会陰切開・会陰裂傷しないで出産する方法と出産後のケア

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会陰切開・会陰裂傷は産後が苦痛

会陰裂傷のリスクを軽減するため、赤ちゃんをスムーズに分娩するためなどの理由で、日本では昔から会陰切開をすることが当たり前の様に言われています。

そのため、「産後は会陰の傷口の痛みで動きたくても動けない。」「イスに座るとおしりが痛いからドーナツクッションが手放せない。」「赤ちゃんを抱っこしたくても力が入らない。」などがあることも当たり前で、仕方がないことだと思われていました。

ところが、近年は病院でもなるべく会陰切開をしない出産をすすめる傾向が出てきているようです。

会陰切開は世界中で行われている出産を助ける医療技術のひとつですが、日本ほど当たり前の様に会陰切開が行われている国はそれほど多くないそうです。

そのため、できれば会陰切開をしないで出産をしたいのですが、会陰切開を行わずに重度の会陰裂傷を起こしてしまうリスクも避けたいところです。

そこで今回は、なるべく会陰裂傷を起こさず、会陰切開をしないで出産する方法と出産後の会陰ケアについてお話したいと思います。

会陰切開をしないで出産する方法

絶対に会陰切開を行わない、会陰裂傷が起こらない出産をすることは難しいですが、可能性を高めることはできます。

会陰切開しない方法1.助産院で出産する

助産院では切開などの医療行為を行うことができないため、助産院で出産をするということは会陰切開もしないということです。会陰切開をしたくないため助産院を選ぶ妊婦もいます。

ただし、どれだけ素晴らしい助産師でも妊婦の体質や準備不足によっては、会陰裂傷が起こる場合もあります。

会陰切開しない方法2.医師に会陰切開したくない意志を伝える

病院で出産する場合は、医師によって会陰切開に積極的かどうかが変わります。そのため、まず医師に会陰切開したくない旨を伝えておき、自分なりの準備をするようにしましょう。

もちろん、場合によっては医師が会陰裂傷を避けるために会陰切開を選択することは仕方がないと思ってください。

会陰切開しない方法3.会陰マッサージ

会陰マッサージとは、オイルなどを使って会陰をマッサージすることによって、出産時の会陰の伸長を促す行為です。

会陰マッサージで全ての会陰裂傷や会陰切開を避けられるわけではありませんが、会陰の伸びがよくなることで会陰切開の傷を最小限に留めたり、産後の傷の早期回復を期待することができます。

会陰マッサージは誰でもできる簡単なものなので、また別途ご紹介したいと思います。

会陰切開しない方法4.会陰を温める

会陰マッサージと併用して、身体を温めることで会陰が伸びやすくなります。

そのため、夏でも末端の冷え予防に靴下を履いたり、根菜類を多く取って身体を温める様に努めましょう。

また、使い捨てカイロをタオルで巻いたりケースに入れて会陰を直接温めても良いと思います。

会陰切開しない方法5.ソフロロジー式分娩

本来出産はいきむ必要がなく、子宮の収縮によって赤ちゃんは自然に出てくるようになっています。

ところが、妊婦は陣痛が苦しく早く出産をしてしまいたくて、つい力を込めていきんでしまうため会陰が裂けてしまいます。

ソフロロジー式分娩とは、イメージトレーニングや腹式呼吸を使ってリラックスして行う出産方法のことで、母体がリラックスしていると膣口も開きやすくなり、会陰裂傷や会陰切開が減るそうです。

また、リラックスによって陣痛の痛みや苦しみ・出産への恐怖・不安などを和らげる効果があるとされています。

会陰切開しない方法6.会陰の伸長をゆっくり待つ

時間がかかる出産を「難産」、時間がかからない出産を「安産」と考えている人がいますが、たとえ時間がかかっても苦しみが少なく、産後のママの体調も良い方がよっぽど安産だと言えます。

安産と難産の違いとは?定義は分娩時間?出産方法?それとも…

会陰切開は膣口を強制的に広げるため、出産時間は短縮できますが、そのせいで産後の生活に支障をきたす恐れがあります。

そうではなく、分娩時に会陰をゆっくりと伸長させ、時間をかけて身体になじませながら出産に取り組むことで、会陰切開をせず、会陰裂傷も起きずに出産を行える場合があります。

会陰切開しない方法7.フリースタイル出産(分娩)

一般的な分娩といえば、分娩台で仰向けになって行うものですが、仰向けでは骨盤の開きが悪くなり、会陰が伸びきらないことがあります。

また、一般的な仰向けの分娩では赤ちゃんの頚椎に負担をかけたり、妊婦のストレスになりリラックスした分娩が行えない場合もあります。

そのため、最近では横向き、四つん這い、人に掴まったまま、立ったままなど、自由な出産体勢で分娩を行う「フリースタイル出産(分娩)」が行われることが多くなりました。

フリースタイル出産なら、骨盤や会陰が開きやすい姿勢を見つけられれば、通常の仰向け出産よりも会陰裂傷が起こる可能性が軽減できます。

出産後の会陰ケア

しっかりと準備をしていても、結果的に会陰切開をせざるを得なかったり、会陰裂傷が起こってしまう場合はあります。

ただし、会陰切開・会陰裂傷をしないように事前準備をしっかりとしていれば、会陰の傷は最小限に収まるはずです。

もし、会陰切開・会陰裂傷があったとしても、基本的には身体の他の部位と同じで切り傷をケアするようにケアします。

ただし、会陰はとてもデリケートな部分なため、特に清潔にするように心がける必要があります。

トイレの後はウォシュレットを使って清潔にし、ウォシュレットがなければ清浄綿(濡れコットン)を使ってきれいにしておく必要があります。

産後1か月検診まではお風呂で湯船に浸かることはできないため、シャワーで会陰周辺部の汗や汚れや血を洗い流してください。ただし、ゴシゴシこすらないようにしましょう。

また、座るときに切開・裂傷部に刺激を加えないように、ドーナツクッションを使うなどの一手間も必要です。

もちろん、食事もバランス良く、生活習慣をきっちり守って、床上げまではなるべく身体を横にしてリラックスして過ごすことが会陰ケアにとっていちばん大切なことです。

床上げの流れや注意点については以下を参考にしてください。

床上げとは?出産後1か月の家事・外出など普通の生活はいつから?

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