ひどい抜け毛、産後脱毛症はいつまで続く?原因と対策・予防法

髪の毛を気にする女性

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産後の抜け毛に悩む女性は多い

出産後割とすぐに、髪質が変わってしまう女性は多いですね。元々細くてツヤツヤだったわたしの髪の毛も、産後すぐにパサつきが気になるようになってしまいました。

初めは育児でてんてこ舞いだったため気にならなかったのですが、産後2か月を過ぎると一気に抜け毛が増えました。

「うわぁ、やっぱりこんなに抜けるのか……。」産後に抜け毛が増えることはよく知られていますが、これだけ抜け毛が多いと気持ちが滅入ります。これを「産後脱毛症」といいますね。

気持ちの大小はあるものの、出産後に抜け毛が気になる女性は全体の7-8割にも及ぶそうです。

妊娠・出産時期に抜け毛が増えた経験

出典|【コンビタウン】妊娠・出産時期の抜け毛|妊娠・出産&口コミ情報サイト

とくに髪の毛を大切にしていた女性、髪の毛がきれいで自慢だった女性は、「妊娠中はボサボサでも仕方ないと思ってたのに……。」と産後脱毛症がストレスの原因になってしまいます。

そこで今回は、出産後に起こる産後脱毛症の原因、抜け毛の対策や予防法についてお話したいと思います。

産後脱毛症(分娩後脱毛症)とは

産後脱毛症とは、出産を経験した女性に起こる抜け毛の症状のことで、一般的には産後2か月ごろから抜け毛が始まり、産後3-4か月ごろにピークを迎え、産後6か月ごろまでに抜け毛が治まります。

ただし、早い場合は妊娠36週以降から抜け毛が始まり、遅い場合は産後1年経っても抜け毛症状が治まりません。

抜け毛が一番多かった時期

出典|【コンビタウン】妊娠・出産時期の抜け毛|妊娠・出産&口コミ情報サイト

出産後1-6か月|322人(79.0%)
出産後7-12か月|56人(13.7%)
妊娠中|46人(11.3%)
出産後1年以上|14人(3.0%)

産後脱毛症は分娩後脱毛症とも呼ばれており、以下の原因で抜け毛が起こります。

出産後の抜け毛(産後脱毛症)の原因

原因1.ホルモンバランスの乱れ

産後脱毛症が起こる最も多い原因は、出産直前まで増え続けた女性ホルモンが減少に転じて、ホルモンバランスが崩れてしまうためです。

妊娠中は、女性ホルモンのプロゲステロン(黄体ホルモン)とエストロゲン(卵胞ホルモン)の分泌量が出産直前まで増え続けます。

プロゲステロン(黄体ホルモン)とエストロゲン(卵胞ホルモン)は、髪の毛に渡る栄養量を増やし、体毛を濃くしたり、抜けにくくする作用があるため、妊娠中は一時的に体毛や髪の毛の量が増えます。これらは妊娠初期症状の1つですね。

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そのため、出産後(早い場合は妊娠36週以降)にプロゲステロン(黄体ホルモン)とエストロゲン(卵胞ホルモン)の分泌量が減ると、抜けにくくなっていた髪の毛や不要な体毛はどんどん抜けていきます。

また、髪の毛に渡る栄養が低下するため、髪の毛が細くなったりパサつく原因にもなります。

妊娠から出産までの女性ホルモンの分泌推移

出典|一歩一歩学ぶ生命科学|日本生理学会

hPL|ヒト胎盤性ラクトゲン(human placental lactogen)
E3|エストリオール(エストロゲンの一種)
P|プロゲステロン(黄体ホルモン)

グラフでは妊娠38-39週をピークに、プロゲステロン(黄体ホルモン)とエストロゲン(卵胞ホルモン)の分泌が減少しています。

原因2.さまざまなストレス

また、産後には育児ストレスや身体の悩み、睡眠不足などさまざまな要因が重なることで強いストレスを感じるようになります。ストレスは血管を収縮させ、髪の毛の生え変わりを阻害します。

そのため、産後脱毛症に合わせてさまざまなストレスを受けることで、余計に抜け毛の量が増えたり、抜け毛の時期が長引く場合があります。

産後脱毛症の対策・予防法

女性ホルモンの関係から、基本的には産後に抜け毛が増えることは仕方がないことです。産後脱毛症対策は、ストレスや疲れをなるべく溜めないように栄養バランスが良い食事を摂り、睡眠不足にならない生活習慣を作ることです。

