さらさら…ねばねば…鼻水の種類と赤ちゃんに鼻づまりが多い原因

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鼻水は赤ちゃんの健康のバロメーター

赤ちゃんはいつも鼻水が垂れていたり、鼻が詰まっていますよね。それは赤ちゃんが大人に比べて、鼻水が出やすい体質を持っているためです。

ところが、それを知っているママが、「赤ちゃんの鼻水はいつものこと」と放置すると、赤ちゃんに起こっている身体の変化や潜んでいる病気に気付けなくなってしまいます。

鼻水はさらさら、ねばねばの状態や、無色、緑っぽい色などの種類がありますが、何を見れば赤ちゃんの健康状態や今起こっている身体の変化を見抜くことができるんでしょうか。

赤ちゃんの鼻水が出る原因は色や粘り気によって変わり、漿液性鼻漏(しょうえきせいびろう)、粘液性鼻漏(ねんまくせいびろう)、膿性鼻漏(のうせいびろう)という3つの鼻水の状態にわかれています。

今回は、赤ちゃんの鼻水の色や特徴別で鼻水が出る原因、また赤ちゃんの鼻が詰まる原因についてお話したいと思います。

鼻水の種類1.無色透明でさらさらな漿液性鼻漏(しょうえきせいびろう)

漿液性鼻漏とは、無色透明でさらさらしている鼻水のことで、この鼻水が出るのは以下の原因があります。

漿液性鼻漏の原因1.空気の乾燥で鼻粘膜が刺激されるため

人間は空気が乾燥した場所では鼻水が出やすくなります。乾燥した空気を吸い続けると、口やのどなどの呼吸器系の粘膜が乾燥してしまい、ウイルスや細菌に対する抵抗力が弱まってしまいます。

そのため、鼻粘膜から分泌される粘液(鼻水)で、体外から取り込んだ空気を一度加湿して体内に取り込みます。

赤ちゃんは鼻呼吸がメインのうえ、鼻腔が狭くて短いため、鼻粘膜が大人よりも敏感に反応して多くの粘液(鼻水)を出すようになっています。

漿液性鼻漏の原因2.気温変化で鼻粘膜が刺激されるため

人間は鼻呼吸を行う際、なるべく体温に近い温度にした空気を肺に送る機能が働きます。

冷たい空気を吸い込むと、吸い込む空気を体温に近づけるために急激に鼻粘膜の毛細血管が拡張します。そのためたくさんの鼻水が分泌されます。

漿液性鼻漏の原因3.ウイルスを体外に出す免疫システムのため

風邪のウイルスや細菌が体内に侵入すると、ウイルスや細菌と戦う免疫システムが働いて鼻粘膜が刺激され、大量のさらさら鼻水を分泌し鼻の中を洗い流そうとします。

そのため、さらさら鼻水が大量に出ている場合、まだ本格的な風邪になるかどうかはわかりませんが注意が必要です。

漿液性鼻漏の原因4.花粉やほこりによるアレルギーが起こるため

鼻呼吸をしたときに花粉やほこり、ハウスダストなどのアレルゲンが鼻の粘膜を刺激して炎症を起こすと鼻水が出ます。この状態をアレルギー性鼻炎といいます。

通常、ウイルスや細菌などの身体に有害な物質に反応して鼻水が出ることを免疫システムと言いますが、花粉やほこり、ハウスダストは身体に有害なわけではありません。

ところが、鼻粘膜などが過剰に反応して花粉やほこり、ハウスダストに対する抗体ができてしまうため、アレルギー反応が出ます。ただし、子どもが花粉症を発症するのは一般的に2歳ごろからと言われています。

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鼻水の種類2.白っぽくてネバネバの粘液性鼻漏(ねんまくせいびろう)

白っぽく濁り、少しネバネバした粘り気がある鼻水を「粘液性鼻漏(ねんまくせいびろう)」と言い、この鼻水が出るのは以下の原因が考えられます。

粘液性鼻漏の原因1.細菌やウイルスが戦っているため

身体に細菌やウイルスが侵入すると、免疫システムが働きます。免疫システムで細菌やウイルスと闘う白血球が増殖し、戦った残骸が膿になるため鼻水が白っぽくネバネバとした状態になります。

この鼻水がでると、発熱、喉の炎症による咳、鼻の炎症によるくしゃみなど、風邪や病気の初期症状がすでに出始めているかもしれません。

粘液性鼻漏の原因2.急性副鼻腔炎のため

風邪などのウイルスや細菌が副鼻腔内や鼻粘膜に感染することで起こる病気を「急性副鼻腔炎(きゅうせいふくびくうえん)」と言います。

上記と同様に細菌、ウイルス、白血球が戦った残骸が白っぽくネバネバした鼻水になって鼻腔内に溜まります。

溜まった鼻水をすすってしまうと副鼻腔内に残り、急性副鼻腔炎が慢性副鼻腔炎に悪化してしまいます。副鼻腔炎の詳細は以下を参照してください。

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鼻水の色と種類3.緑や黄色っぽくてネバネバな膿性鼻漏(のうせいびろう)

