記憶に残る初誕生!一升餅の背負い方や料理・お祝い返しなど

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初誕生(はつたんじょう)とは

初誕生とは、赤ちゃんの満1才の誕生日をお祝いする行事のことで、家族が集って祝い膳を食べたり、成長を願って赤ちゃんに一升餅を背負わせて歩かせる風習があります。

昔の日本は数え年(新年毎に年をとる)で年齢を数えていたため、毎年誕生日にお祝いをする習慣はありませんでした。大正生まれの祖母も自分の年齢は数え年で把握していたので、割と最近までそうだったんですね。

ところが、そんな昔でも満1才の誕生日だけは特別で、家族親戚をお家に招いてお祝いをしていました。以前もお伝えしましたが、昔は赤ちゃんの死亡率が高く、1才を迎えることがとても難しかったためです。

戦後すぐは乳児の死亡割合が6-8%(1000人中60-80人)なことに対して、2014年は0.21%(1000人中2人)です。つまり、たった70年前でも、乳児死亡率は今の40倍もありました。

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赤ちゃんの1歳の誕生日はパパママにとっても特別な日です。赤ちゃんは1歳になると名目上、乳児から幼児になります。これから少しずつ赤ちゃんから子どもへと接し方が変わっていきます。

ママは初誕生を経て、本当の意味での育児が始まるわけです。

初誕生の実施割合

ベビータウンのアンケート調査によると、今の夫婦が初誕生を実施する割合は以下の通りです。

初誕生は赤ちゃんのお祝い行事の中で、実施割合が96.5%と最も高く、また夫婦だけでお祝いする割合が最も高い行事です。これは、昔ながらの初誕生ではなく、現在の誕生日を祝う習慣があるためとも言えるでしょう。

夫婦だけで行う|40.7%
パパの親と行う|15.1%
ママの親と行う|14.0%
両家の親と行う|17.7%
親以外の親戚も|7.7%
親戚以外の人も|1.2%
行なわなかった|3.5%

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一升餅(いっしょうもち)を背負う風習

昔からお餅には神様が宿ると言われ、縁起の良い食べ物とされています。お祝い事にお餅はかかせないですよね。

一升餅の由来

初誕生の一番の特徴は、赤ちゃんに一升餅を背負わせることです。一升餅とは、一升のもち米で作ったお餅を丸い形にしたものです。

この一生餅を風呂敷やリュックに入れて赤ちゃんに背負わせることで、「成長したねぇ。キャッキャウフフ❤」などと周りがワイワイ楽しみます。

一升餅を背負わせる由来は「一生」にかけていて、「一生健康でありますように」「一生食べ物に困りませんように」という願いが込められています。また、一升餅を丸くすることで「一生”円満”な人生を送れますように」という願いも込められています。

一升餅の重さ

いくら成長が早く足腰がしっかりした赤ちゃんでも、これまで何かを背負ったことはないはず……。そのため、赤ちゃんが背負う一升餅の重さが気になりますね。

一升は重さではなく、体積(容積)の単位です。そのため、一升餅の重さは情報がバラバラですが、一升のもち米だと1.5kg、水などの液体だと1.8kg、もち米に水を合わせてお餅を作ると、およそ2kgになります。

に……2キロΣ(゚Д゚)!

そう、一升餅はけっこう重いんです。そのため何回も長時間背負わせて、赤ちゃんに無理をさせないよう。ただ、幼児の始まりとして、過保護すぎるのも初誕生のお祝いには不向きです。調度良い具合に背負わせましょう(^_^;)

一升餅の別の呼び方

初誕生は、地域によってお祝いの方法が変わります。そのため、一升餅の呼び方も色々あるようです。

一生餅、誕生餅、背負い餅、しょい餅、力餅、立ったら餅、転ばせ餅などなど。うちでは「一升餅」「力餅」と言ってましたね。

初誕生のお祝い方法

初誕生のお祝い行事は、地域によってお祝い方法が変わるのですが、主に一生餅をどう扱うかに違いがあります。

お祝い方法1.一升餅を背負う

一番ポピュラーな方法が、赤ちゃんに一生餅を背負わせて歩かせることです。

普段しっかり歩ける子でも2kgの重さを背負うとフラフラしますし、背負わせた途端ベチャっとつぶれたり、後ろに倒れて(お餅があるので頭は打たない)泣いてしまうこともあります。

もちろん、倒れても泣いても良いんです!一生餅を背負うことは試練です。この成長をママは目に焼き付けておきましょう( ;∀;)

まだ立って歩けない子やハイハイの子でも、気をつけて一生餅を背負わせてあげてください。

お祝い方法2.一升餅を踏む

一升餅の上を裸足で歩かせたり、立たせたりもよく聞くお祝い方法ですね。お餅を踏むことで、「地に足をつけて生きて行けるように」「足腰が強くなるように」という願いが込められています。

裸足ではなく、草鞋を履かせて踏ませる地域もあるそうです。

お祝い方法3.転ばせ餅

これはちょっと可愛そうですが、お餅を背負わせた赤ちゃんをチョンと押してわざと転ばせたり、小さな丸餅をぶつけて歩きづらくします。

赤ちゃんが上手に歩けると、将来早く親元を離れたり、家を継がずに出て行ってしまうため、その邪魔をするそうです(笑

また、「困難や障害があっても強い子に育つように」という願いを込めて、わざと歩く邪魔をするそうです。もちろん、強く突き飛ばして、ケガをしないように気をつけてください。

