赤ちゃん・子どもの21の嘔吐原因…適切な対処法と片付けの注意点

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この記事でお伝えしたいこと

子どもはよく嘔吐する

3歳の娘はよく寝ながら嘔吐します。今も先週から今週にかけて「ゴホゴホ、ゴホッゴホッ、ゴッファッ、ゴエェェ…………ママーーー。゚(゚´Д`゚)゚。」というのが何度かありました……。

特に風邪で大量に鼻水が出ていると、痰がのどに絡んで咳を連発し、寝ているときに食べたものを嘔吐することが1年に3-4クールほどあり、1クールで2-3回嘔吐するので、年間10回ほど夜中のてんてこ舞いがもう3年も続いています。

赤ちゃんや子どもがよく嘔吐することは、経験者ならわかっていることですね。ただ、初めての赤ちゃんが嘔吐をすると、焦ってしまうママはたくさんいます。

なぜなら、「子どもの嘔吐は気を付けなきゃいけない!」と散々周りから言われたり、育児書に書いてあるからです。

子どもの嘔吐には様々な原因があります。もちろん全ての嘔吐が病気というわけではなく、心配の必要がない嘔吐もあり、それぞれ嘔吐をしたときの対処が違います。

そのため、ママは子どもが嘔吐する原因をしっかりと把握し、その時々で適正な対処をしなければいけません。

そこで今回は、子どもが嘔吐をする原因と嘔吐時の適切な対処法についてお話したいと思います。

赤ちゃんの母乳・ミルク吐き戻し

赤ちゃんから幼児にかけて、最も多い嘔吐・吐き戻しは授乳後に起こります。これは赤ちゃんの胃の容量や生理的な原因がほとんどです。

赤ちゃんが母乳やミルクを吐き戻してしまう原因の多くは、飲み過ぎたから、空気をたくさん取り込むから、消化器官が未発達だからで、これらが原因の吐き戻しは生後3か月ごろまで続きます。

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そのため、まだ小さな赤ちゃんが授乳後におっぱいを吐き戻してしまうのは、ある程度仕方がないことだと思ってください。

赤ちゃん吐き戻した後に、母乳による肌荒れに気を付けたり、吐き戻し後のミルクの授乳量に気をつける必要はありますが、病気でなければそれほど心配する必要はありません。

ママが気を付けなければいけないのは、病的な嘔吐やその他の嘔吐が原因になる場合です。

赤ちゃん・子どもの病的な嘔吐原因

赤ちゃんは様々な病気や症状によって嘔吐しますが、主な嘔吐の原因は脳の嘔吐反射中枢が刺激されたり、反射が起こったり、内臓の閉塞が起こることです。

子どもの嘔吐原因1.胃腸炎

細菌やウイルス感染によって胃や腸が炎症を起こすと、発熱や下痢などの症状が出ます。また、細菌やウイルスが嘔吐反射中枢を刺激することで吐き気が起きます。

ノロウイルスやロタウイルスなどによる嘔吐下痢症も胃腸炎に含まれます。

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子どもの嘔吐原因2.食中毒

食中毒とは、細菌やウイルスが繁殖している食べ物を食べることで感染し、細菌やウイルスが嘔吐反射中枢を刺激することで、吐き気が起こる症状のことです。その他発熱や下痢も起こります。

子どもの嘔吐原因3.髄膜炎(ずいまくえん)

髄膜炎とは、細菌やウイルスが脳に感染することで髄膜の炎症と腫れ、頭痛、高熱などを起こし、症状が重くなると意識の混濁や難聴などの後遺症が残る可能性がある病気です。

感染した細菌やウイルスが嘔吐反射中枢を刺激することで、激しい吐き気が起こります。

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子どもの嘔吐原因4.急性中耳炎

急性中耳炎とは、細菌やウイルスが中耳に入り込むことで起こる中耳の炎症のことで、嘔吐、高熱、耳を痛がるなどの症状があります。

さらに、感染した細菌やウイルスが嘔吐反射中枢を刺激することで、吐き気が起こります。

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子どもの嘔吐原因5.尿路感染症

尿路感染症とは、尿道口から細菌が入り腎臓・尿管・膀胱・尿道(腎尿路系)で炎症を起こす乳児や女の子に多い病気のことです。

感染した細菌が嘔吐反射中枢を刺激することで、吐き気が起こります。

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子どもの嘔吐原因6.小児喘息(しょうにぜんそく)

小児喘息とは、子どもがアレルギーなどの原因で慢性的に気管支に炎症を起こしていている状態を言います。

鼻水が多く出るため、喉に痰がからむことで咳が出やすくなり、同時に吐き気が起こります。

子どもの嘔吐原因7.気管支炎

気管支炎とは、細菌やウイルスが原因で気管支が炎症し、咳や痰などの呼吸器症状を引き起こす病気のことです。

感染した細菌やウイルスが嘔吐反射中枢を刺激したり、痰が絡んで咳を出すと同時に吐き気が起こります。

子どもの嘔吐原因8.虫垂炎(盲腸)

