妊娠・出産・育児中に起きる上の子の赤ちゃん返り対処法21選

03721740dca4d69463408e8994c9fb56

この記事を読むのに必要な時間は約 11 分です。

この記事でお伝えしたいこと

赤ちゃん返りの一番の原因は弟・妹の存在

保育園でしっかりしているように見える子でも、お家に帰ると「わがままで、甘えん坊で、癇癪がひどい!」と悩むママは少なくありません。

子どもが急にわがままを言ったり、過剰に甘えたり、感情をコントロールできないのは強いストレスを受けて、赤ちゃん返りを起こしているのかもしれません。

赤ちゃん返りの最も多い原因は、弟妹ができることです。弟妹の存在によって、独占していたママと自分の関係が崩れてしまうと感じてしまいます。

子どもは、ママに叱られたり、上手くいかないストレスを感じても、最終的にママに甘えてストレスを発散してきました。ところが、ママが自分よりも弟妹を優先していると感じると、子どもはストレスで赤ちゃん返りを起こしてしまいます。

では、そんな上の子の赤ちゃん返りに対して、ママはどのような対応を取れば良いのでしょうか。

今回は、妊娠・出産・育児中に起きる上の子の赤ちゃん返りの対処法についてお話したいと思います。

妊娠で起こる赤ちゃん返りの時期

赤ちゃん返りの時期1.下の子の妊娠時期

妊娠すると、特に妊娠20週過ぎまでは体調に注意しなければいけません。そのため、子どもを抱っこしたり、身体を使った遊びは控え気味になります。

でも、2-3歳になるとやんちゃな子もいますよね。いつも通りママにどーーんと突っ込むと、いつもと違う反応……。「お腹の中の赤ちゃんがびっくりするから、どーんはしないでね。」

子どもは、赤ちゃんの存在を理解できないうえに、ママが遊んでくれないことに不満を持ち、反抗的になったり、やたら甘え始めます。また、「赤ちゃん」という言葉に嫌な感情を抱く子もいます。

赤ちゃん返りの時期2.出産で入院時期

妊娠中は弟妹ができるワクワク感が強く、テンションが上がる子もいます。ところが、ママが入院を匂わせたころから態度が変わり始め、入院直前に赤ちゃん返りが起こります。

子どもは、赤ちゃんの出産とママの入院を結び付けられません。ママと離れることが嫌で、何も理解したくない心理状態なのかもしれません。

家族が子どもを納得させようと、「ママは赤ちゃんを産むためにお出かけするんだから我慢しなさい。」と何度も言うと、「赤ちゃんのせいでママがいなくなる。」と感じる子もいるので注意が必要です。

赤ちゃん返りの時期3.下の子の授乳時期

無事赤ちゃんが産まれて、ママが帰ってきました。子どもは「また遊んでもらえる!」と期待しますが、ママは出産後で動けません。でも、大好きなママが心配なので、そこは我慢できます。

ところが、ママが赤ちゃんの授乳や寝かしつけばかりになると状況が変わります。

なぜ自分じゃなく赤ちゃんが抱っこされているのか、なぜ自分のおっぱいを赤ちゃんが咥えているのか、というストレスで赤ちゃん返りが起こってしまいます。

赤ちゃん返りの時期4.下の子が幼児の時期

ママや家族の努力のおかげで、上の子は赤ちゃんの存在を理解できたため、たまに怒ることはあっても、赤ちゃん返りは起きませんでした。

また、赤ちゃんの成長にも興味を持ち、お世話をするお兄ちゃん・お姉ちゃんらしさも見えてきました。ところが、赤ちゃんが1歳を過ぎて自我が強くなると状況が変わります。

赤ちゃんは自分で歩けるのに、散歩のときに抱っこをせがみます。赤ちゃんは、上の子のおもちゃで勝手に遊んでいます。そして、ママには「お兄ちゃんなんだから、我慢して。」と言われるようになりました……。

以前の日常ではなくなりました。「ママは、自分よりも赤ちゃんの方が大切なの……?」そんな感情を爆発させてしまい、赤ちゃん返りが起こります。

ママは、「お兄ちゃん」という言葉で成長を促そうとしますが、赤ちゃん返りを起こす子は「お兄ちゃん(お姉ちゃん)」と言われることが嫌いになってしまいます。

上の子の赤ちゃん返りに対する準備と対処法

弟妹の存在で赤ちゃん返りが起こる子には、妊娠・出産・育児の時期で赤ちゃん返りに対する準備が必要です。

赤ちゃん返り対処法1.赤ちゃんの存在を理解させる

ママは妊娠中に、上の子に赤ちゃんの存在を理解させましょう。「○○もママのお腹の中から産まれてきたのよ。」と写真を見せたり、赤ちゃんはお世話しなければ何もできないということを、何度も教えます。

