赤ちゃん・子どもの先天性・後天性難聴15の原因と早期発見方法

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難聴には先天性と後天性がある

子どもの言葉の発達が遅れる原因の1つとして「難聴(なんちょう)」があります。

子どもの難聴は、生まれつき耳が聞こえない先天性の難聴と乳幼児期に何らかの原因で耳が聞こえなくなる後天性の難聴に分かれ、それぞれの難聴に原因があります。

先天性の難聴の場合、親の遺伝子異常によるものや妊娠高血圧症候群など妊婦時の病気によって引き起こされるものがあり、後天性の難聴は病気や事故、精神的なストレスによって起こるものがあります。

先天性の難聴にかかる赤ちゃんは、毎年1,000人中2人未満の割合でいるそうです。これに産まれてからの病気などにかかって後天性の難聴になる子どもを含めると、難聴の確率は1,000人中2人以上になると言われています。

参考|幼小児難聴とは?|国立病院機構 東京医療センター

子どもの難聴は耳が聞こえない(聞こえにくい)だけでなく、聞くことによる学習ができないため、放っておくと言葉の発達に大きな影響を及ぼします。そのため、早期発見と早期治療が求められる病気です。

では、赤ちゃんや子どもがかかる難聴にはどのような原因があるのでしょう。

今回は、子どもの先天性・後天性難聴の原因と早期発見をするための判断方法などについてお話したいと思います。

赤ちゃんや子どもの難聴の原因

難聴の原因1.遺伝

子どもの難聴の3分の1は遺伝によるものだと言われています。遺伝と言っても難聴の遺伝ではなく、難聴ではない親の遺伝子異常や病気によって、結果的に難聴になるケースがほとんどです。

難聴の原因2.ダウン症・染色体異常

ダウン症も遺伝子の異常によって起こる症状のことで、21番染色体が1本余分にあることによる染色体異常のことです。

難聴の原因3.早産(低体重児)

妊娠37週未満の早産で赤ちゃんの機能が未熟なまま生まれてしまうと、難聴になってしまう場合があります。

難聴の原因4.妊婦の感染

妊婦が妊娠中に菌やウイルスに感染すると、生まれてくる赤ちゃんが難聴になってしまう場合があります。たとえば、風疹、ヘルペス、梅毒、サイトメガロウイルス、トキソプラズマなどがあります。

難聴の原因5.外耳道閉鎖/小耳症(がいじどうへいさ/しょうじしょう)

外耳道閉鎖症とは、生まれつき耳の穴が閉じている胎児奇形のことです。

小耳症とは、耳の形成が不完全で通常よりも耳が小さい奇形のことで、外耳道閉鎖症を併発している場合がほとんどです。

難聴の原因6.口唇口蓋裂(こうしんこうがいれつ)

口唇口蓋裂とは、胎生期に口唇や口蓋が裂けた状態で生まれてくることを言います。口唇口蓋裂になると、言語機能だけでなく聴覚機能にも問題があるケースが多く、難聴の原因になる場合があります。

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難聴の原因7.中耳炎(ちゅうじえん)

中耳炎とは、子どもがかかりやすい中耳腔の感染症のことで、3歳までの子どもの8割以上がかかる病気だと言われています。

中耳炎は、急性中耳炎、滲出性中耳炎、慢性化膿性中耳炎などの種類があり、慢性化・反復化しやすいため何度もかかることで、耳が聞こえにくく難聴になる可能性が高くなります。

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難聴の原因8.外耳炎(がいじえん)

外耳炎は、外耳に炎症を起こす病気のことで、一般的には耳に水や何らかの異物が入って起こる細菌感染症です。

難聴の原因9.髄膜炎(ずいまくえん)

髄膜炎とは、ウイルスまたは細菌によって髄膜の炎症と腫れを起こす感染症のことです。

一般的な症状は頭痛、発熱、嘔吐などですが、症状が重くなると意識の混濁や刺激に対する感覚過敏などがあります。重度の髄膜炎の後遺症として難聴などの後遺症が残る可能性があります。