虫垂炎とは、大腸の端にある虫垂突起が炎症して化膿を起こす病気のことで、一般的には盲腸と言います。

盲腸の症状の多くは腹痛から始まるわけではなく、まず吐き気や嘔吐があり、徐々にみぞおち周辺、右下腹に強い痛みが起こり、発熱を伴う場合もあります。

一般的には小中学生ごろにかかることが多い病気ですが、早い子は2-3歳ごろに発症します。

子どもの嘔吐原因9.幽門狭窄症(ゆうもんきょうさくしょう)

幽門狭窄症とは、多くが先天的に胃の出口の壁が厚くなって通路を狭めており、食べ物が十二指腸へ流れないため、母乳やミルクなどを噴水のように吐き戻したり、鼻からミルクを垂らす症状のことです。

子どもの嘔吐原因10.腸重積症(ちょうじゅうせきしょう)

腸重積症とは、腸が腸の中に入り組んで腸閉塞をおこしてしまう病気のことで、激しい腹痛や血便などの症状があり、閉塞によって母乳やミルクを嘔吐してしまいます。

子どもの嘔吐原因11.胎児消化管閉鎖・狭窄症(たいじしょうかかんへいさ・きょうさくしょう)

消化管閉鎖症とは、食道、十二指腸・小腸など消化器官の一部が閉鎖したり、狭窄している病気のことで、閉塞によって母乳やミルクを嘔吐してしまいます。

子どもの嘔吐原因12.胃軸捻転症(いじくねんてんしょう)

胃軸捻転症とは、生後間もない赤ちゃんの胃が捻れてしまうことで閉塞が起き、嘔吐が起こりやすくなりる病気のことです。

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子どもの嘔吐原因13.ミルクアレルギー(新生児-乳児消化管アレルギー)

ミルクアレルギーとは、粉ミルクに含まれるタンパク質成分に対してアレルギー反応を起こし、嘔吐してしまう症状です。

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子どもの嘔吐原因14.食物アレルギー

アレルギーとは、免疫機能の抗体によって異物を体外に排除する抗原抗体反応が過剰に起こってしまうことを言い、アレルギー反応の1つとして嘔吐が起こる場合があります。

アレルギーの原因となる物質をアレルゲンといい、アレルゲンは人によって異なります。食べ物では、小麦粉、そば、ピーナッツ、甲殻類、卵、牡蠣などがアレルゲンの代表例です。

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子どもの嘔吐原因15.頭部外傷

特に子どもが頭を強く打つと、「嘔吐中枢の機能障害」「一過性脳浮腫(いっかせいのうふしゅ)」「自律神経の調節障害」などが原因で、嘔吐が起こりやすくなります。

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また、出産方法の鉗子分娩、吸引分娩などで頭部に強い衝撃を受けることでも、分娩後に嘔吐をする場合があります。

子どもの嘔吐原因16.熱中症

熱中症になると、身体が熱を持つことで「嘔吐中枢の機能障害」「自律神経の調節障害」などが原因となり、嘔吐が起こりやすくなります。

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子どもの嘔吐原因17.揺さぶられっ子症候群

揺さぶられっ子症候群とは、子どもを強く揺さぶったことで脳に過剰な衝撃が加わることで、「嘔吐中枢の機能障害」「自律神経の調節障害」などが原因となり、嘔吐が起こりやすくなります。

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子どもの嘔吐原因18.誤飲

誤飲をして食べ物以外のものが喉に入ると、嘔吐反射のため嘔吐が起こりやすくなります。

嘔吐反射とは、喉近くに異物が入ると異物を排除するために嘔吐する反射行動のことです。産まれたばかりの赤ちゃんにとっては、固形物は全て異物になります。

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子どもの嘔吐原因19.痰がからむ

鼻炎持ちの子や夏風邪で鼻水が出やすくなると、夜寝ているときに喉に鼻水が入り、鼻水がからむことで咳き込みます。

小さな子は喉に入った鼻水(痰)を上手く処理できないため、そのまま咳といっしょに嘔吐してしまいます。うちの娘の嘔吐原因はほぼこれですね。

子どもの嘔吐原因20.食べ過ぎ

子どもも大人と同じで、食べすぎると消化ができなくなり吐いてしまいます。

特に大好物のおかずをたくさん食べた後に、調子に乗ってお菓子を食べてから寝ると吐いてしまうことが多いですね。

子どもの嘔吐原因21.周期性嘔吐(自家中毒)

周期性嘔吐とは、幼児から小学生までの子どもがストレスなどによって、頭痛、腹痛、嘔吐を起こしてしまう症状を言います。

「明日は大事な運動会がある。」「小学校の面接がある。」「初登校の日だ。」など、大切な日の前に腹痛や嘔吐症状が出るのは、周期性嘔吐が原因の場合があります。周期性嘔吐は、自家中毒やアセトン血性嘔吐症とも呼ばれます。

