赤ちゃんがハイハイしない原因は運動機能の遅れ?発達障害?

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生後10か月を過ぎてもハイハイしない…

赤ちゃんがズリバイやハイハイをする姿は、とても可愛いですよね。わたしも、たまに息子や娘の懐かしいズリバイ・ハイハイ動画を見て、癒やされています。

ところで、ズリバイとハイハイは似ているようで全く違う運動です。ズリバイは赤ちゃんがお腹を床につけて顔を持ち上げ手足の力で這って移動する行為で、ハイハイは赤ちゃんが四つん這いになって手足を交互に前に出して移動する行為のことです。

厚生労働省の「平成22年度乳幼児身体発育調査」によると、赤ちゃんがハイハイをする平均時期は生後7-8か月ごろですが、生後10か月を過ぎてもハイハイしない赤ちゃんは10%、1歳を過ぎる子も5%ほどいます。

寝返り・ハイハイ・つかまり立ち等運動機能の発達順番と平均時期

同じママとして、このような運動機能の遅れがあると心配になる気持ちはよくわかります。赤ちゃんのハイハイが遅れてしまう原因はなんでしょうか。

今回は、赤ちゃんがハイハイしない・したがらない原因についてお話したいと思います。

ハイハイしない原因1.身体機能が十分に発達していない

前述した通り、ズリバイとハイハイは全く違う行為で、ハイハイをするために必要な発達も異なります。

赤ちゃんがズリバイからハイハイに移行するには、手足の骨格が発達し、手足で身体を支える十分な筋力と姿勢を保つ腰回りの筋力がつき、手足を左右交互に出すように上手にコントロールできなければいけません。

さらに、ハイハイの最中は前を見るため常に首を持ち上げている必要があります。これらの動きを長時間行うと、大人でも意外と疲れるものです。

ハイハイはいつから?赤ちゃんに必要な機能発達と練習方法

赤ちゃんの身体機能が発達する時期は一律ではありません。もし、身体機能が十分に発達していないことが原因であれば、腰回りの発達に必要なお座りに安定感がなかったり、上手にズリバイができないことも考えられます。

ハイハイしない原因2.動きたい興味欲求が薄い

赤ちゃんは安定したお座りができるようになると、1人遊びをするようになります。一生懸命おもちゃで遊んでいる赤ちゃんは、とても可愛らしいですよね。

赤ちゃんが1人遊びをしているときは、ママも少しだけ赤ちゃんから離れて家事をこなすことができ、今までより少し楽になった気がします。

そのため、「もっといっぱい1人遊びしてて欲しいなぁ。」と赤ちゃんの周りにおもちゃを配置します。もしかしたら、バンボなどに座らせてできるだけ長く座っていられるようにもするかもしれません。

バンボはいつからいつまで必要?使い方とメリットデメリット

このように赤ちゃんが自分の意志で動かなくても良い状況を作ってしまうと、赤ちゃんはの行動範囲が狭くなってしまいます。

加えて、この時期に赤ちゃんが要求するままに抱っこをしたり、おもちゃを取ってあげるなどをすると動きたいという興味欲求が薄くなってしまう可能性があります。

赤ちゃんにはある程度自由に行動できる範囲を与え、見えるところ複数箇所におもちゃを置くなど、興味が湧くような工夫をしてみてください。

ハイハイしない原因3.発達障害や病気など

発達障害には、知的能力の発達に遅れが生じているため適応行動に問題が生じる「知的障害」、身体機能の発達に遅れが生じているため全身運動や微細運動に問題が生じる「発達性協調運動障害」、またはその両方の可能性があります。

2012年に文部科学省が全国の公立小中学校に通う5万人の児童を対象にした調査結果では、発達障害の可能性がある児童の割合は6.5%となっています。ただしこの数字は公立小中学校に通う児童であり、養護学校や特別支援学校に通っている発達障害児は含まれていません。

4.5% … 学習面で著しい困難
3.6% … 行動面で著しい困難(当社注:全体指示が入らない、落ち着きがなく着席が不安定等)
1.6% … 学習面・行動面の両面で著しい困難

引用|統計データ : 子供の発達障害 – TEENS

また、筋ジストロフィーや先天性ミオパチーなどの筋疾患、神経疾患の場合も、ハイハイをしない原因になります。

原因を理解できたら

さて、赤ちゃんがハイハイしない・できない原因を理解できたら、その原因に合わせた対策をしましょう。

身体機能が十分に発達していない赤ちゃんの場合は、焦らずに見守ってあげなければいけません。「ハイハイの平均は生後7-8か月って聞いたし……。」と考えず、安定したお座りやズリバイを経ていなければ、その分赤ちゃんの発達も遅れるものだと認識しましょう。

動きたい興味欲求が薄い赤ちゃんの場合は、前述した通り、赤ちゃんにある程度自由な行動スペースを与えて、見えるところ複数箇所におもちゃを置くなどの他に、ママが積極的に声掛けをして誘導するなど、赤ちゃんが動きたくなる工夫をしましょう。

ママの声かけによる誘導や声かけで赤ちゃんと心を通わせる行為は、身体機能、興味関心に関係なく必要な行為です。

赤ちゃんに発達障害や病気などが疑われる場合は、医師に相談し、家庭での対応を相談してください。ただし、発達障害や病気がすぐに判明するとは限らず、しばらく様子を見るように言われる場合もあります。

また、発達障害や病気とは関係なく、ハイハイしない赤ちゃんが「いざりばい」をする場合があります。いざりばいの詳細は以下を参考にしてください。

いざりばいする赤ちゃんは発達障害?シャフリングベビーの確率

1歳前後の赤ちゃんの発達は、身体的にも知的にも個人差が大きいものです。ママは焦りと心配で神経をすり減らす期間が続きますが、どちらにせよ赤ちゃんの成長のためにできることをしていくしかありません。

トレーニング・練習と気負った考え方をしないで、赤ちゃんと楽しく遊ぶことを前提に少しずつ身体の発達を促してあげましょう。

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