赤ちゃんの授乳時間の目安は何分?1回の授乳が長い原因と対策

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授乳時間には月齢別の目安がある

授乳は赤ちゃんとママが幸せを感じる行為です。これは母性神話などではなく、親子のスキンシップや授乳などの刺激によって脳内から分泌される「オキシトシン」の働きによる科学的なお話です。

オキシトシンはママの血圧を下げ、ストレスを軽減する効果があります。また、オキシトシンはママだけでなく赤ちゃんにも分泌されます。

つまり、ママが赤ちゃんに触れることでお互いに気持ちが落ち着き、ストレスが軽減し、愛情が深まることになります。

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ところが、授乳がママに幸せを感じさせる行為だとしても、授乳は毎日何度もある行為です。1回の授乳時間が10分伸びるだけで、1日で80分前後も授乳に費やしてしまい、貴重な時間がどんどん奪われてしまいます。

赤ちゃんがお腹が減ったら泣いて、おっぱい出したらすぐにパクっとくわえて、ちゅーちゅー3分程度で飲み干して、ぐずることなくグーグー寝てくれたらどんなに楽か……。

ところで、赤ちゃんの1回の授乳時間や授乳の間隔はどれくらいか知っていますか?

今回は、ママが知っておくべき赤ちゃんの月齢別授乳時間の目安、また、授乳時間が長くなってしまう原因とその対策についてお話したいと思います。

授乳時間の目安について

赤ちゃんが何らかの理由でママの乳首を直接吸えない場合、また、ママの体調や環境などで母乳育児を選択できない場合以外は、赤ちゃんにはできるだけ母乳を飲ませてあげましょう。

まず、授乳を始めた赤ちゃんは、吸い初めの5分で必要な授乳量の半分を飲み、次の5分で必要な授乳量の8割を飲むと言います。そして、その後の10分~は遊んだり、何となく乳首を咥えていたり……というものです。

つまり、通常の授乳に30分間以上かかっている赤ちゃんは、無駄な授乳時間を過ごしている可能性があります。もちろん、赤ちゃんの最適な授乳時間は、赤ちゃんの性格や月齢によっても異なります。

「えー、わたし授乳時間長くても全然問題ないよー。」という奇特なママもいますが(……いる?)、普通は赤ちゃんの授乳時間が短くなる方が嬉しいですよね。

赤ちゃんの1回の授乳量はある程度の目安があるため、授乳時間が長くなる場合はそれなりの問題があるということです。問題が解決すれば、赤ちゃんにとってもママにとっても最適な授乳時間に落ち着きます。

そのため、たとえ赤ちゃんがおっぱい大好きだったとしても、ママは授乳時間を適切にコントロールできるようにしましょう。

最終的な授乳時間の目安は片乳5分以内、両方で10分以内です。授乳は片方のおっぱいに集中すると母乳が詰まって「乳腺炎」を起こしたり、乳首が擦傷する可能性があるため、両方のおっぱいで均等に行います。

ただし、赤ちゃんにも気分やお腹の空き具合があるため、赤ちゃんを授乳時間の目安通りきっちり授乳させることは簡単ではありません。

授乳時間になっても母乳を欲しがらなかったり、すぐに飲むことをやめたり、授乳間隔を開けずにおっぱいを欲しがる赤ちゃんもいます。

その場合は、授乳時間よりも赤ちゃんの授乳量が足りていることの方が大切なので、ママは理想的な授乳時間、授乳間隔を目指しつつ、授乳時間の目安はあくまでも目安だと認識しておきましょう。

赤ちゃんの月齢別授乳時間の目安

生後0-1か月の授乳時間の目安

生後0-1か月の赤ちゃんは、母乳であれば3時間おきの授乳が目安ですが、それ以上欲しがるようであれば積極的にあげるようにしましょう。

母乳を上手に飲むことができない赤ちゃんも多いため、授乳時間は片方で10分以上になります。その場合は連続10分ではなく5分×2回の授乳になるように調整する意識を持ちましょう。

赤ちゃんも合計20分以上おっぱいに吸い付いていると疲れます。おっぱいに吸い付きながら眠ってしまうこともあるため、赤ちゃんが熟睡していることを確認したら、そっと引き離してあげてください。

生後2-5か月の授乳時間の目安

離乳食が始まる前の生後2-5か月の赤ちゃんは、授乳時間や睡眠時間で徐々に生活リズムを作る期間です。

引き続き母乳の場合は欲しがるだけ与えて良いのですが、1回の授乳時間の目安は両方で15-20分以内になるように意識しましょう。

生後6-9か月の授乳時間の目安

離乳食が始まった生後6-9か月の赤ちゃんにとっての母乳は、離乳食を流し込み、足りない栄養分を補助し、水分を補給する役割があります。

離乳食が始まると顎や口周辺の筋肉が発達し、これまでよりも母乳を吸う力がつくため、授乳時間は短くなるはずです。そのため、両方で10分程度の授乳時間を目指しましょう。

また、離乳食が始まりと前後して、乳歯が生え始める子も多いでしょう。強く吸われるだけでも痛いのに、歯で乳首を噛む子もいます……。そのため授乳時間を短く調整しておくのは必須です。

