難産になりやすい妊婦とは?9つの原因と難産予防法

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難産による影響

「もし出産が難産だったらどうしよう……。」と妊娠中に難産を心配して、不安になる妊婦は多いと思います。

女性にとって妊娠・出産は特別なことなので、安産、難産という言葉を聞くと、場合によっては出産が評価されている様に感じることもあります。

難産の定義は色々ありますが、ここでは異常分娩で、時間がかかる出産ということにしておきましょう。

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もし、出産が上記の定義での難産になってしまうと、胎児や母体にも悪影響を及ぼす可能性があります。

たとえば、母体の場合は分娩に時間がかかるため体力が保たなかったり、胎盤早期剥離による出血が増えるなどの弊害が考えられます。

また、胎児の場合は臍帯から十分な酸素や栄養が届かなくなり、呼吸障害や胎児ジストレス(胎児仮死)による後遺症を残すなどの弊害があります。

そのため、妊婦は避けられるなら、難産を予防する確率を上げる必要があります。では、どのような場合、どのような妊婦が難産になりやすいのでしょうか。

今回は、難産になりやすい妊婦、難産になりやすい原因、また、難産をできるだけ予防する方法についてお話したいと思います。

難産になりやすい妊婦・難産が起きてしまう原因

難産の原因1.妊婦が肥満

妊娠によって妊婦は栄養をしっかり摂り、ある程度脂肪を蓄えなければいけません。とは言え、脂肪の付け過ぎは母体や胎児に影響を与え、難産の原因になってしまいます。

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妊婦が肥満の場合、「妊娠高血圧症候群」や「妊娠糖尿病」になる可能性が上がりますし、脂肪による子宮の圧迫によって微弱陣痛になる可能性があります。

難産の原因2.妊婦が体力・筋肉不足

妊婦が痩せ過ぎていて体力がなかったり、筋肉が不足していると難産の原因になってしまいます。

妊婦に体力がないということは栄養が不足している可能性があります。妊婦の栄養が極端に不足している場合は、胎児にも栄養が不足している可能性があり、胎児発育不全が起こる可能性があります。

また、妊婦の筋肉が不足していると出産中に上手にいきむことができず、分娩に時間がかかってしまいます。

難産の原因3.妊婦が高齢出産

30代後半、40代以上の高齢の妊婦は子宮頸管が硬く、子宮口が開大しない可能性があるため、難産の原因になってしまいます。

高齢出産は、一般的に妊娠高血圧症候群、常位胎盤早期剥離、前置胎盤などの確率も上がってしまいます。

難産の原因4.妊婦の背が低い

背が低い妊婦は骨格も小さい傾向があるため、骨盤も狭くなってしまいます(狭骨盤)。

一般的に小柄な妊婦は、胎児も小柄になることが多いため自然分娩も可能なのですが、もし胎児の発育が良い場合は、児頭骨盤不均衡になり、難産になる可能性があります。

難産の原因5.妊婦が痩せすぎ

妊婦が痩せすぎの場合、体力や筋力不足になるだけでなく、胎児の発育が十分ではないため低体重児になる可能性があります。

低体重児は陣痛が上手く起こりにくく、子宮口も大きく開大しない場合があります。また、骨盤と児頭のサイズが合わないため、回旋異常を起こして、難産につながってしまいます。

低体重児が産まれる原因は、その他にも色々とあり、それに伴うリスクもあります。

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難産の原因6.妊婦が冷え性

冷え性が重い妊婦は全身の血流が悪く、陣痛による子宮収縮が弱くなる場合があります(微弱陣痛)。

妊婦の陣痛が弱いと胎児が上手く押し出されず、回旋異常が起こりやすくなり、難産の原因になってしまいます。

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難産の原因7.妊婦が高血圧

妊婦の血圧が高い場合、胎盤異常が起こる可能性があり、胎児の発育に影響をおよぼす可能性があります。

また、高血圧によって妊娠高血圧症候群につながる場合があり、様々な合併症を引き起こすことで難産の原因になってしまいます。

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難産の原因8.妊婦が糖尿病

妊婦が元々糖尿病を患っている場合、血管の病気にかかることがあり、胎盤が上手く形成されない可能性があります。

また、高血糖であるため胎児の発育が良すぎて巨大児になってしまい、児頭骨盤不均衡を起こすことで難産につながってしまいます。

妊娠中に妊娠糖尿病にかかってしまった場合も同様です。

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難産の原因9.妊婦が初産

妊婦が初産の場合、陣痛発来から子宮口の開大までに時間がかかり難産になってしまう可能性があります。実際、初産婦と経産婦は以下のように出産にかかる時間が異なります。

初産婦の場合

分娩第1期にかかる時間:10-12時間
分娩第2期にかかる時間:1-2時間
分娩第3期にかかる時間:15-30分

経産婦の場合

分娩第1期にかかる時間:5-6時間
分娩第2期にかかる時間:30-1時間
分娩第3期にかかる時間:10-20分

安産と難産の違いとは?定義は分娩時間?出産方法?それとも…

難産の予防方法

難産の要素の1つである異常分娩とは「産道異常」「胎児異常」「娩出力異常」を複合的に比較して判断されるため、劇的な対処法はありません。

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妊婦が妊娠期間中に時間をかけて生活習慣を改善していくことで、難産になる確率を減らせるように気を付けましょう。

難産の予防1.食事のバランスに気をつける

妊婦の栄養が偏ると体力がつかなかったり、筋肉がつきにくい身体になるだけでなく、脂肪を溜め込んでしまいます。そのため、食事の栄養バランスには気を付けなければいけません。

難産の予防2.適度に運動をする

「妊婦だから動かなくて良い。」ということはありません。太り過ぎず、十分な筋肉を維持するためには適度に運動をする必要があります。

基本的には軽いストレット、ウォーキング、妊婦体操などを日課にすると良いでしょう。もちろん、激しい運動はいけません。

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難産の予防3.ストレス解消を心がける

ストレスは血流の低下を引き起こします。血流の低下は、高血圧、糖尿病、冷え性、むくみ、体力不足などにつながり、難産の原因になるだけではなく、陣痛も阻害してしまう恐れがあります。

ストレスを溜めないように生活をするためには、決まったことを決まった時間にできるようにスムーズな生活習慣のリズムを作ることが大切です。

また、大小様々な悩みも出てきますが、遠慮せずに家族やお友だち、また病院の医師にすぐに相談をする癖をつけましょう。愚痴を聞いてもらうだけでもスッキリして、前を向けることはありますよね。

妊娠期間の過ごし方は後悔がない準備を

妊娠期間をなるべく健康に過ごすための方法はとてもシンプルで、良い食生活、適度な運動、ストレス解消を心がけて、十分な休養(睡眠)をとることです。

とはいえ、どれだけ妊婦が良い生活習慣を心がけていても、妊娠・出産はとても大変な行為です。妊娠期間を楽しんで過ごし、ストレスや苦しみがなく出産をできる人はほとんどいません。

冒頭で、難産の定義を「異常分娩で、時間がかかる出産」としましたが、たとえ異常分娩で、時間がかかる出産をしても、元気な赤ちゃんを出産できれば安産だったと考える人もたくさんいます。

そのため、何をもって安産・難産とするかは難しいところなのですが、後から少しでも良い出産だったと思える様、後悔がない出産を行える様に、妊娠中に十分な準備しておきましょう。

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