離乳食前の赤ちゃんが嫌がるシロップ・粉薬の飲ませ方と注意点

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赤ちゃんに薬を飲ませたい

離乳食が始まるまで、赤ちゃんは母乳やミルク以外のものを飲み込むことに慣れていません。そのため、病院で処方してもらった薬を飲ませるのに苦労したママも多いはずです。

赤ちゃんの薬は基本的に「シロップ」か「粉薬」ですが、特に苦労するのは、苦味を感じる粉薬ですよね。

赤ちゃんが1-2歳になってくると、アイスクリームに混ぜたりジュースに混ぜたりして、薬を飲ませることはできるのですが、離乳食が始まっていない赤ちゃんにはそうはいきません。

赤ちゃんが熱を出しているだけでも心配なのに、「お薬を飲んでくれないと熱が下がらない……。」「せきが止まらない……。」など、赤ちゃんが薬を飲めないとママは余計に焦ってしまいます。

そこで今回は、離乳食前の赤ちゃんにシロップ薬・粉薬を飲ませる基本的な方法と注意点についてお話したいと思います。

守るべき薬の基本ルール

薬の基本ルール1.用量を守る

病院での薬の処方時期や種類・量は、赤ちゃんの病気の症状、月齢、体重によって変わります。もちろん、病気の症状が重い場合、身体が大きく体重が重い場合、月齢が高い場合ほど薬の量は多くなる傾向があります。

つまり、処方される薬の量や1回の使用量は、最適に設定されているということです。そのため、薬の効き目を効率良く発揮できるように、用量はちゃんと守りましょう。

薬の基本ルール2.用法を守る

薬は効き目が持続する時間がある程度決まっています。たとえば「6時間おきに10ccずつ飲んでください。」と言われた場合、多少の時間の前後は構いませんが、6時間を目安に薬を飲ませなければいけません。

「忘れないように……。」と1度に40ccを飲ませても薬の効果が24時間続くわけではありませんし、場合によっては、副作用が強く出てしまうこともあるため、飲み溜めはしないでください。

もし、「母乳を飲んだ後すぐに寝てしまう」「満腹になって薬が飲めない」「母乳後の薬は吐いてしまう」そんな場合は、薬を飲むタイミングを少しずらして調整してください。

赤ちゃんの薬服用の時間や間隔は?食後とは離乳食後?授乳後?

薬の基本ルール3.処方薬を重視する

特に生後6か月未満の赤ちゃんの薬は、市販薬ではなく病院で処方される薬を使うようにしましょう。もし市販薬を使いたい場合も、

まず最初にかかりつけの小児科で、いざというときに症状を抑えるためにどのような市販薬が使えるかを相談をして、医師の判断を仰ぐようにしましょう。

赤ちゃんの処方薬はいつから?市販薬は生後何か月から?

赤ちゃんにシロップ薬を飲ませる場合

赤ちゃんに処方されるシロップ薬の基本的な飲ませ方です。シロップ薬は味付けが甘いため、赤ちゃんでもまだ飲みやすいはずです。

シロップ薬は、症状に合わせて複数の薬が混ざっており、よく見ると薬が容器の底に沈殿している場合があります。そのため、赤ちゃんにシロップ薬を飲ませる際は必ずよく降ってください。

シロップ薬の容器には、いくつかの目盛りがついていて、医師や薬剤師からどの目盛りを見て何cc飲ませるかの指示があります(容器や処方箋にも書いてある)。目盛りに合わせて正確に測って、飲ませてあげてください。

シロップ薬の飲ませ方1.スポイトを使う

月齢が少ない赤ちゃんは、まだスプーンを使うことに慣れていないため、スポイトを使った方が良いでしょう。スポイトで1回分のシロップ薬を吸い取り、口の奥に入れるようにしましょう。

赤ちゃんの舌は大人よりも味覚を感じる味蕾が多く、味を敏感に感じてしまいます。そのため、大人にとっては甘いだけのシロップ薬でも、混じった薬の苦味を感じて吐き出してしまうこともあるため、シロップ薬はあまり舌に触れないように入れてあげてください。

また、のどの奥に勢い良く噴出してしまうと嘔吐反射をしてしまう場合があるため、内頬の奥にゆっくり入れます。もし赤ちゃんがむせるようであれば、少量ずつ何度かに分けて飲ませてください。

シロップ薬の飲ませ方2.スプーンを使う

生後5か月を過ぎると離乳食が始まっているため、スプーンを使って赤ちゃんの口にシロップ薬を流し込んであげても問題ないでしょう。

ただし、あまりのどの奥に流し込むと、嘔吐反射が起こることもあるため注意してください。薬の量は1回の適量全てを流しこむのではなく、少なめの量で数回に分けて流し込んであげます。

以下のようにシロップ薬専用のおくすりスプーンもあるので、必要な場合は使ってみても良いでしょう。

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参考|おくすりスプーン「らくらくこっくん」|商品のご紹介

赤ちゃんに粉薬を飲ませる場合

赤ちゃんに処方される粉薬の基本的な飲ませ方です。粉薬は苦味があるため、赤ちゃんは本当に嫌がります。また粉状のままではうまく飲み込めないため、形状を変える工夫が必要です。

