赤ちゃんのおしっこ量・回数が減る原因と脱水症状の判断基準

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おしっこの健康チェックはどうする?

赤ちゃんの「食べる」「寝る」「排泄する」は、ママが赤ちゃんの健康を日常的にチェックする上で大切な行為です。

「食べる」は母乳や離乳食の量が減ったり、嘔吐の有無で健康状態がわかります。「寝る」は睡眠時間が減ったり、寝付きの良し悪しで普段との違いがわかります。

では、「排泄する」はどう観察すれば良いでしょう。赤ちゃんの「排泄する」でママが心配する1つは、おしっこの量や回数が減ることです。

前にお話しましたが、赤ちゃんはおしっこの色や匂いが変化しやすいため、色の濃淡や匂いの有無に違和感を感じる程度であれば、心配しすぎる必要はありません。

濃い!臭い!赤ちゃんのおしっこの色や匂いが変わる原因

では、もし赤ちゃんのおしっこの量や回数が減った場合、ママは何に注意しなければいけないのでしょうか。

今回は、赤ちゃんのおしっこの量や回数が減る原因と、おしっこが減ったときの注意点についてお話したいと思います。

新生児のおしっこ量と回数

一般的に赤ちゃんのおしっこの量は、体重1kgあたり1日25-50mlほどです。そのため、3kgの赤ちゃんなら1日75-150ml、6kgなら1日150-300ml前後といになります。

また、おしっこの回数は新生児で1日15-20回くらい、生後6か月を過ぎると10-15回ほどになります。赤ちゃんの月齢別おしっこの量はや回数の目安は、こちらを参考にしてください(個人差は大きい)。

新生児から3歳までの1日のおしっこ・うんち回数と量の目安

ところが、赤ちゃんのおしっこの量や回数は、飲んだ水分量で日々変わりますし、季節ごとの汗の量でも変わります。赤ちゃんは大人と比較して発汗割合が多いのですが、こちらも個人差でバラつきがあります。

そのため、単純におしっこの量や回数を平均値と比較するよりも、その子の普段の量や回数と比較してどう違うかを検証しなければいけません。

まずは、おしっこの量と回数を比較できるように、赤ちゃんの日々のおしっこを測って、記録するようにしましょう。

赤ちゃんのおしっこ量増加と回数減少の原因

赤ちゃんの月齢や年齢が増えると、1回のおしっこ量が増え、1日のおしっこ回数が減りますが、その理由は主に以下の通りです。

排尿量増加・回数減少の原因1.膀胱容量が大きくなるため

新生児の膀胱の容量は約20ml、生後6か月前後から1歳過ぎの膀胱の容量は50-80ml、2-3歳の膀胱の容量は100-130ml、4歳ごろには膀胱の容量は160-200mlほどです。

赤ちゃんの膀胱容量が徐々に増えておしっこを溜められるようになると、排尿回数は減っていきます。

参考|[おむつはずれとトイレトレーニング] おしっこコントロールの発達(昼間編) – 赤ちゃんのおむつ・おしり研究所 ユニ・チャーム

ただし、膀胱容量は個人差があり、範囲特定が難しいものです。そのため、一般的には機能的膀胱容量(昼間におしっこを溜められる限界量)を測定します。

機能的膀胱容量は体重1kgあたり7ml以上が正常とされ、平均体重で計算すると新生児はおよそ20ml、生後3か月前後で40-50ml、生後6-12か月で50-70ml、1-2歳で60-100ml、2-3歳で80-120mlほどです。

参考|第1章 夜尿の原因は?|ぬかたクリニック

排尿量増加・回数減少の原因2.腎臓の機能が発達するため

赤ちゃんの腎臓のろ過・再吸収機能が発達することで、おしっこの量が増え、回数が減ります。

腎臓のろ過・再吸収機能とは、必要なくなった血液を腎臓でろ過して原尿を作り、原尿から再利用できる成分(と水分)が腎臓の尿細管で再吸収され、残りをおしっことして膀胱に運ぶというものです。

