夜泣きと違う?5歳の息子に夜驚症の症状…原因・対策・治療法は?

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夜泣き?夜中に突然泣き叫ぶ子ども

ママは、子どもの夜泣きには本当に悩まされます。夜泣きの原因は科学的に解明されていないため、明確な解決方法はありません。

そのため、ママは本やネット上の夜泣き対策を試して一喜一憂しながら、夜泣きの時期が過ぎるまで耐えるしかありません。

赤ちゃんが夜泣きをする原因は、お腹がすいたわけでも、おむつが気持ち悪いわけでも、病気なわけでもありません。なぜか夜中になると突然泣くんです。

・昼間よく遊んで疲れているのに夜中に突然泣き出す
・体調も機嫌も良かったのに夜中突然泣き出す
・お腹は減っていないのでおっぱいを嫌がる
・背中トントンしても抱っこしてもなかなか泣きやまない
・何日も続く場合もあれば、1日おきや不定期に泣き出す
・とにかく泣く、1時間以上泣くこともザラ
・やっと寝た……と思った瞬間に起きる
・1日に複数回夜泣きすることもある

赤ちゃんの夜泣きが辛い…時期はいつからいつまで?原因や対策は?

夜泣きは生後3か月から始まる子もいれば、1歳を過ぎてから始まる子もいます。2-3歳まで不定期で続く子もいれば、2-3か月で終わる子もいます。1度終わっても、再度夜泣きが始まる子もいます。うちは息子も娘もそうでした。

これはもう一種の睡眠障害ですね。でも、夜泣きならまだ良いんです(良くはないですけど)。夜中に目が覚めて泣くらいなので。

夜泣きとは違い、夜中に目が覚めて大声で泣き叫ぶなどのパニックを起こす子がいます。このような症状のことを「夜驚症」と呼びます。

今回は、子どもに夜驚症が起こる原因、また、夜驚症が見られた場合の対処法についてお話したいと思います。

夜驚症(やきょうしょう)とは

夜驚症とは、子どもが睡眠中に突然目を覚まして泣き叫んだり、大きな寝言を言ったり、急に走り回るなどのパニックを起こす睡眠障害のことです。

夜驚症が起こる年齢は3歳前後から7歳前後が多く、性別は関係なく5%以下の割合で発症する可能性があります。

子どもは3-4歳でも夜中に突然目が覚めて泣くことはありますが、何かしら不安があったり、怖い夢をみるなどの理由があって泣いているため、自分が泣いていることを自覚しています。

ところが、夜驚症を起こしている子どもは、夜泣きとは違い自分が泣いていたり、叫んでいることを自覚しているわけではありません。

パニックを起こしている子どもには何度声をかけても反応せず、数分泣き叫んだり、バタバタと暴れると落ち着いて何事もなかったように寝てしまうというのが一般的です。

ただし、夜驚症の症状が強い子は30分以上パニックを起こしている場合もあります。

夜驚症の症状

夜驚症の症状は、睡眠中に突然目が覚めパニックを起こしてしまうのですが、具体的な症状・特徴には以下のものがあります。

・入眠後2-3時間以内に起こることが多い
・強い恐怖の表情や動作を示している
・汗をかき呼吸や脈が荒い
・よくわからないことを言ったり叫んだりする
・部屋の中を走り回ることもある
・家族が起こしても反応が遅い
・次の日子ども本人に聞いても覚えていない

引用|夜泣きと夜驚症 病気事典[家庭の医学] -メディカルiタウン

うちの場合は、5歳の息子に「あれが夜驚症だったのかな?」と思える症状が、何日か立て続けに起こりました。

夜12時ごろにいきなり「わーー&’%$#)&$HW”#%&”&#」と泣き叫びながら起きて、訳のわからないことを話しているんですが内容はわかりません。

わたしが「どうしたの?何か怖いことがあったの?ママいるから大丈夫だよ。」と言っても、全く落ち着いてくれません。

隣の部屋で寝ていた夫も息子の大きな声が聞こえたらしく、すぐに飛んできました。息子は4-5分ほど泣き叫んでから落ち着き、すぐにスッと寝てしまいましたが、次の日このことは覚えていませんでした。

夜驚症の原因

夜驚症の原因は、子どもの睡眠中枢が大人に比べて未成熟なためだと言われています。

人間の睡眠は、脳が起きていて身体が眠っている「レム睡眠」と身体が起きていて脳が深く眠っている「ノンレム睡眠」を繰り返しています。夜驚症はノンレム睡眠時、特に睡眠の前半で起こります。

子どもの睡眠時間は大人に比べて全体的に眠りが浅く、ノンレム睡眠の周期も大人の90分周期に比べて、以下のように短くなっています。

子どもの睡眠周期
新生児|40-50分
生後2-4か月|40-50分
生後3か月|50-60分
生後5-6か月|50-60分
生後7か月-1歳|50-60分
2-5歳|60-80分
5-10歳|80-90分
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上記通り、元々子どもは大人ほど脳の眠りが深いノンレム睡眠には至らないため目覚めやすいのですが、ノンレム睡眠の最中に脳に何らかの興奮が起こると、目覚める過程がうまくいかずに夜驚症が起こる場合があります。