子育てをしながら生活習慣を改善することは難しいのですが、髪の毛のためだけでなく心身ともに健康な生活のために必要なことなので、無理だと思わずに少しずつ挑戦してください。

抜け毛対策1.髪の毛の栄養になる食事

抜け毛対策・予防の食事とはたんぱく質、カルシウム、ビタミンB群、ミネラル類(亜鉛、鉄)などの栄養素をバランス良く摂取することです。

豚肉や魚に含まれるビタミンB群は頭皮の環境を改善し、肉やたまごや大豆などアミノ酸を含むタンパク質は髪の毛を作る材料になります。また、ひじきやわかめに含まれるミネラル類は髪の毛の成長を促進します。

牛乳やチーズなどのカルシウムは髪の毛にコシを与えて強くし、緑黄色野菜やゴマ類に含まれるビタミンAやビタミンEは血行を促進して髪の毛を抜けにくくします。

これらの食材をバランス良く摂取することが丈夫な髪の毛を作り、抜け毛を防ぐ役割を果たしてくれます。

参考|女性の抜け毛は食べ物も影響するもの? |アンファースカルプDボーテ公式サイト
参考|【医師監修】女性の育毛に効果的な食べ物・食事・栄養素とは? | スキンケア大学

抜け毛対策2.適度な運動

無理なダイエットは心身ともに良くない行為ですが、適度な運動は血管を拡張させて血流を良くするだけでなく、ストレスの発散になり、質の高い睡眠ももたらしてくれます。

妊娠中から運動習慣があった人は、とくに苦にはなりませんよね。ただし、出産後もしばらくは、妊娠中と同じ強度の運動にとどめましょう。

妊婦の運動はいつから?妊娠中おすすめ&してはいけない運動

抜け毛対策3.シャンプー・トリートメントを変える

シャンプやトリートメントは、体質によって合う・合わないがあります。妊娠前は自分に合ったヘアケア製品を選んでいた人も、産後で体質が変わってしまうと、使っているシャンプー・トリートメントが合わなくなってしまいます。

そのため、自分に合ったシャンプー・トリートメントをもう一度探してみてください。少々高くても、なるべくミネラルの珪素などの天然素材を使った無添加シャンプー、スカルプシャンプー、ノンシリコンシャンプーがおすすめです。リジュンやドルチボーレは人気がありますね。

抜け毛対策4.抜け毛を気にしすぎない

出産後にホルモンバランスが崩れると抜け毛が増えますが、生活習慣の乱れによるストレスや疲れで抜け毛に拍車がかかります。すると抜け毛がストレスになり、さらに抜け毛の量が増えたり時期が長くなります。

そのため、早く産後脱毛症の時期を脱出したい人は、「ある程度の抜け毛は仕方がない。」「元々多くなっていた髪の毛が抜けているだけ。」と割り切った方がストレスの軽減につながります。

アンファーのサイトによると女性が1日に100本ほど髪の毛が抜けるのはとくに多くはないそうです(個人差はある)。また、抜け毛が増える要因として夏から秋は抜けやすかったり、高齢ほど髪の毛が抜けやすくなることは仕方がないことです。

参考|女性は一日平均どのくらいの抜け毛があるの? |アンファースカルプDボーテ公式サイト

産後脱毛症はいつまで続くか

産後脱毛症は、生後6か月ごろまでに治まることが多いのですが、その理由は髪の毛が生え変わるサイクル(ヘアサイクル)があるためです。

髪の毛の成長サイクル(ヘアサイクル)は頭の場所によりますが、成人男性で3-5年、女性で4-6年ほどです。

ヘアサイクル-花王

出典|花王株式会社 ヘアケアサイト 薄毛になるメカニズム 髪の成長とヘアサイクル

髪の毛は1本ずつアサイクルが異なるため、通常は一気に抜けることはありません。ところが、女性ホルモンが減少すると、ヘアサイクルがまとめて退行期から休止期に入ってしまいます。

そのため、髪の毛が大量に抜けてしまい、次の成長期に入るまでの数か月間は抜け毛が多くなります。つまり、産後脱毛症は、ヘアサイクルの休止期を脱するまで続くということです。

産後脱毛症は人によって継続時期が異なりますが、1年以上抜け毛が続いたり、1度治まった産後脱毛症が復活してしまうこともあります。次回は、わたしに起こった抜け毛の復活についてお話します。

産後脱毛症が長引く理由は?治った抜け毛が復活した理由は?

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