難聴の原因10.耳毒性薬剤(じどくせいやくざい)

耳毒性薬剤による難聴とは、結核、小児ガン、心不全などの病気の治療のために使用した薬剤(抗生物質)によって、内耳に障害を受けることを言います。これを「薬剤性難聴(やくざいせいなんちょう)」と言います。

難聴の原因11.突発性難聴(とっぱつせいなんちょう)

突発性難聴は、突然耳が聞こえなくなってしまう症状のことで、原因は特定できません。通常は片方の耳の聴力が突然低下し、耳鳴りや耳閉感・めまいなども併発します。

わたしの友人にも子どものころに突発性難聴にかかってしまい、片耳が聞こえないという子が2人います。

難聴の原因12.音響外傷(おんきょうがいしょう)

音響外傷による難聴とは、大きな音や騒音を聞き続けることによって聴覚機能が低下する症状のことです。

たとえば、コンサートホールなどで大音量を長時間の演奏を聞いたとき、一時的に耳が聞こえなくなることがあります。これも音響外傷です。

音響障害は、軽度のものであればすぐに聞こえるようになりますが、時間がたっても耳の聞こえが悪い場合は治療が必要です。

難聴の原因13.頭部外傷

頭部外傷による難聴とは、事故などの外傷により聴覚機能が低下する症状のことです。揺さぶられっ子症候群による難聴も頭部外傷にあたります。

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難聴の原因14.機能性難聴(心因性難聴)

心因性難聴とは、耳や聴覚機能に異常がないにもかかわらず、突然耳が聞こえなくなってしまう症状のことです。

女児や小学生に多く見られる傾向があり、精神的なストレスが原因とされているため、ストレスを取り除くことで正常な聴力に戻ることが多いようです。

難聴の原因15.ムンプス難聴

主におたふく風邪の原因になるムンプスウイルスによって起こる難聴のことです。ムンプス難聴は、おたふく風邪にかかりやすい4-5歳から小学校低学年に起こりやすい難聴で、重症化することが多く 改善が難しいと言われています。

参考|予防接種について|医療法人博友会 みちのクリニック 奈良県香芝市にある病院(整形外科・内科・外科・小児科・リウマチ科・リハビリテーション科)

難聴はママの早期発見が大切

産まれたばかりの赤ちゃんは、聴覚が発達しているため、ちゃんと音を聞き取ることができます。

新生児の聴覚は胎児のころから一番発達している五感です。産まれたばかりでも音を聞き分けられます。一説には大人よりも優れた聴覚を持っていると言われています。

ママやパパが生まれてすぐの赤ちゃんに話しかけても何も反応しないのは、赤ちゃんが音をどう認識して、どう反応すれば良いかがわからないためで、声が聞こえていないわけではありません。

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ところが、ママがしっかり赤ちゃんを見ていなければ、難聴を見逃してしまうことがあります。そのため定期健診での新生児聴覚スクリーニングは必須です。

もちろん、その後も赤ちゃんや子どもは、病気や別の原因で後天的な難聴になってしまうことはあります。そのため、ママは常に子どもの難聴を疑っておきましょう。

生後3-4か月までは、急に音を出すことでモロー反射の有無を確認したり、生後4か月から1歳過ぎまでは、片側の耳から呼びかけをして声の方を向くなどの反応するかどうかを確認してください。

ただし、モロー反射は音だけではなく温度や振動に対しても反応するため、呼び掛け(声)だけで見極めるようにしましょう。また、モロー反射があったからといって難聴ではないとは言えないので注意してください。

モロー反射は以下を参考にしてください。

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赤ちゃんや子どもの難聴の原因を知ることはとても大切です。ただ、難聴は早期発見をすることで、回復の可能性が高くなります。

ママは、普段から赤ちゃんや子どもに語りかけ、コミュニケーションを取ることで、すぐに難聴に気付けるように気を付けましょう。

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