赤ちゃん返り対処法2.子どもに助けを求める

妊娠中のママは体調が悪く、動けないことがあります。そんなときは、子どもにかまってあげられません。

そのため、子どもに赤ちゃんの存在を認識させた後に、「ママはお腹が痛くなることがあるから、そのときは助けてね。」と促しましょう。実際は助けて欲しいわけではなく、そっとしておいて欲しいだけですが……(^_^;)

赤ちゃん返り対処法3.パパに遊んでもらう

妊娠中の体調のせいでママとの外出が減ると、子どもはストレスが溜まります。そのため、パパに子どもと外で遊ぶ時間を作ってもらいましょう。

腰が重いのでさすって欲しいところですが、その時間を子どもと遊んでもらい、子どものストレスを発散させてくれた方が後から必ず楽になります。

赤ちゃん返り対処法4.出産で家にいないことを教える

臨月を迎えると、いつ赤ちゃんを出産するかわかりません。そのため、妊娠後期には「赤ちゃんを産むために病院にお出かけしないといけないんだよ。」と教えます。

子どもは、初めは不安に感じますが、何度も繰り返して教えてあげると、徐々に「わかった。」と言えるようになります。まぁ、よくわかっていないことが大半ですが……。

赤ちゃん返り対処法5.ママがいない予行演習をする

ママは、通常出産で5-6日、帝王切開で10日前後入院します。子どもがこれだけママと離れることは今までなかったはずなので、何が起こるか誰にもわかりません。

特に、祖父母の家などに預ける場合は、事前に1人で泊まれるかを確認しながら子どもを慣らしていきましょう。

赤ちゃん返り対処法6.ママの頑張りを強調する

病院に向かうときは、「○○(上の子)のために、可愛い赤ちゃんを産んでくるから待っててね。」と正直に伝えます。

また、入院中はパパや家族が、「ママも早く○○に会うために病院で頑張ってるからね。」とママの頑張りを強調してください。ごまかしたり、一時的に忘れさせるよりは、ママを応援する気持ちを作ってあげましょう。

赤ちゃん返り対処法7.出産後はありがとうを言う

赤ちゃんを出産したママは、その喜びを上の子に伝えたいはずです。

でもその前に、妊娠中と入院中に我慢した上の子に対して、「○○が我慢して待っててくれたから、可愛い赤ちゃんが産まれたよ。我慢できてすごいね。ありがとう。」と感謝の気持ちを伝えましょう。

それだけで子どもは誇らしい気持ちになり、赤ちゃんを可愛がる心の準備ができます。

赤ちゃん返り対処法8.赤ちゃんが似ていることを伝える

上の子に赤ちゃんの興味を持ってもらうために、「ほら、○○が赤ちゃんのころにそっくりで可愛いね。」と写真を見せながらお話しましょう。

「自分も眼の前にいる赤ちゃんと同じだったんだ。」と上の子が感じることが大切です。

赤ちゃん返り対処法9.いっしょにお世話をすることを伝える

上の子には、赤ちゃんの育児はママといっしょに行うものだと意識させましょう。

「赤ちゃんはいっぱい泣くから、おっぱいをたくさんあげたり、たくさん抱っこしなきゃいけないんだよ。いっしょにお世話しようね。」と促し、赤ちゃんを通じたコミュニケーションを図りましょう。

赤ちゃん返り対処法10.出産後の体調不良を伝える

ママの入院期間を乗り切った上の子は、ママのためなら我慢ができる子です。そのため、もし出産・育児疲れでママの体調が悪いときは、はっきり伝えましょう。

ただし、具合が悪いからといって邪険にせず、「ごめんね、ママ近くにいるから○○が遊んでいるところ見せて。」と言ってください。

赤ちゃん返り対処法11.抱っこできない場合は抱きしめる

上の子に赤ちゃん返りが起きると、ママが授乳中でもかまってオーラを出しまくり、ひどい場合はキレます。今までは抱っこで落ち着いていたのに、授乳中は抱っこができません。

「おっぱい終わるまで待ってて。」が通用しないときは、赤ちゃんをフットボール抱きなどして、空いた片手で上の子を抱きしめてあげましょう。もちろん、慣れは必要です。

腰痛・肩こりが辛い…正しい授乳姿勢と赤ちゃんの抱き方

赤ちゃん返り対処法12.パパの方がすごいと強調する

妊娠中や入院中に上の子と遊んでもらっていたパパにもうひと踏ん張りしてもらい、上の子がストレスの発散先を分散できるようにしましょう。

「パパが前よりもっとすごい遊び教えてくれるって!」と、パパにしかできない身体を使った遊びを強調するのが良いですね。

赤ちゃん返り対処法13.赤ちゃんを抱っこさせる

赤ちゃんの首がしっかりすわったら(目安は生後3-4か月過ぎ)、上の子に赤ちゃんを抱っこさせて哺乳瓶で授乳を体験させましょう。

「ママが○○にご飯を食べさせてたみたいに、赤ちゃんにミルク飲ませてあげて。」と背伸びしたお兄ちゃん・お姉ちゃん感覚を与えます。もちろん、ママは後ろでフォローしてください。

