揺さぶられっ子症候群の原因と予防法、車移動の揺れは大丈夫?

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パパが調子に乗って赤ちゃんを高い高い…

うちの男性陣は調子に乗らないので問題ないのですが、調子に乗って首がすわる前の赤ちゃんを乱暴に抱っこしたり、喜ぶと勘違いして勢い良く高い高いする人がいます。

これはとても危険な行為です。「育児では赤ちゃんを腫れ物のように扱え!」という話ではなく、赤ちゃんの身体の発達具合に合わせて、テキパキした行動と乱暴な行動は分けて考えなければいけません。

特に、首がすわる生後2-3か月(できれば生後6か月)までは、赤ちゃんの首周り、頭周りに衝撃が少ないように扱う必要があります。

赤ちゃんの首がすわる時期はいつ?首すわりの確認と練習方法

「調子に乗って赤ちゃんを乱暴に抱っこ……。勢い良く高い高い……。」ママが心配することは、揺さぶられっ子症候群(揺さぶられ症候群)ですね。

揺さぶられっ子症候群の症状や見極め方、揺さぶられっ子症候群で起こる後遺症などの可能性については以下を参考にしてください。

揺さぶられっ子症候群はいつまで注意する?症状の見極め方と後遺症

もちろん、揺さぶられっ子症候群はとても怖い症状ですが、意識しすぎて怖がってしまうと、ゆらゆら抱っこや車移動などちょっとしたあやしどころか、コミュニケーションや移動も怖くなるかもしれません。

そこで今回は、どのような行為で揺さぶられっ子症候群が起こるのか、また、揺さぶられっ子症候群はどう予防すれば良いのかについてお話したいと思います。

揺さぶられっ子症候群が起こる原因

まず一般的なお話しをすると、普通に赤ちゃんに接する限り揺さぶられっ子症候群が起きることはほぼありません。

赤ちゃんに個人差はありますが、以前もお伝えした通り「1秒間に3-4回往復するほどの激しい揺さぶり」が一般的な揺さぶられっ子症候群が起こる基準です。

これを踏まえた上で、具体的にどのような行為をすると揺さぶられっ子症候群になりやすくなってしまうのでしょう。Wikipediaによると、以下の行為が揺さぶられっ子症候群を起こす原因だとされています。

1.頭を2秒間に5-6回揺さぶる
2.体を10秒間に5-6回激しく揺さぶる
3.体を20分間左右に揺さぶる
4.「高い高い」で空中に投げてキャッチを繰り返す
5.急激に持ち上げゆっくり下ろすを繰り返す
6.ゆりかごに入れて大きく何度も揺さぶる
7.新生児用ではないチャイルドシートに長時間座らせる

原因1.頭を2秒間に5-6回揺さぶる

揺さぶられっ子症候群の1番の原因である頭を揺さぶること自体、赤ちゃんとのコミュニケーションに必要がない行為です。しかも1秒で数回の揺さぶりはかなりのスピードのため、意図的でなければありえません。

原因2.体を10秒間に5-6回激しく揺さぶる

激しくは「早く大きく」と解釈してください。早く大きく体を揺さぶると、首がすわっていない赤ちゃんは頭がガクガク揺れます。

大人でも力の強い男性が女性の肩を持って前後にガクガクすると頭が揺さぶられるため、小さな赤ちゃんにダメージがあることは理解できますね。

ただし、こちらも意図的に行なわなければこの揺れ方はありえませんし、日常生活の中で5-6回連続で激しく揺さぶられるシーンはありません。

原因3.体を20分間左右に揺さぶる

「寝かしつけでゆらゆら抱っこもダメなの!?」と勘違いする人がいるかもしれないので、わたしなりの解釈を。

ママが抱っこ紐を使って、赤ちゃんと片道20分の散歩にでかけたとします。途中で買い物を済ませると、買い物袋を持っているため、両手が塞がったままです。赤ちゃんは抱っこ状態ですが、ママが歩くたびに上下に揺れます。

抱っこ紐が緩めだったせいで、ママが歩くと赤ちゃんが揺れてママのお腹にポンポンあたり、不規則に上下左右に揺れることになります。

このような大きめの揺れが20分も続くと大人でも”酔って”しまいますよね。特に首がすわっていない赤ちゃんの脳にはダメージを与え、脳が萎縮する可能性があるのだと思います。

原因4.「高い高い」で空中に投げてキャッチを繰り返す

首がすわっていない赤ちゃんの高い高いは論外です。頭を支えられない赤ちゃんは、明らかに脳に衝撃があります。たとえ首がすわっている赤ちゃんでも、何度も高い高いをするのは危険なので、もう少し大きくなってからにしましょう。

また、通常の高い高いではなく、子どもを”投げ上げる”高い高いは、色々な意味で危険なので、余程安全な場所でもしない方が良いと思います。

原因5.急激に持ち上げゆっくり下ろすを繰り返す

これもイメージの必要がありますね。たとえば、うつぶせ寝の赤ちゃんを起こすために脇の下に手を入れ、「そーれー。」なんて言いながら急に大きく持ち上げて、ふわっと布団の上に降ろすような行為をイメージしてください。

