新生児出生通知書と低出生体重児の届出の役割とは

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出生通知書と出生届は全く違うもの

母子手帳についている、または添付されている「新生児出生通知書」というハガキを見たことはありますか?地域によって、出生通知書、出生連絡ハガキ、出生連絡票など色々な呼び方があるようです。

「これって出生届でしょ?」と勘違いしている人もいるかもしれませんが、これは出生届とは全く違うものなので間違えないでください。

出生届は戸籍にかかわる大切な届出書類で、必ず期限内に提出しなければいけません。詳しくは以下を参考にしてください。

赤ちゃんの出生届とは?提出期限はいつまで?遅れたら罰金?

では、こちらの出生通知書は必ず提出しなければいけないんでしょうか。

一部の人は母子保健法により届ける義務があるとされていますが、基本的には全員が届出をした方が良いものだと思います。

今回は、新生児出生通知書の役割についてお話したいと思います。

新生児出生通知書とは

新生児出生通知書とは、赤ちゃんが産まれた後に、名前、性別、生年月日、出産場所(病院など)、出生体重、妊娠週数、医師の証明などを記載して提出するための書類のことです。

提出場所は、市町村の保健センター、または市区町村役所に提出する書類のことで、出生通知書の管理は保健センターで行なわれます。

ちなみに、保健センターとは、主に母子保健、予防接種、各種検診、緊急医療、老人保健を中心にした地域サービスの管理運営をする場所のことです。保健センターには、保健師、看護師、栄養士等が配置されており、各種地域事業を行っています。

出生通知書を提出する理由

出生通知書は、出生届と違って必ず提出しなければいけないものではありません(一部の方を除き)。ただし、これからの育児をスムーズに行いたいのであれば、提出しておいた方が良いでしょう。

必要事項を記載して、ハガキを出すだけの手間です。

出生通知書提出の理由1.乳幼児健診や予防接種等の通知のため

乳幼児の一斉検診や季節の予防接種の通知は、提出した出生通知書をもとに地域の保健センターから郵送されてきます。

乳幼児健診や予防接種はとても大切なものなので、忘れないためにも出生通知書を提出しておいた方が良いでしょう。

出生通知書提出の理由2.新生児訪問指導のため

新生児訪問指導とは、母子保健法第11条に定められた事業のことで、生後28日以内(里帰りの場合は60日以内)に保健師や助産師が家庭を訪問し、新生児の発育状況、栄養相談、病気予防など育児における大切な内容を指導することを目的としています。

出生通知書提出の理由3.乳児家庭全戸訪問のため

乳児家庭全戸訪問事業とは、児童福祉法第6条に定められた事業でのことで、生後4か月までの初めての乳児がいる家庭を訪問して様々な不安や悩みを聞いたり、子育て支援に関する必要な情報提供を行うことを目的としています。

様々な不安や悩みとは、育児だけではなく、家庭環境や子どもの病気、生活の相談などで多岐に及びます。また、今は悩みがなくても、今後何らかの悩みが出てくる場合があります。その際に、育児の孤立化を防ぐために、現在の状況を知っておいてもらうと良いでしょう。

参考|乳児家庭全戸訪問事業ガイドライン|厚生労働省

出生通知書提出の理由4.低出生体重児の届出のため

出生通知書は、低出生体重児の届出の役割も持っています。

低出生体重児の届出は、母子保健法第18条により届出が義務づけられているものです。そのため、低出生体重児を出産した場合は、必ず保健センターもしくは市区町村役所へ提出しなければいけません。

低出生体重児の届出とは

低出生体重児の届出(書)とは、妊娠週数37週未満または、出生体重が2500g未満の低出生体重児を出産した場合に、市区町村役所や地域の保健センターに対して、出生通知書または「低出生体重児届出書」という届出をすることを言います。

低出生体重児の届出は出生通知書で行えば良いのですが、もしなくしてしまった場合は、市区町村役所のルールによって、専用の届出用紙が用意されている場合があるため、一度連絡をして確認してください。

出生届が未提出、また14日以内の期限に遅れた場合は、戸籍届出期間経過通知書の提出や5万円以下の罰金が課せられますが、低出生体重児の届出には期限や罰則はありません。

ただし、罰則がないとは言え、低出生体重児の届出は法律で決められていることです。そのため、届出は日本国民としてちゃんと行い、サポートを必要としないという使い方をすることもできます。

個人的には、育児はできるだけ周囲のサポートを受けて行える方が気持ちも楽になりますし、いざというときに頼り先が1つでも多い方がストレスが少なくなるため、積極的に活用した方が良いと思います。

ちなみに、病院や助産院で低出生体重児の届出を出してくれる場合もあるため、聞いてみると良いでしょう。

低出生体重児の未熟児養育医療制度とは

もし、赤ちゃんの出生体重が2000g以下の場合、または、低出生体重によって入院が必要だと医師が認めた場合は、指定の医療機関で入院や治療を受けた際に医療費が公費負担されます。

これを未熟児養育医療制度と言います。未熟児養育医療制度の申請は、医師の指示による指定医療機関での診察などが行なわれてから、市区町村役所に申請をする必要があります。

未熟児養育医療制度は、地域によって補助金額や所得制限の有無などの条件が違う場合があるため、こちらも事前に確認しておいてください。

低出生体重児の届出が必要な割合

低出生体重児の届出が必要な割合は、出生体重が2500g未満の赤ちゃんを出産する割合ということです。2014年の政府統計を円グラフにすると以下のようになります。

2014年度の出生数に対する出生体重の割合を円グラフにすると以下のようになります。

3adb48795905363cb492834ed65ebe91 妊娠週数・出生体重・発育曲線による赤ちゃんの分類と割合

低体重児は増加傾向にありますが、出生全体の約10%ほどで推移しています。この10%の低体重児の子のママが市区町村役所、または地域の保健センターに低出生体重児の届出を行うことが義務付けられています。

たとえ、正出生体重児であっても、低出生体重であっても、出生通知書をサッと書いてポストにポンと入れてしまえば、それでやることは終わりです。

どうしても、家庭に訪問されたくない場合は、訪問日の連絡があった際に丁寧にお断りをすれば済むお話です。ただし、前述した通り、受けられるサービスは受けておいた方がお得ですし、思っていた以上に気持ちが楽になる場合もあると思います。

あまり難しく考えない方が良いと思います。

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