歯並びが悪い子供の割合は?日本の歯列矯正の意識は低いかも

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子供の歯並びに敏感な親が増えている

わたしが子供のころに比べると、今は子供のきれいな歯並び、正しい噛み合わせに敏感な親が増えています。

歯並びの悪さは見た目の悪さだけではなく、虫歯や歯周病の増加、口臭、構音障害、体や精神のバランスの悪化など、子供の成長や身体の機能に悪い影響をおよぼすことがあるため、歯並びに気をつけることはとても良いことです。

子供の悪い歯並びで起きる影響は?虫歯や口臭、顔の歪みなど

とは言え、歯並びや噛み合わせの悪さ(不正咬合)で起こる子供の成長や身体への悪影響の認識は、一般的にはまだまだ低いように思えます。

では、歯並びが悪い子供の割合はどれくらいでしょうか。また、日本の歯並びに対する意識は他国と比べて高いのでしょうか、低いのでしょうか。

今回は、子供の歯並びに対する親の意識についてお話したいと思います。

不正咬合の種類や原因は以下を参考にしてください。

出っ歯・受け口・すきっ歯など子供の悪い歯並びの種類と原因

歯並びが悪い子供の割合

子供の歯並びの良し悪しは、永久歯が生え揃ったときの歯並びで判断されます。そのため、小学校高学年ごろには歯並びが顕著になっているでしょう。

厚生労働省が平成23年に行った歯科疾患実態調査によると、12歳-20歳の男女210人の不正咬合の割合として以下の結果が出ています。

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出典|不正咬合の種類と実態 | e-ヘルスネット 情報提供

不正咬合の割合
叢生|44.3%
上顎前突|12.9%
空隙|12.4%
開咬|5.7%
過蓋咬合|4.8%
反対咬合|2.4%

ガチャ歯(叢生)が全体の44.3%、出っ歯(上顎前突)が12.9%、すきっ歯(空隙)が12.4%おり、改めて日本人の歯並びや噛み合わせの悪さがよくわかります。

また、2013年に千葉県市川市が小学生548名(4・5・6年生)を対象に行なった調査によると、正常咬合は34.7%、何らかの不正咬合は65.3%もおり、きれいな歯並び、正しい噛み合わせをもった小学生は3人に1人しかいないことがわかります。内訳は以下の通りです。

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出典|小学生における不正咬合と口腔機能異常との関連について|東京歯科大学

小学生の不正咬合の割合
上顎前突|31.3%
叢生|27.9%
上顎前突+過蓋咬合|16.2%
過蓋咬合|15.4%
交叉咬合|3.9%
切端咬合|2.5%
下顎前突|2.2%
開咬|0.6%

千葉県市川市の小学生の場合は、出っ歯(上顎前突)が31.3%と最も多く、ついでガチャ歯(叢生)が27.9%、出っ歯と過蓋咬合の複合が16.2%、過蓋咬合が15.4%となっています。

日本・アメリカ・中国の歯列矯正治療の割合

では、日本ではこれだけ多くの子供の不正咬合に対して、どのような意識を持っているのでしょうか。

矯正歯科治療を提供するアライン・テクノロジー・ジャパン株式会社が日米中で行なった「歯並びに関するアンケート」によると、日本人は歯列矯正治療に対する意識が低いという結果が出ています。

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出典|【特集】矯正治療に踏み切れないワケとは!?(「日本人の歯並びに関する意識調査」より)| 矯正歯科ネット

歯並びが良くない人の矯正治療率
日本…
 矯正治療した/治療中|21.3%
 未治療|78.7%
米国…
 矯正治療した/治療中|50.0%
 未治療|50.0%
中国…
 矯正治療した/治療中|23.8%
 未治療|76.2%

歯並びについて歯科医への相談経験
日本…
 相談したことがある|23.5%
 相談したことがない|76.5%
米国…
 相談したことがある|67.5%
 相談したことがない|32.5%
中国…
 相談したことがある|74.5%
 相談したことがない|25.5%

アメリカでは歯列矯正をしている子が多いイメージがありますが、実は日本は中国よりも歯列矯正の意識が低いことがわかります。さらに、歯並びについて歯科医に相談した経験は、アメリカ人の3割5分、中国人の3割ほどしかいません。

歯並びの悪さ、噛み合わせの悪さによる悪影響はなかなか浸透しませんが、「歯並びが悪いとかっこ悪い……。」とはすぐに思えるはずなんですけどね……。

子供の歯並びに対する意識は変化している

ただ、今の親は子供の歯並びに対して、無頓着なわけではありません。

アライン・テクノロジー・ジャパンの別のアンケート調査「子供の歯並びと矯正治療に関する意識調査」によると、「子供の歯並びは悪いけど、子供の意志があれば治療したい。」という意見の親は多いそうです。

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出典|<子供の歯並び・矯正治療に関する意識調査>「子供の歯並びが良くない」62.3%、 子供の歯並びを未治療の親:「治療の必要性を感じても、子供の意向がなければ治療しない」63.1% | アライン・テクノロジー・ジャパン株式会社

子供の歯並びを未治療の親の考え
子供の矯正治療をしたいと思う|69.2%
矯正治療は子供のうちに行った方が有効だと思う|76.2%
治療の必要性を感じても、子供の意向がなければ治療しない|63.1%

子供の歯並びを治療した親の考え
治療の必要性を感じれば、子供の意向に関わらず治療する|71.9%

もちろん、歯並びの治療や矯正は子供の将来のリスクを減らすことができるため、全ての親が考えるべき課題だとは思います。

ただ、子供にとっては「歯の矯正はかっこ悪いし、いじめの対象になるかも……。」、大人にとっては「自分に治療の経験はないし、お金もかかる……。」と高いハードルがあり、なかなか踏み切れないのかもしれません。

とは言え、歯並びや噛み合わせが悪いことの弊害を認識して、親子で歯列矯正を真剣に考えることは良いことです。歯並びが悪いことは本当にコンプレックスになりますからね……。

せめて、これから乳歯が生える子、永久歯に生え変わる子が良い歯並び・噛み合わせになるように悪い生活習慣は正してあげてください。

子供の歯並びが悪い原因は7つの習慣!親の遺伝も関係ある?

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