気をつけるべき子どもの嘔吐症状

授乳後の溢乳(いつにゅう)やゲップといっしょに母乳を吐き戻す嘔吐であれば、ママはそこまで心配することはありません。

ただし、吐き戻しが何度も続いて明らかに授乳量が減ってしまう場合は、何らかの病気が潜んでいる可能性があるため、かかりつけ医に相談したほうが良いでしょう。

また、母乳を噴水のように吹き出してしまう嘔吐は、「幽門狭窄症」「消化管閉鎖症」など内臓のどこかが閉塞している可能性があります。この場合もすぐに受診して、場合によっては手術を受けなければいけません。

また、以下の様な症状がある場合はすぐにかかりつけの小児科を受診するか、救急外来を受診することを検討してください。また、応急処置が必要な場合は「♯8000」に電話をしましょう。

・嘔吐を繰り返すことで脱水症状の可能性がある
・嘔吐の原因が明らかに頭を強く打ったことによる
・嘔吐の原因が頭や体を強く揺らしたことによる
・吐しゃ物に血が混じっている
・うんちやおしっこに鮮血が混じっている
・1日に何度も嘔吐を繰り返している
・嘔吐以外に高熱や痙攣などの症状がある

嘔吐後に脱水症状が疑われる場合は、応急処置として脱水症状を緩和する方法を取らなければいけません。単に水分補給をするのではなく、乳児であれば母乳、幼児であれば経口補水液などで対処しましょう。

乳幼児の脱水症状に必要な母乳と経口補水液の飲み方・注意点

子どもの嘔吐後の処置・片付け対応

授乳後の吐き戻しは、以前お話した通り以下の対応をしてもらうとして、それ以外の病的な嘔吐などは適宜の処置・対応をしましょう。

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子どもの嘔吐後の対応1.無理に食べたり飲んだりしない

「吐いちゃったんだから、食べないと元気が出ないし治らないよ!」というのは間違いです。

嘔吐は胃に大きな負担がかかるため、嘔吐後は無理に食べたり飲んだりしてはいけません。最低30分-1時間は胃を休めましょう。胃腸炎などの場合は、嘔吐後数時間は水を飲んでも吐いてしまうため注意が必要です。

子どもの嘔吐後の対応2.水分補給を行う

無理に飲んだり食べたりはしない方が良いのですが、嘔吐によって体から水分が失われているため、ある程度の水分補給は必要です。

水分補給は年齢によっても変わりますし、脱水症状を起こす前と脱水症状を起こした後の水分補給方法も違うため、以下を参考にしてください。

乳幼児の脱水症状に必要な母乳と経口補水液の飲み方・注意点

ただし、嘔吐が激しい場合は水が胃腸を刺激して吐いている場合があります。ガブガブ飲ませずに、少量の1口をゆっくり飲ませるようにしましょう。

子どもの嘔吐後の対応3.頓用の吐き気止めがあれば使用する

何度も吐き気がある場合に、子どもに処方されている頓用の吐き気止め(坐薬など)があれば、用法用量を守って使用してください。

ただし、病気の種類や時期によってはあまり効果がない場合もあります。

子どもの嘔吐後の対応4.吐き気が残っていたら横向きにする

1度吐いてもまだ吐き気がある場合、または子どもが小さい場合はひとまず横向きに寝かせて、吐しゃ物が喉に詰まるのを防ぎましょう。その際、頭が足よりも少し高い位置になるように傾斜をつけましょう。

子どもの嘔吐後の対応5.汚れた服などは交換する

ウイルス性胃腸炎や食中毒の嘔吐によって汚れた洋服やタオルには、感染性の高いウイルスなどが付着していることがあります。汚れた服などはハイターなどに漬け込んでから洗濯しましょう。

子どもの嘔吐後の対応6.ママは石鹸で手を洗う

嘔吐の処理をした後は吐しゃ物が手についたかどうかは関係なく、必ず殺菌作用がある石鹸でしっかりと手を洗ってください。吐物の処理をする際はマスクを着用した方がなお良いでしょう。

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嘔吐で怖いのは病気の二次被害

子どもの嘔吐で特に気を付けなければいけないことは、病気の感染などの二次被害です。

嘔吐の原因が特定のウイルスや細菌による病気の場合、接触感染や空気感染をすることが多いため、子どもが嘔吐した吐物にはなるべく触れずに片付けましょう。

子どもの食べ残しや口に入れたものを食べることには何の抵抗もありません。小さいころからおしっこやうんちの片付けもしているため、特に汚いという感覚はありません。臭いですけど……。

ただ、嘔吐で口から出てきた吐物は、汚いとかきれいではなく、病気が二次感染する可能性があるという怖いお話です。子どもの嘔吐の吐物による感染可能性の見極めは以下を参考にしてください。

子どもの嘔吐下痢は消毒が必要?感染するか見極められる?

子どもが病気で寝込んでいる横でわたしも寝込んでいたら、きっとお家がパニックになります。以前、娘と息子とわたしがインフルエンザに同時にかかったとき、パパは相当パニクってました……(^_^;)

子どもがいる家庭はママが生命線です。ママが寝込んでしまったら、色々なことが上手く動かなくなります。そのため、嘔吐の処理をあまり軽く考えないでください。

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