赤ちゃん返り対処法14.赤ちゃんといっしょに撮影会

上の子と赤ちゃんを毎日いっしょに撮影しましょう。写真を見ながら、赤ちゃんのどの部分が似ているかを話しながら、「毎日仲が良い写真いっぱい撮ろうね。」と仲良くすることを促します。

赤ちゃん返り対処法15.赤ちゃんに優しく触る理由を教える

もし上の子が赤ちゃんの手を引っ張ったり、叩いたら、強く叱らずに「○○は赤ちゃんよりも力が強いから、もっと優しく触ってあげて。」と教えます。

そのとき、ママは上の子の手をちょっと強く握り、「ママも力が強いから、○○に触るときは優しくしてるんだよ。」と上の子の理解を促してください。

赤ちゃん返り対処法16.子どものタイプを理解する

赤ちゃん返りを起こす子が、満足するには以下の3パターンがあります。

1.自分が1番だと認識できれば満足する
2.自分が大切にされていると感じれば満足する
3.弟妹がママといっしょにいなければ満足する

このパターンによって赤ちゃん返り対策が違うので注意が必要です。3はかなり厄介です。

赤ちゃん返り対処法17.赤ちゃんが寝たら上の子の時間

赤ちゃんが寝たら上の子を抱きしめて、「待っててくれてありがと!」と言い、「赤ちゃんが寝たら自分の時間だ!」という意識を植え付けます。そうすると、「待っててね。」で納得してくれる子もいます。

赤ちゃん返り対処法18.上の子を優先する

自分が1番でなければ満足できない子は、「待っててね。」という言葉で癇癪を起こすこともあります。

そのため、赤ちゃんを抱っこであやしていても、一度ベッドに寝かせて、上の子をギュッと抱きしめてあげましょう。また、以下の様に上の子を優先して、満足させましょう。

・上の子を先に寝かしつける
・赤ちゃんに読む絵本を上の子に決めさせる
・ママは上の子とお風呂に入り、パパが赤ちゃんと入る
・ママは上の子と手をつなぎ、パパが赤ちゃんを抱っこして散歩する
など

赤ちゃん返り対処法19.ないしょの話を作る

上の子とママがないしょ話をする設定を作りましょう。たとえば、上の子に対して「○○が夜遅くまで起きてるのは赤ちゃんにはないしょだよ。」などです。

「ないしょだけど、○○のことが一番好きだよ。」と言うと良いという赤ちゃん返り対処法を見かけることがありますが、個人的に好き嫌いの優劣はおすすめしません。

大きくなって兄弟喧嘩したときに、「ママは俺の方が好きだって言ってたからな!」という発言が出ますよ(^_^;)

赤ちゃん返り対処法20.いつでも上の子をほめる

赤ちゃんの妊娠・出産・育児の時期は関係なく、上の子をたくさん褒めましょう。褒める理由は何でも構いません。とにかく、「ママが認めてくれている!」と上の子が感じれば良いのです。

赤ちゃん返り対処法21.イライラ感情で叱らない

赤ちゃん返りを起こした子を叱ってはいけない……なんてことはありません。

甘えたり、泣いたりという行為をママのイライラで叱ってはいけませんが、赤ちゃんに対する暴力、他人に癇癪を起こす、注意されたことを繰り返すなどは厳しく叱ってください。

赤ちゃん返りはメリハリが大切

赤ちゃん返りの準備や対処をすることは、子どもにとって社会性や思いやりの心を育てていくために必要な教育です。

もちろん、赤ちゃん返りを起こす子は社会性が欠如していて、思いやりがない子ということではありません。

赤ちゃんの存在にストレスを感じたり、赤ちゃんを可愛いと思ったり、ママの愛情を再確認したり、パパの凄さを感じたりなど、上の子が様々な感情を持つことが、思いやりの心を育てて、豊かな感情を作る基礎になります。

そのため、赤ちゃん返りをしている子に全く叱らない対応は、個人的には良くないと思います。

ただし、ママが上の子を叱った後は、その倍ほど褒めて触れ合う必要があります。要は上の子の気持ちを理解したうえで、メリハリがある対応をすることが大切だということです。

愛情を表現することは、ときに面倒で、体力や精神力を使うものです。でも、注いだ愛情は、その子にとって必ず良い影響を与えてくれるはずです。

記事のURLとタイトルをコピー