腎臓のろ過・再吸収機能が十分に働き出すのは2-3歳ごろで、このころから通常のおしっこの色が大人のように濃くなり、アンモニア臭も強くなります。

濃い!臭い!赤ちゃんのおしっこの色や匂いが変わる原因

排尿量増加・回数減少の原因3.抗利尿ホルモンの分泌量が増えるため

赤ちゃん(子ども)は生活リズムが整ってくると、夜のおしっこ回数や量が少しずつ減っていきます。これは昼夜の区別が付くようになり、抗利尿ホルモンの分泌量が増えるためです。

抗利尿ホルモンは、おしっこの再吸収を促す役割を持っています。睡眠中は、抗利尿ホルモンの分泌量が昼間の2倍程に増加し、水分の再吸収が促されるため、昼のおしっこ量の60%ほどに減少します。

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注意!おしっこ量と回数が減少する原因

赤ちゃんは成長によっておしっこの量が増え、回数が減るものですが、おしっこの量・回数が極端に減ってしまう場合は注意が必要です。

排尿量・回数減少の原因1.大量に汗をかく

普段の水分の排出は、ほぼ汗かおしっこ(うんち)です。そのため、夏場の外気温や運動などによって汗をかくと、おしっこの量や回数は減ります。

排尿量・回数減少の原因2.母乳が足りていない

赤ちゃんは、母乳をうまく飲むことができないと、十分な水分摂取が行えません。もちろん不足分はミルクで補完しても良いのですが、そもそも母乳を十分に飲めているか正確にはわかりません。

そのため、授乳の度にちょっとずつ母乳が足りず、おしっこの量が減ることがあります。母乳不足が心配なママは以下を参考にしてください。

母乳が出ない・少ない…分泌量を増やす12の母乳不足解消方法

排尿量・回数減少の原因3.発熱による脱水

多くの病気が発熱を伴います。発熱すると身体の水分が蒸発して、おしっこの量と回数が減る場合があります。

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排尿量・回数減少の原因4.嘔吐下痢が多い

赤ちゃんが病気による嘔吐下痢が多い場合、身体から水分が出てしまうためおしっこの量と回数が減ります。

赤ちゃんは基本的にうんちが柔らかいため、下痢かどうかの判断がつかない場合は、嘔吐の症状を確認して原因を探ってください。

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おしっこ量や回数で注意するのは脱水症状

赤ちゃんのおしっこでママが特に注意する点は、おしっこの量や回数の減少があるかどうか、そしてそれが原因で脱水症状(が起きそうか)かどうかを見極めることです。

脱水症状(が起きそうか)の判断基準は、赤ちゃんのおしっこの量・回数が少なく、熱があるかどうか、ぐずりが激しいかなどですが、以下のポイントも踏まえて総合的に脱水症状を判断しましょう。

赤ちゃんや小さな子の場合は以下の状態も見てあげてください。

・おしっこの量や回数が少ない
・おしっこの色が濃い
・泣いているのに涙が出ていない
・よだれが少ない
・肌や唇がかさかさしている
・口の中が乾燥している
・体が熱いのに汗をかいていない
・顔がやけに熱くて赤い
・顔の血の気が引いて青い
・めまいや立ちくらみをしている

子どもの状態がいつもと違うと感じたら、脱水症状の初期状態を疑ってください。この状態のまま放っておくと手足の痙攣が起きたり、意識を失う可能性があります。

年中起こる乳幼児の脱水症状が悪化する仕組みと応急処置の方法

赤ちゃんの月齢や個性、室温にもよりますが、昼間2時間毎におしっこをする赤ちゃんの場合、5-6時間おしっこが出ていなければ、水分が足りていないことを疑いましょう。

生後6か月未満の赤ちゃんに脱水症状が疑われる場合は、すぐに母乳による水分補給を行い、赤ちゃんの状態によってはすぐに病院に連れて行ってください。

生後6か月以降の赤ちゃんであれば、母乳、または用法用量を守って経口補水液を飲ませます。普段飲んでいるベビー麦茶やベビースポーツドリンクでも良いでしょう。水分補給の方法は以下を参考にしてください。

乳幼児の脱水症状に必要な母乳と経口補水液の飲み方・注意点

赤ちゃんにとって水分が足りないことは、とても辛いものです。心配な場合は、すぐに病院に連れて行ってください。


参考|花王 メリーズ 赤ちゃんとママ・パパのための情報 赤ちゃん相談室 時間帯や日によって尿量や回数が違う

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