夜驚症が起こった子どもは、突然激しい叫び声や泣き声を上げたり、パニックを起こして興奮と不安で錯乱した状態になります。脳が眠っているノンレム睡眠からいきなり覚醒してしまったため、声をかけてもなかなか落ち着いてくれません。

参考|第17回「子どもの夜間のパニック」 – 医療法人仁祐会 小鳥居諫早病院

息子の夜驚症の症状と行った対処法

当時は、泣きながら起きてパニックを起こす症状が短期間で数回あっただけだったので、わたしもそれほど気にせず「何か怖い夢でも見たのかな?」程度にしか考えていませんでした。

ただ、後から調べてみると夜驚症が続く子もおり、その子たちは心に何らかのストレスを抱えている可能性があるそうです。

たとえば、お友だちとケンカしたことを気にしていたり、夜のトイレを怖がっている子にムリヤリ1人で行かせたり、怖いテレビや怖い話が忘れられなかったり……。

このようにストレスの原因がはっきりしていれば、ママはまだ対策しようがあります。とにかく思い当たる内容を子どもと話し、安心させ、寝る前にできるだけストレスを軽減することが夜驚症の対処につながるでしょう。

ところが、ママが子どものストレスに全く気が付かないことがあります。

息子は夜トイレに行くことを怖がります。初めはついて行きましたが、「お兄ちゃんなんだから1人で行きなさい。」と促すと、そのうち1人で行くようになりました。

ところが、しばらくして息子に夜驚症が起こりました。そして、おねしょも再発するようになりました。当時は夜驚症は頭にありませんでしたが、「なぜおねしょが再発したんだろう?」と思い、息子と話をしてわかったことは、

・実は今もトイレに1人で行くことが怖い
・妹が1人で行くこともあるからそれが気になる
・お兄ちゃんだからがんばらないといけない

ということでした。息子は「お兄ちゃんだから」というキーワードに過剰に反応します。そこで夫と相談し、しぱらく息子のトイレについていく、「お兄ちゃんだから」は言わない、娘のトイレにもついていくという対処をしました。

すると再発していたおねしょもすぐになくなり、それ以降、夜驚症のような症状も出ていません。

夜驚症が起こる対処法・治療法

このように夜驚症が起こる原因を一言で言うと、「起きているときのストレスを睡眠時に感じるから」なのですが、子どものストレスには「見えるストレス」と「見えないストレス」があることをママは知っておかなければいけません。

特に、素直な子、親の言うことを聞く子、親に心配をさせない子、妹や弟がいる子は、見えないストレスを抱えている可能性があります。

もしかしたら、子どもも自分が何を我慢しているのか理解していないかもしれません。この見えないストレスをどう解消するかが夜驚症の1つの対処法になるのではないかと思います。

子どもに夜驚症が起こりやすい3歳から7歳は、集団生活を経験して多くの情報を吸収・処理することで、急激に自我の形成や他者との関係構築をする時期です。

そのため、脳の成長過程で情報を処理できずにパニックを起こすこともあるそうです。この場合、自然に夜驚症がなくなることを見守るしかありません。ちなみに、Wikipediaには夜驚症の原因が以下のように記されていました。

睡眠中枢が未成熟なために起こる症状であると考えられている。
発達に伴って、自然に良くなっていくものであり、多くの場合、特別な治療は不要である。夜驚は、深い眠りでこわい夢を見て、部分的覚醒状態 (半分だけ目が覚めた状態 )になるために起こる。夜驚は育て方というより、生まれつきの脳の素質によって起こる。育て方が悪かったからではない。

引用|夜驚症 – Wikipedia

どちらにしても、夜驚症に有効な治療法はなく、実際に子どもに夜驚症が起こっている状況では、ギュッとして「ママここにいるよ!」と声掛けして、安心させるくらいしかできることはありません。

大人も夜驚症を起こすことがある

子どもの夜驚症は成長過程で起こる睡眠障害の1つのため、成長に伴って自然に消えていくものですし、ママもそれほど心配することはなさそうです。

ところが、夜中に泣き喚くため、けっこう大きな声なんです。子どもの夜驚症自体は仕方がないと割り切れますが、どうしても近所迷惑になります……。

そのため、夜驚症が頻繁に起きてしまう場合はかかりつけ医に相談して、睡眠の専門医を紹介してもらうなどの対応をしても良いのかもしれません。

これは子どものためというよりも、わたしたちママや家族が少しでも安心感を得るためですね。大切なことだと思います。

調べていてわかったのですが、大人にも3%ほどの割合で夜驚症になる人がいるそうです。大人の夜驚症は子どもよりもちょっと怖い内容でした……。興味がある方はこちらを読んでみてください。あくまでも1つの例です。

参考|「人は悪夢で死ぬことがあるのか?」眠れない夜に読む「夜驚症」についてのお話 : カラパイア

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