、家事など他のことをしているとき、病気で体調が悪いときにも発生します。

「赤ちゃんだから、子どもだから仕方がない。」と割り切ろうとしても、ママがやらなければいけない家事など何らかの用事を子どもの都合で四六時中中断されるストレスは相当なものです。

顔が見える位置にいるなら、子どもが泣いても慌てずに、まずは自分の心を落ち着ける余裕を持って育児をしなければいけません。ただし、そんな余裕を持つのは、2人目、3人目の子育てでなければ難しいでしょう。

育児ノイローゼになりやすいママ6.パパが子育てに協力的ではないママ

子どもに興味が無いパパ、子育てが楽だと思っているパパ、自分の仕事の方が大変だと思っているパパ、こんなパパがいる場合もママは要注意です。

たしかに1つ1つの行為を考えると、子育ての方がパパの仕事よりも楽かもしれません。でも、子育てのトラブルはすべてが不定期に、突発的に連続で起こるためストレスが溜まるんです。

それをパパが理解してくれなければ、ママは1人で子育てを頑張るしかなくなってしまいます。

子どもに興味が無いパパは論外……ですが、まだ父親の自覚ができていないだけかもしれません。パパがなぜ育児に積極的ではないのか、その理由を理解するために一度しっかりと話し合ってみましょう。

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その上で、パパの子育てを義務ではなくお願いして協力してもらいながら、少しずつ父親の自覚を持たせて、自分から育児に向き合ってもらうように誘導しましょう。

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育児ノイローゼになりやすいママ7.家計が苦しいママ

子どもを育てるためにはお金がかかります。今までママも共働きだったのに、育児休業などで赤ちゃんを育てている間はママは働けません。

もし2人目、3人目が欲しい場合は、一旦仕事をやめる必要があるかもしれません。もちろん、一時保育に預けることも考えますが、そうなると引っ越しも必要かもしれません。

家計が苦しければストレス発散の買い物やお出かけにも行けませんし、美容院も控えなければいけません。化粧品もランク下げなきゃ……。

もちろん、今だけではなく子どもの将来にかかる費用についても考えなければいけません。

AIU保険「現代子育て経済考」2005年度版によると、出産から子どもが22歳の社会人までにかかる養育費用の目安は1640万円だそうです。さらに、子どもが社会人になるまでの公立教育費の目安は1345万円です。

つまり、3000万円ものお金が必要だということです。生きてくって大変ですよね……。

育児ストレスを感じたら気軽に心療内科へ

もし、育児ストレスが溜まっていると感じたら、今回ご紹介した育児ノイローゼになりやすい環境・状況を持ったママなのかもしれません。

育児ノイローゼには、明確な判断基準がありませんし、ママ自身が育児ストレスを自覚できていない場合もあります。自分がどれくらい育児ストレスを抱えているのか、客観的に判断する行為も必要でしょう。

育児ノイローゼ自己診断チェックとストレス症状による5段階区分

もし、育児ストレスが溜まっていると自覚できたら、まず一番身近にいる家族に今の状態を相談をして、育児ノイローゼになりやすい環境を改善できるように考えてみましょう。

そして、育児ストレスを強く感じる場合や、育児ノイローゼの症状が疑われるなら、環境改善の1つに「心療内科の受診」を含めた方が良いでしょう。

何となく心療内科の受診に抵抗があるママもいるとは思いますが、育児ノイローゼは病気です。病気の「早期発見」と「予防」の観点で、気軽に受診してみてはいかがでしょうか。

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