鼻水が緑や黄色っぽく、ネバネバした強い粘り気がある鼻水を「膿性鼻漏(のうせいびろう)」と言い、この鼻水が出るのは以下の原因が考えられます。

膿性鼻漏の原因1.風邪や病気が進行したため

風邪のウイルスや細菌の勢力が強くなると、菌の残骸が膿になり黄色っぽくネバネバした鼻水に変わります。

この場合赤ちゃんの病気は進行してしまっているため、風邪の症状が強く出ているはずです。もしくは、すでに治り始めている場合もあります。

鼻水の粘度は高く、赤ちゃんが鼻づまりを起こしやすいため、鼻水吸引器などでしっかり吸引してあげないと赤ちゃんがぐずったり、母乳の飲みが悪くなってしまいます。

膿性鼻漏の原因2.慢性副鼻腔炎(蓄膿症)のため

急性副鼻腔炎の症状が2-3か月続くと「慢性副鼻腔炎(まんせいふくびくうえん)」と診断されますが、これはいわゆる「蓄膿症(ちくのうしょう)」のことです。

蓄膿症になると鼻水は粘り気が増し、黄色っぽいだけでなく、緑色やオレンジっぽい色にも変化する場合があります。

蓄膿症は副鼻腔がずっと炎症を起こしている状態のため、治療には時間がかかりますし、鼻水が出ていたり詰まっている場合は、鼻をすすらずに吸引しなければ治りが遅くなってしまいます。

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赤ちゃんが鼻づまりを起こす原因

では、赤ちゃんが鼻づまりを起こす原因はなんでしょうか。

鼻づまり原因1.鼻が小さいため

赤ちゃんは鼻が小さく鼻腔も狭いため、大人に比べてすぐに鼻水が溜まってしまいます。そのため鼻づまりが起こります。

鼻づまり原因2.自分で鼻の通りをよくできないため

大人であれば鼻水が出ても、鼻をかんだり、鼻水をすすることで鼻づまりを解消できます(鼻をすするのはNG)。赤ちゃんは鼻をかむこともすすることもできないため鼻づまりを起こします。

鼻づまり原因3.仰向け状態が多いため

赤ちゃんは仰向けで過ごすことが多いため、さらさら鼻水でも自然にたらーっと流れることが少なく、常に鼻腔内に鼻水が溜まった状態です。

鼻づまり原因4.小児副鼻腔炎のため

小児副鼻腔炎とは、急性副鼻腔炎や慢性副鼻腔炎(蓄膿症)のことです。赤ちゃんや子どもは風邪をひくと急性副鼻腔炎になりやすく、分泌される鼻水は粘り気があるため、鼻づまりを起こしてしまいます。

小児副鼻腔炎は厄介なので、以下を参考にして普段から予防するように心がけましょう。

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鼻づまり原因5.鼻中隔弯曲症のため

鼻中隔弯曲症とは、鼻腔内の軟骨が曲がっているため副鼻腔に鼻水が溜まりやすく、鼻づまりを起こしやすい状態のことです。鼻中隔弯曲症の子は小児副鼻腔炎にもかかりやすくなります。

赤ちゃんの鼻水の注意点

鼻水にはご紹介したように色や粘り気のタイプがありますが、どの鼻水の場合も注意しなければいけないことがあります。

鼻水の注意点1.肌荒れ

赤ちゃんは鼻水が出やすいため、気が付くと鼻水とよだれと涙と汗で顔がぐちゃぐちゃ……ということがよくあります。

鼻水は赤ちゃんの肌には刺激があるため、放っておくと肌荒れの原因になります。注意して定期的に拭きとってあげてください。

鼻水の注意点2.急性中耳炎

赤ちゃんが鼻づまりを起こしていた場合、鼻水を吸引せずに放置すると急性中耳炎になることがあります。特に、風邪などが原因で出る膿性鼻漏(緑・黄色っぽい鼻水)は、中耳炎の原因になる細菌やウイルスが混ざっています。

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鼻水の注意点3.病気の見極め

基本的に赤ちゃんの普段の鼻水は、空気の乾燥、気温の変化、ほこり等に反応して出る鼻水なので、透明でさらさらしています。ただし、白っぽくなったり、粘り気が出てきた場合は、風邪など病気の初期症状の可能性があります。

赤ちゃんの鼻水の状態を観察して、発熱、ぐずり、食欲不振などの症状伴っている場合は、病気を疑い、迅速な対応をとれるように心掛けましょう。

鼻水の注意点4.アレルギーの見極め

赤ちゃんのころは、どんなアレルギーを持っているかわかりません。成長する過程でアレルギーを見極めるのですが、アレルギー性鼻炎などのように鼻水が判断材料になることがあります。

今は赤ちゃんでも多くのアレルギー性疾患を持っていることがあるため、鼻水が出続けている場合は、アレルギーの可能性も疑いましょう。

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たかが鼻水、されど鼻水

赤ちゃんが鼻水を出すのは当たり前なので、ママは赤ちゃんの機嫌が悪くなければ放置することも多いと思います。そのため、気が付いたらほっぺが鼻水でカピカピ……ということもありますよね(^_^;)

ところが、赤ちゃんの肌は鼻水の刺激で弱くなるため、強めに拭きとると肌荒れを起こし、炎症につながることもあります。

また、赤ちゃんが頻繁に鼻づまりを起こすなど鼻水のケアを怠ってしまい、中耳炎や蓄膿症になってしまうと数か月、数年単位で病気とのお付き合いが始まる可能性もあるため、鼻づまりは常に解消しなければいけません。

赤ちゃんフガフガ苦しそう…鼻水・鼻づまりの対処・解消法21選

たかが鼻水、されど鼻水です。赤ちゃんのころはこまめに鼻水ケアをして、3歳ごろに自分でしっかり鼻をかむことができるように、ママは今からイメージをしておくと良いと思います。

鼻のかみ方は病気予防にとても重要な行為なので、以下を参考にして子どもにきちんと教えてあげてください。

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