生後10-12か月の授乳時間の目安

生後10-12か月は3回食を開始する時期です。そのため、そろそろ卒乳を見据えた授乳を考えるようにしましょう。

マグを使って「フォローアップミルク」で水分を補給し(早い子はコップ)、母乳は添え物程度の扱いにできれば、授乳時間は5分程度に制限できるはずです。

授乳時間は両方合わせて5-10分以内を目安にすると良いでしょう。

1歳以降の授乳時間の目安

1歳以降の授乳時間も5-10分以内です。ただし、そろそろ卒乳の時期なので、夜寝る前に少しだけおっぱいをくわえさせる気持ちで授乳するようにしましょう。

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赤ちゃんの授乳時間が長い原因と対処法

どうしても赤ちゃんの授乳時間が長くなったり、授乳時間がコントロールできないという原因は主に以下の4つが考えられます。

・母乳を上手に飲めないから
・遊び飲みを始めるから
・母乳の量が足りないから
・ママにくっついていたいから

授乳時間が長い原因1.母乳を上手に飲めないから

赤ちゃんは生後2-3か月までは母乳を吸う力が弱く、口に入れた母乳も飲み込めずにこぼすことがあります。また、母乳の吐き戻しも多いため、お腹がいっぱいになるまでに時間がかります。

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反射で母乳を飲み込んでいた赤ちゃんが、徐々に自分の意思で母乳を飲み込むようになると、吸う力が強くなり、母乳もこぼさずに飲めるようになります。また、上手に飲めるようになると、母乳の吐き戻しも少なくなります。

授乳時間が長い原因2.遊び飲みを始めるから

生後2-3か月を過ぎ、母乳を上手に飲めるようになった赤ちゃんは、余裕が出てくるためおっぱいで遊びはじめます。遊ぶと言っても、おっぱいをびよーんと伸ばしたりではなく、以下の行動をとるようになります。

赤ちゃんの遊び飲み
・乳首をくわえても、すぐに離してしまう
・乳首をくわえているだけで、全く飲まない
・くわえたままおっぱい以外のことが気になっている
・お腹が空いているはずなのに母乳を飲まない
など

これを「遊び飲み」と言います。遊び飲みを始めると20分……30分……と無駄な時間を使うだけでなく、十分に母乳を飲んでいるのかわからなくなります。そこで、ママは赤ちゃんが遊び飲みをしない環境を整えなければいけません。

・テレビなどの雑音がない静かな部屋で授乳を行う
・ママが赤ちゃんとスキンシップを図り、満足感を引き出す
・赤ちゃんが眠そうなタイミングで授乳をする

ママは環境を整えて授乳を行い、赤ちゃんの遊び飲みを極力減らしましょう。ちなみに、遊び飲みはおっぱいだけではなく、哺乳瓶でも行います。

授乳時間が長い原因3.母乳の量が足りないから

母乳の出が悪いため十分な量の母乳を飲むことができず、赤ちゃんがいつまでも乳首から口を離さないことがあります。

母乳の出が悪い原因は様々ですが、大きく分けて「母乳が作られないから」「母乳が詰まっているから」という2つが考えられます。母乳不足解消のために、以下の方法を実践してみてください。

母乳量を増やす方法1.授乳の回数を増やす
母乳量を増やす方法2.ストレスを溜めない
母乳量を増やす方法3.十分な睡眠をとる
母乳量を増やす方法4.運動不足を解消する
母乳量を増やす方法5.締め付けが緩い服を着る
母乳量を増やす方法6.身体を温める
母乳量を増やす方法7.おっぱいマッサージをする
母乳量を増やす方法8.バランスの良い食事
母乳量を増やす方法9.とにかく水分を摂る
母乳量を増やす方法10.母乳不足解消のハーブティーを飲む
母乳量を増やす方法11.授乳の姿勢を変える
母乳量を増やす方法12.母乳外来に通う

母乳不足を解消するために母乳量を増やす12の方法

母乳が詰まっている場合は、とにかく赤ちゃんに母乳をたくさん飲んでもらう、おっぱいマッサージを行う、定期的に搾乳を行うなどの対処により、詰まりを解消しなければいけません。

母乳が詰まると乳腺に炎症を起こして発熱し、寝込んでしまったり、入院してしまう可能性もあります。

赤ちゃんがママに密着したいのは仕方ない…

生後5-6か月ごろになると、赤ちゃんはママの存在を明確に認識できるようになります。そのため、母乳でお腹がいっぱいになった後もママから離れたくなくて、乳首をくわえたままずっとくっついていることがあります。

赤ちゃんがおっぱいを咥えていられる期間は限られているので、この場合は……仕方ないかもしれないですね(^_^;)

授乳時間が長くなるとママがストレス感じることもありますが、赤ちゃんが甘えてきたら「仕方ないなぁー❤」と眠るまで付き合ってあげてください。

赤ちゃんの授乳時間をコントロールできるまでは、多少のストレスは覚悟しておきましょう。せめて、授乳による身体の辛さを軽減するため、授乳姿勢には気をつけてください。

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また、「ち、乳首が痛い……。」という理由で、どうしても授乳時間を短くしたい場合は、混合育児に切り替えることも検討してください。

赤ちゃんは乳首を噛む生き物なので仕方なしです……。わたしもよく噛まれましたが、この痛みも今となっては遠い記憶……良い思い出ですね。

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