子どもの包茎が原因で起こるちんちんの病気や悪影響

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包茎は病気の原因になる?

日本の子どもは、ちんちんに皮(包皮)が被っている状態が普通です。

これを包茎と言い、一般的には中学生から高校生の間で自分で包皮を剥くことで、大人のちんちんの形状になります。

ところが、成長過程でちんちんの皮を剥けなければ、男の子に悪影響を及ぼす可能性があります。

ちんちんの皮が被ったまま成長し、大人になっても皮を剥けない状態を「真性包茎」、皮を剥くとちんちんが皮で締め付けられる状態を「カントン包茎」と言います。

子どものうちは良いのですが、大人になってもちんちんの皮が剥けなければ、ちんちんを清潔に保つことができず、病気になってしまう可能性があります。また、真性包茎やカントン包茎の場合は、手術が必要になります。

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「え?病気の心配があるなら、初めから剥いておけばいいじゃん。」

男の子の体のことをよく知らないママは、簡単に考えてこう言うかもしれません。

ただ、子どものちんちんは、包皮と亀頭が癒着しています。無理に剥いてしまうとデリケートな性器が傷つくため、ある程度成長したときに自分で剥くことが日本におけるセオリーなんです。

では、子どものちんちんに皮が被っていることが原因でかかる病気や影響とはどのようなものでしょうか。

今回は、子どもの包茎が原因で起こるちんちんの病気や影響についてお話したいと思います。

包茎の影響1.亀頭包皮炎(きとうほうひえん)

亀頭包皮炎とは、亀頭と包皮の間に汚れがたまって雑菌が繁殖し、亀頭や包皮が炎症を起こす病気のことで、3歳から小学生の男の子が多くかかります。

亀頭包皮炎になると、炎症を起こした部分が赤くただれます。全体が赤く腫れるというよりも複数部分が炎症でただれることが多いようで、ただれた部分におしっこが当たると痛みを伴う場合があります。

また、炎症部分には痛みやかゆみもあり、直接かくことで炎症を広げたり、傷つけてしまう可能性があります。炎症が進行すると、ただれた部分が化膿することもあり、亀頭包皮炎の症状が全体に広がってしまいます。

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亀頭包皮炎は、普段からちんちんを清潔にし、炎症を抑える塗り薬で良くなる軽い病気ですが、亀頭や包皮の形状、また生活環境によって繰り返し発生する可能性があります。

もし、何度も亀頭包皮炎を繰り返す場合は、泌尿器科に相談のうえ、手術による包茎治療を勧められることがあります。

包茎の影響2.尿路感染症(にょうろかんせんしょう)

尿路感染症とは、尿道から細菌が入って膀胱や腎臓などに感染し、炎症を起こす病気のことです。

本来は、男の子よりも尿道が短い女の子がかかりやすい病気ですが、子どもが包茎だと雑菌の量が増えるため、尿路感染症にかかるケースもあります(ただし症例は少ないようです)。

男の子の尿路感染症は、尿道が短い赤ちゃんから2歳までにかかる可能性がある病気で、症状も以下のように軽いものとは言えません。

上部尿路感染症の症状
・38度以上の高熱が出る
・吐き気や嘔吐がある
・腰痛や背中の痛みがある
・食欲がない
・尿に濁りがある
・尿に腐敗臭がある
・排尿時に痛みがある
など

下部尿路感染症
・37度台の微熱がある
・腹痛がある
・排尿時に痛みがある
・頻尿や残尿感がある
・赤黒い血尿が出る
・尿に濁りがある(蛋白尿)
・アンモニア臭が強い
・おねしょ
など

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2歳以降はおしっこを排出する器官(腎尿路系)が成長して尿道が長くなるため、尿路感染症にかかりにくくなります。

そのため、包茎治療で尿路感染症の予防効果が期待できるのは2歳までと言われています。

包茎の影響3.恥垢(ちこう)による慢性的な炎症

恥垢とは、恥の垢という変な名前ですが、これは垢ではなく包皮の下に溜まる白っぽい脂肪の塊のことです。

恥垢自体は特に身体に害はなく、むしろ包皮と亀頭の癒着を分離しやすくする潤滑油の役割を果たします。

ただし、恥垢を媒介として細菌が繁殖しやすいため、恥垢が溜まることにで慢性的な炎症を起こす可能性もあります。

包茎の影響4.癒着による尿ハネ・飛び散り

包茎による包皮と亀頭部の癒着が強いと包皮の口が狭くなり、おしっこをしたときにおしっこが飛び散って、トイレを汚しやすくなります。

尿ハネはトイレトレーニングを終え、1人でおしっこができるようになった男の子が必ず通る道です。そのため、息子が入った後のトイレは臭くて……床もびしょびしょ……。

トイレが汚れる原因はいくつもありますが、包茎による包皮の癒着や包皮の口が狭いことは、男の子がおしっこをコントロールできない1つの要因です。

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また、亀頭包皮炎などを繰り返すと包皮同士の一部が癒着して、成長しても包皮が剥けにくくなったり、カントン包茎の原因になることがあります。その場合は、切除手術が必要になります。

子どもの包茎手術は必要か

産まれたばかりの男の子はみんな包茎です。そのため、成長過程で包茎が原因で起こる病気や何らかの影響を受ける可能性はあります。

ただし、子どものうちに包茎手術をした方が良い、包茎手術をしない方が良いという決まりはありません。

たとえば、アデノイドや扁桃腺も大人になると必要が無いものであり、将来の病気の原因になります。子どものうちに切除手術をしても良いのですが、現実は必要に迫られた人しか手術をしません。

日本における包茎手術は、その感覚と似ていると考えて良いのかもしれません。

包茎は一般的には14-16歳前後で男の子が自らちんちんの皮を剥くことで解消されるため、基本的にはその子自身でなんとかするものです。

子どもが小さいうちに包茎手術をしたい親は、たまたまちんちんにかかわる病気をしたり、将来子どもが悩まないようにという親心からですが、日本やヨーロッパでは包茎手術は一般的ではありません。

わたしも息子の包茎手術をした方が良いのか判断はつきませんが、少なくともうちではしないでしょう。

子どもには、大いに悩み自分で解決して欲しいなと。もし本当に困ったときはわたしじゃなく、パパに相談するはずですし。

もちろん、子どものちんちんが真っ赤に腫れていたり、おしっこの際に痛がったり、おしっこ自体を嫌がる場合は、すぐに小児科で診察を受けてください。


参考|包茎 — 日本小児外科学会

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