赤ちゃんを急激に持ち上げてふわっと降ろすことで、脳が上下に揺れます。急であるほど慣性の力が大きくなります。

赤ちゃんが1度でも「キャッキャ」と喜ぶと、パパは調子に乗って何度もやってしまいがちですが、繰り返すと脳が揺れてがダメージを与える可能性があります。

原因6.ゆりかごに入れて大きく何度も揺さぶる

ゆりかごを激しく揺さぶると脳は揺れますが、これも程度の問題ですね。ゆりかごを揺することがダメなのではなく、ゆりかごを長く激しく揺さぶって頭が揺れ続けることがダメなんです。

そこを理解しないと、ゆったりとゆりかごを揺さぶる行為さえ怖くてできなくなってしまいますし、ゆらゆら抱っこもできなくなります。

原因7.新生児用ではないチャイルドシートに長時間座らせる

チャイルドシートのサイズが合わなければ、赤ちゃんの体は固定されません。車の振動で体が揺れてしまうと頭も大きく揺れてしまいます。

もちろん、チャイルドシートのサイズが合っていて、ヘッドレストがついていても赤ちゃんの頭は揺れます。そのため、30分おきに休憩を挟むなどして、連続した揺れを防ぐようにしましょう。

赤ちゃんのチャイルドシートはベビーシートと言い、0歳児が使うための設計がされています。そのため、必ず正しい用法でベビーシートを使ってください。

ベビーシート・チャイルドシート・ジュニアシート・兼用シートの違い

以下の記事でタオルを使って実際に揺れの実験検証をされているので、参考にしてください。わたしもとても参考になりました。

参考|揺さぶられっ子症候群はどの程度で発症するの?車移動は?症状は?

揺さぶられっ子症候群の予防法

揺さぶられっ子症候群の原因を見てみると、やはり常識から外れた育児をしたとき、注意を怠ったときに起こりやすいことがわかりますね。では、どんなときに赤ちゃんを強く揺さぶってしまうんでしょうか。

故意にしろ、過失にしろ、赤ちゃんを強く揺さぶってしまう1番の原因は「イライラ」です。

ママの育児ストレスが溜まってつい力が入ったり、日々のイライラを無抵抗な赤ちゃんにぶつけてしまうなど、ストレスの蓄積で感情が抑えきれないママもいると思います。

そんなときはイライラしたまま育児をしたり、赤ちゃんにストレスをぶつけるのではなく、少し時間をもらって気分転換してください。

育児にマジメ過ぎる性格のママ、近くに頼れる人がいない環境のママなどは、特に育児ストレスを溜め込みやすいため気をつけてください。

育児ノイローゼになりやすいママの特徴とストレスの対処法

たとえ、赤ちゃんにストレスをぶつけなくても、ママがストレスを抱えていると赤ちゃんに伝わります。すると赤ちゃんは泣き出してしまい、さらにストレスが……という悪循環が起こります。

家族に自分の状況を伝えて手伝ってもらう時間を増やしたり、半日赤ちゃんを預かってもらってリフレッシュするなど、赤ちゃんのためにもママがストレスを溜めない方法を実践していくしかありません。

違和感を感じたら医師に相談

ママが育児にがんばり過ぎてストレスを溜めこまない限り、揺さぶられっ子症候群にまで至ることはほぼないでしょう。

ただし、赤ちゃんの中にはどうしても血管が脆い子もいます。出産時に脳内出血を起こしていることに気づかず、ちょっとした揺れで揺さぶられっ子症候群を発症する子もいます。

ママは、出産直後の赤ちゃんの状態に注意を払い、違和感を感じたらすぐに医師に相談してください。

揺さぶられっ子症候群の症状はわかりにくい場合もありますが、多くが何かがあるとすぐに症状がでることの方が多いようです。以下の症状がないか注意してください。

揺さぶられっ子症候群を疑う症状
・半日以上おっぱい(ミルク)を飲まない
・大量に嘔吐する
・何度もけいれんを起こす
・意識がない、ぐったりしている
・月齢目安よりも長時間眠り続ける
・起こしてもすぐに寝てしまう
・ギャン泣きがピタリと泣き止む
・笑わない、表情に反応がない
・目が見える月齢なのに焦点が合わない
・呼びかけに応じない
・呼吸が苦しそう
など

車で移動しても大丈夫?

「まだ首がすわっていないけど、車に乗せないといけない……。」

どうしても赤ちゃんを長時間車に乗せなければいけないママもいると思います。うちも息子がそうで、産後間もなく遠くのこども病院に通う必要があり、車で毎週往復数時間の移動をしていました。

その際に気を付けたことは、可能な限り夫に仕事を休んで運転をしてもらい、以下の点に注意することでした。

・わたしが息子の横で揺れないように付き添う
・なるべくガタガタ道を避けてこども病院に向かう
・往復どちらも休憩時間を何回かとる
・毎回ベビーシートのフィット具合を確認する

これくらい注意すれば揺さぶられっ子症候群の可能性は限りなく低くなるはずです。付き添いが難しい場合は、より慎重な運転と休憩時間の回数を増やすなどの工夫があると良いでしょう。

新生児のチャイルドシートの装着方法や注意点は、大切なので以下で確認してください。

致死率30倍!チャイルドシートの正しい使い方と間違った使い方

もう一度繰り返しますが、ママは特に新生児の赤ちゃんの状況に注意して、自分もストレスを溜めすぎないようにしつつ、楽しくコミュニケーションをとってください。


参考|揺さぶられっ子症候群 – Wikipedia
参考|2/2 ゆさぶられっ子症候群、こんな症状が出たら要注意 [新生児育児] All About

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