幼児期の言葉遣いは家庭・集団・社会生活を通して3回変わる

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子どもの言葉遣いが悪い…

「あんなに可愛かった子どもの言葉遣いが、こんなに汚くなるなんて……。」と悩んでいるママはたくさんいます。

「クソババア!っていつ言われるんだろう……。」と戦々恐々としているママも少なくないはずです。

子どもは成長する過程でたくさんの言葉をインプットし、それをアウトプットして言語を習得していきます。良い意味でも、悪い意味でも「えっ!そんな言葉どこで覚えたの?」と感じることは誰にでもあります。

よほどの温室箱入り育ちでない限り、子どもの言葉遣いは様々なシチュエーションや人・ものに影響を受けるため、(親の感覚で)言葉の乱れが起こらない子の方が珍しいと思います。

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もちろん、子どもの言葉遣いが変わるのは成長の証ですが、親はいつどのような環境で子どもの言葉遣いが変わってしまうかを把握した方が良いでしょう。

今回は、子どもの言葉遣いが変わるいくつかの時期と言葉遣いに影響を与える環境についてをお話したいと思います。

子どもの言葉遣いが変わる時期1.初めての単語を話す時期

生後2-3か月を過ぎた赤ちゃんは「あー」や「うー」などのクーイングを行い、生後4か月ごろから「まー」「ばー」「ぱー」「ぶー」「だー」などの子音を使った喃語を話し始めます。

これが赤ちゃんの言葉の始まりですね。ただし、これらの言葉にはまだ意味がなく、赤ちゃんの顎や筋肉など口周りが発達して発音ができるようになっただけのものです。

赤ちゃんが初めて意味のある単語を話す時期は、1歳を過ぎてからです。具体的には、「まんま」「はい」「ばー」「ママ」「パパ」などで、生活環境によって発する言葉にも違いが見られます。

厚生労働省が行った「平成22年度乳幼児身体発育調査」によると、子どもが言葉の意味を認識して、初めて単語を話す平均的な時期は以下のようになっています。

生後10-11か月未満:21.3%
生後11-12か月未満:40.9%
生後12-13か月未満:57.6%
生後13-14か月未満:69.9%
生後14-15か月未満:79.1%

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子どもの言葉遣いが変わる時期2.イヤイヤ期

初めての単語を話せるようになってから、たったの1-2年程度で子どもの言葉は急速に発達し、2-3歳ごろのイヤイヤ期に突入します。

子どもがイヤイヤ期に入ると、「とにかく何でも自分でしたい!」「ママに○○しなさいって言われるのがイヤ!」という気持ちから「イヤ!」を連発するようになります。

勘違いしてはいけないことは、イヤイヤ期とは単にママやパパの言うことに反抗をしたくて「いや!」という期間ではありません。

・自分の意志でやることを決めたい
・大人がやってることを真似したい
・ママに褒められたい
・もっと遊んでいたい
・ご飯よりもお菓子を食べたい

など子どもが「◯◯したい!!」という欲求が高まる時期です。そして、それを直接伝えるための言葉と行動が発達してきている時期です。

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早い子はこの段階で「絶対イヤ!」「やらない!」「したくない!」「食べない!」「着ない!」「行かない!」など、様々な「イヤ!」のバリエーションを話せるようになります(^_^;)

お兄ちゃんお姉ちゃんがいる子の兄弟(姉妹)ゲンカはしょっちゅうですが、兄弟(姉妹)のマネをして「うるせー!」「うざい!」「きらい!」「あっちいけ!」など色々な抵抗する言葉も教わります。

子どもの言葉遣いが変わる時期3.集団生活の開始時期

3歳ごろから、本格的に保育園や幼稚園などでの集団生活が始まります。

お友だちも増えて3-4歳ごろは男女一緒に遊んでいたのが、4-5歳になると少しずつ男の子同士、女の子同士で遊ぶようにり、徐々に口調も変わってきます。

そして、子どもでも数人の集団ができると、大人と同じようにヒエラルキーができ始めます。子どもは自分のポジションを認識することで、集団内で発言権を持ったり、決定権を持つようになります。

男の子の場合は、誰かが「おれ○○できる!」と言ったら、集団に属している子も○○ができなければ、意識の差が生まれることになります。

これはいじめが起こるという話ではなく、前述した発言権や決定権などのポジションの違いにつながります。

そのため、特に男の子は強く聞こえる口調・言葉遣いで、集団のバランスを保つことが多くなります。強く聞こえる口調・言葉遣いとは、ちょっと悪い言葉だったり、荒い言葉だったり……というわけで言葉遣いが変わってしまいます。

大人のヒエラルキーほどではないにしろ、子どもは子どもなりに所属している集団の中で、言葉遣いを通して舐められないポジション作りを行なっていると考えられます。

女の子の場合は、「○○ができる・できない」に加えて「○○が可愛い」という発言に対して、他の子を共感させられるかという要素が加わります。

ちなみに、園児は集団いじめよりも1対1のケンカが多いのですが、たとえばママが子どもを取り込んでパパの悪口を言ったり、井戸端会議で誰かを乏す行為を子どもが見ていると、子どもは「いじめ」のやり方を早く覚えてしまうので注意してください。

小学生になると集団同士のヒエラルキーができる

小学生になると、子どもの個性も明確になり、運動能力や勉強能力などの個人の能力差もはっきりしてきます。

そして、その能力がコミュニケーション手段になるため、それぞれの能力に応じた集団を作るようになります。すると集団の中でのヒエラルキーの他に、集団同士のヒエラルキーもできるようになります。

集団同士のヒエラルキーを明確にするためには集団内での意思統一が必要になり、言葉の使い方や物事の考え方も集団毎で特徴が出るようになります。

子どもも環境によって色々変わってしまうということですね。このころの子どもたちは男の子も女の子も、集団の性質によって、意図的に汚い言葉遣いをする子がチラホラでてきます。

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言葉遣いの変化で親が注意すること

子どもの言葉遣いが変わることは、言葉の発達過程で、家庭生活・集団生活・社会生活の環境が変化していくことが深く関わっています。

もちろん、乱暴な言葉遣い、汚い言葉遣いはない方が良いのですが、子ども同士のコミュニケーションにおいて必要な場合があることも親は認識しておいた方が良いでしょう。

ただし、乱暴な言葉遣い・汚い言葉遣いは、子どもには良し悪しの判断が付かなくても、「言葉によって相手を傷つける」「相手によって見られ方が変わる」ということだけは、就学前に繰り返し教える必要があります。

子どもが色々な言葉を覚え、言葉遣いが変わっていくことは成長の証です。たとえ乱暴な言葉でも、シチュエーションを理解して使えるのであれば、まずは親として子どもが成長していることを喜びましょう。

そのうえで、あまりにも乱暴な言葉や人を傷つける言葉を使ったら、次は本気のお叱りタイムですね(^_^;)

乱暴な言葉遣い、汚い言葉遣いに対してどのように叱れば良いのかは、こちらを参考にしてみてください。

子どもの乱暴な言葉遣いを直す7つの方法と悪い言葉の予防法

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