粉薬は1回の適量が小分けで袋に入っているため、計測をする必要はありません。

粉薬の飲ませ方1.溶かして液体状にする

適当な容器に袋に入った粉薬を入れ、少量の湯冷ましで粉薬を完全に溶かします。粉が残っているとむせてしまう赤ちゃんもいるので、スプーン等で粉を潰してあげましょう。

容器のまま数回に分けて口の中に流し込むか、スプーンやスポイトを使って口の奥に入れるようにしましょう。

薬をすべて飲んだ後は、湯冷ましを飲ませて口内に薬が残らないように流し込みます。

粉薬の飲ませ方2.ペースト状にする

容器に粉薬を入れ、先程よりも少量の湯冷ましを加えてペースト状に練ります。

舌の上に乗せると苦味を感じて嫌がる可能性がるため、ママの指でペースト状にした薬をすくい、赤ちゃんの口の内側(内頬や上顎など)に塗ります。湯冷ましを飲ませて、口内の薬を流し込んであげてください。

シロップ薬と粉薬の両方が処方されている場合は、シロップで粉薬を溶かしても構いません。

どうしても赤ちゃんが薬を飲まない場合の対処法

シロップ薬や粉薬をどうしても飲んでくれない、飲んでも吐いてしまう赤ちゃんもいます。その場合はどう対処すれば良いのでしょうか。

薬を飲まない場合の対処法1.少量をこまめに飲ませる

赤ちゃんは、シロップ薬の味や感触が気に入らずに吐いたり、飲まなかったりすることがあります。その場合、スプーンやスポイトであげる量をできるだけ少なくして試してみてください。

粉薬の場合も同じで、少量にすると飲める場合があります。

薬を飲まない場合の対処法2.湯冷ましで薄めて飲ませる

粉薬は湯冷ましで溶かしてから飲ませますが、同じようにシロップ薬を薄めて飲ませても問題ありません。甘いから大丈夫というわけではなく、シロップ薬の濃い味やとろみ、またシロップ薬に混じった薬が苦手な赤ちゃんもたくさんいます。

薬を飲まない場合の対処法3.薬を変えてもらう

シロップ薬や粉薬を薄くしても、少量にしても、どうしても赤ちゃんが飲まない場合は、医師に薬を変えられるか相談してみましょう。薬を変えた上で、少量にしたり、薄くして飲んでくれるかも試してみてください。

赤ちゃんに薬を飲ませる際の注意点

その他、赤ちゃんに薬を飲ませる際の注意点です。

薬の注意点1.赤ちゃんが薬を吐いた

もし、赤ちゃんが飲んだ薬をすぐに吐いてしまった場合は、少し時間をあけてからもう1度飲ませてください。もし、薬を飲んで30分以上経っている場合は、薬の成分が吸収されているため飲む必要はありません。

また、1日1回など回数が少ない薬の場合は、薬を飲んでから吐いてしまった時間を測り、医師に電話などでどうすれば良いか確認してください。

薬の注意点2.服用途中で症状が回復した

もし赤ちゃんの症状が回復した場合でも、処方された薬が余らないように最後まで飲みきる必要があります。特に、治療のための抗生物質などは、処方された量を定期的に最後まで飲みきらなければいけません。

また、症状を和らげる頓服薬(解熱剤、鎮痛剤、せき止め、吐き気止めなど)は、症状が治まった場合はそれ以上飲む必要はありません。

もし飲んでいる薬が頓服薬か内服薬かがわからない場合は、処方した小児科に確認してください(藥袋に書いてあると思いますが)。

薬の注意点3.余った薬は使わない

たとえば、処方してもらった1週間分の風邪薬が余ってしまった場合、次に風邪をひいたときに使用することはできません。

処方された薬は、医師が赤ちゃんの症状と体重に合わせて適切な成分を適切な量で処方しています。そのため、症状の違いやそのときの体重によって、薬の種類・用法・用量が変わる場合があります。

頓服薬でなければ、本来は使いきらなければいけないんですが、もし何らかの理由で薬が余ったとしても飲まないようにしましょう。

赤ちゃんが薬を嫌がってもママは心を鬼にして

離乳食前の赤ちゃんで、薬を飲むことが多少平気な子はいても、薬が好きで好きで仕方がない赤ちゃんはいません。

そのため、嫌がるわが子に薬を飲ませる度に心が痛むママもいるはずです。でも処方された薬は、赤ちゃんの症状を少しでも和らげるため、赤ちゃんの病気を1日でも早く治してあげるために飲ませるものです。

薬を飲ませる度に赤ちゃんが泣いてしまうと、病気も相まって余計に体調を崩してしまう赤ちゃんもいるので、なんとかうまくほだして赤ちゃんに薬を飲ませるようにチャレンジしてください。

赤ちゃんが離乳食を食べられるようになると、薬の飲ませ方も変わっていきます。きっと今よりも飲ませやすくなりますし、飲ませる時間も短くなるので、それまではママ耐えてがんばってください。

また、薬服用のタイミングや頓服・分服・内服薬などの基本的な用語を知りたい場合は以下を参考にしてください。

頓服薬と内服薬の服用方法や違いは?分服や頓用の意味は?

子どものうちは、病気や薬とのお付き合いはずっと続きます。ママは少しでも知識をつけて、子どもの病気に対して適切に対応してあげるようにしましょう。


参考|粉薬の上手な飲ませ方

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