小児かかりつけ医の変更方法と紹介状(診療情報提供書)の役割

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かかりつけの小児科を変えたい…

「隣町に引っ越すんだけど、かかりつけ医は変えても良いのかな……。」

引っ越しをするために、かかりつけの小児科を変えることはよくあるお話です。でも、引っ越しは隣町なので、それほど遠くに行くわけではありません。

これまで通っていたかかりつけの小児科も、無理をすれば通えないことはないのですが……。このような場合、かかりつけ医を変更しない方が良いのでしょうか。

「どうしても性格が合わないから、かかりつけ医を変えたい……。」

評判は良い小児科なのに、何となく好きになれない……まぁある話です。でも、もう1年以上も通っているので、医師には子どもの体質、病歴、生活習慣などは把握してもらえています。

他に良い病院候補も見つかっていますが、かかりつけ医を変えることを言い出しづらい……。このような場合、何も言わずにかかりつけ医を変えてしまえば良いのでしょうか。

今回は、かかりつけ医を変えたいときの変更の仕方とその際に使う紹介状(診療情報提供書)の役割についてお話したいと思います。

かかりつけ医は変更しても良い?

前述した通り、引っ越しにしても、そりが合わないにしても、かかりつけ医を変えたい理由は人それぞれあります。

そのため、常識の範囲内であれば、患者がかかりつけ医を変えることには何の問題もありません。ただ、その際に気をつけた方が良い点がいくつかあります。

ちなみに、かかりつけ医制度がどのようなものか、特徴やメリットなどの詳細は以下を参考にしてください。

子どもに小児かかりつけ医制度が必要な理由と特徴・メリット

かかりつけ医変更の注意点1.変え過ぎは良くない

その小児科医院の医師が気に入らないと言って病院を何度も変えてしまい、結局かかりつけ医制度の利点が活きなければ本末転倒です。

今のかかりつけ医から他の小児科医院に変えても、そこが良いか悪いか(合うか合わないか)は全て自己責任です。そもそも、大切なことは子どもの健康だということを忘れないようにしましょう。

かかりつけ医変更の注意点2.かけひきは意味が無い

かかりつけ医には、利用者との契約的な取り決めはありません。利用者がその小児科医院のことを「かかりつけ医」だと認識し、医師はかかりつけ医制度に沿って、子どもの症状を診ているだけのことです。

そのため、もしママが気に入らないことがあって対応を良くしてもらおうとかけひきのために「他の病院に行くわよ!」と言っても、「はい、わかりました。」と言われるだけでしょう。

かかりつけ医変更の注意点3.紹介状(診療情報提供書)は書いてもらう

たとえ、かかりつけ医との関係が悪化したとしても、何となく悪くて言い出しづらかったとしても、次から他の病院に通うということは伝えた方が良いでしょう。

なぜなら、次の病院での診療をスムーズにするために、子どもの紹介状(診療情報提供書)を書いてもらった方が良いからです。

紹介状(診療情報提供書)とは

医師が患者に対して、「では、より精密な検査が受けられる○○病院に紹介状を書いておきます。」というセリフをテレビや実体験で聞いたことはないでしょうか。

紹介状とは、推薦状のようなものではなく、患者の病気の症状・治療方法や与薬情報、現在までの病歴や体質などの診療に関する情報を紹介先の病院に向けて書く書類のことで、正式には「診療情報提供書」と言います。

紹介状に書く内容は以下のものです。

1.患者さんの基本情報:氏名、生年月日、性別、住所など
2.紹介の目的:詳しい検査や入院、手術、退院後の経過観察など
3.現在の主症状や病名:腹痛や急性虫垂炎など
4.患者さんの病状や治療経過:症状の発生や検査・治療の経過など
5.現在の投薬内容:どのようなお薬を処方しているかなど
6.その他、備考:アレルギー歴や患者さんの背景など

引用|病院の紹介状のしくみ…内容・メリット・費用・活用法 [癌(がん)] All About

紹介状がなければ、新しい病院でスムーズな診療や正しい診療が行えない可能性があるだけではなく、初診扱いによって医療費が高くなってしまうことや診療時間がかかってしまうこと、そもそも行きたい病院で診療を受けられないこともあります。

紹介状は、かかりつけ医を変更する際に患者の依頼によって作成される場合と、医師が別の病院の紹介のために作成する場合がありますが、どちらにしても書いてもらうに越したことはありません。

もちろん、紹介状を書いてもらうことを申し訳なく思ったり、躊躇する必要はありません。なぜなら、患者の依頼、医師の紹介、どちらの場合であっても紹介状を発行する手数料(診療情報提供料)が自己負担の診療費としてかかるためです。手数料は、数百円から千数百円ほどだと思います。

ただ、一部、なかなか紹介状を書いてくれない医師もいるそうです……。たしかに、医師が紹介状を書くのは義務ではないのですが……。

かかりつけ医の変更方法と手順

かかりつけ医を変更する方法は、特に難しいことはありません。

変更方法1.新しいかかりつけ医を探す

新しいかかりつけ医を探す場合も、既存のかかりつけ医を探したときと同じように探します。かかりつけ医の探し方、選び方は以下を参考にしてください。

小児科の対象年齢は何歳まで?良い病院の探し方と選び方13項目

変更方法2.新しいかかりつけ医(予定)に伝える

今後新しく通院したい病院に連絡を入れて、既存の病院からその病院に変更したい旨を伝えておきましょう。

子どもが抱えている病気によっては、新しい病院が専門外の可能性があります。そのため、事前に確認しておきます。

変更方法3.既存のかかりつけ医に伝える

特に理由を言う必要はありませんが、大人なので理由があるならば丁寧に伝えた方が良いとは思います。

「引っ越しをするため、次回からは○○病院に行こうと思います。これまで色々お世話になり、どうもありがとうございました。つきましては、○○病院に紹介状をお願いしたいのですが。」

仮に、かかりつけ医が気に入らなくて変更する場合でも、スムーズな引き継ぎのために丁寧に伝えましょう(変更理由はそれなりに考えてください……)。

変更方法4.新しいかかりつけ医に予約を入れて通院開始

これまでと同じように新しいかかりつけ医に予約を入れ、紹介状を持参して通院を開始します。

マナーを守ってかかりつけ医を利用する

通院している病院、かかりつけ医を変更する理由は人それぞれですが、長く通って人間関係ができあがっていると、何となく他の病院に行くとは言い出しにくいものです。

ただ、人間関係だけを重視して不便な思いをしたり、嫌な思いをしてストレスを抱えてしまうよりは、気持ち良く通えるかかりつけ医を見つけた方が建設的です。

もちろん、子どもの健康が第一であるため、子どものことを一番に考え、ママのストレスを減らすために親身になってくれるかかりつけ医を探すことが大切です。

「うちの子が苦しそうなのに、時間外という理由で診療を断られた。」
「ちょっと病院内で大きな声を出したくらいで怒られた。」
「3時間も待ったのに、たった5分で診療が終わった。」

などの理由でイライラしたり、かかりつけ医を変更するというマナー違反はしないようにしましょう。

子連れママのかかりつけ医院・小児科・救急外来の受診マナー

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