お祝い方法4.選び取り占い

選び取りという占いがあります。これは初誕生のお祝いの際に行う占い、というか遊びです。

選び取りのやり方は、赤ちゃんから少し離れた場所に何でも良いので物を並べます。赤ちゃんを歩かせ(ハイハイでもOK)、手に取った物で赤ちゃんの将来を占います。

以下のサイトに選び取りの動画があったのでご参考に。

・そろばん、電卓・・・商人向き、計算が得意になる
・ふで・・・芸術、物書きの才能、勉学の道に進む
・スプーン、箸・・・一生食べ物に困らない、料理人向き
・ハサミ・・・手先が器用になる、衣装持ちになる
・定規・・・几帳面、しっかり者、将来大きな家を持つ
・お金、お財布・・・お金持ち(玉の輿)、お金に困らない
・辞書・・・成績優秀、物知り
・くし、鏡・・・センスが良くなる、おしゃれになる
・楽器・・・音楽家
・ボール・・・スポーツ選手、運動神経抜群
・風船・・・大きく羽ばたく、世界に通用する
・工具・・・工作が得意、エンジニアになる

引用|選び取り| 名入れ・小分け・ハート一升餅(誕生餅)通販 – 1-mochi.com –

一升餅の注意点

一升餅の背負い方

一升餅の背負い方は、一升餅を風呂敷にくるくると包んで落ちないようにし、一つに縛ってお餅が背中にくるように「たすき掛け」を作ります。また、子ども用のリュックに入れて両肩で背負わせます。

このようなリュックだと、子どもとお散歩に行くときも使えるので良いかもしれません。

背負う時の注意点

風呂敷やリュックはしっかりと肩にかけ、首にかからないように十分注意してください。また、子どもが転んでもケガをしないように、近くに物を置かずに、畳やカーペットの上で一生餅を背負わせてください。

一升餅を背負って歩くことが大切なのではなく、とりあえず背負わせれば良いんです。そのため、全く歩かないどころか、立とうともせずに泣くだけの子もいます。

使った一升餅はどうする

一升餅のお祝いが終わったら、お餅はもちろん食べます。家族で食べたり、親戚やご近所に配って余らないようにします。

季節や場所にもよりますが、1週間程度はカビも生えずに保ちます。ただ、せっかくの初誕生の一升餅なので、柔らかいうちに食べてしまいましょう。

初誕生の食事

初誕生のお祝いの席で食べる食事に、決まりはありません。そのため、お宮参り、お七夜などと同じように、家族で食卓を囲んで祝い膳でお祝いをすると良いでしょう。

祝い膳を用意することが面倒であれば、近くの割烹や和食料理屋で初誕生の祝い膳を用意して欲しいと伝えても良いですし、食事に決まりがないため、通常のお食事会をしても問題ありません。

昼間に外食をする場合、大人1人あたりの相場は3,000円-5,000円、夜は5,000円-10,000円ほどです。

わたしは近所の割烹で祝い膳をお願いしたので、1人4,000円ほどの料理だったと思います。

初誕生のお祝いとお祝い返し

初誕生のお祝いに何か用意する場合は、特別な決まりごとはないため、欲しいものを聞くなどして贈れば良いと思います。

もし現金を贈る場合は、身内なので1万円程度が目安です。また、現金はのし付き紅白の「花結び」または「蝶結び」を選びます。

表書きはどちらも、上段に「初誕生祝」「祝初誕生」、下段に贈り主の苗字を書いて、初誕生の席に持参します。

初誕生のお返し

初誕生の食事の席もお七夜と同じように主催者が用意するものです。そのため、祝い膳がお返しと考えれば良いでしょう。主催者は、手土産にお菓子を用意しても良いでしょう。

基本的に初誕生で頂くお祝いは、内祝いの必要はありません。ただ、何か物をもらったり現金をもらってどうすれば良いかわからない場合は、以下のルールに従ってください。

何に対してお返しをするのか、内祝いをするのかを覚えることが面倒な人は、

・何かいただいたらお返しをする
・お祝い返しには3分の1から2分の1
・見返りを期待せずに食事会などに招く
・リーズナブルな品物にはお菓子を返す
・ちょっとしたお祝いは3,000-5,000円
・関係が深い人にはお礼状も出す

最低限このようなルールを決めておけば基本的に問題ないはずです。

内祝いとお祝い返しの違いとは?金額・のし・水引など基本マナー

初誕生は意外と思い出になる

初誕生を終えると、赤ちゃん(乳児)のお祝い事は全て完了です。赤ちゃんの時間はとても貴重なので、わたしは赤ちゃんのお祝い行事を全てやっておいて良かったなと思います。

1.帯祝い|妊娠5か月目の戌の日
2.お七夜|生後7日目
3.お宮参り|生後31日目or32日目
4.お食い初め|生後100・110・120日目
5.初節句|3月3日or5月5日
6.初誕生|満1歳の誕生日

0歳-1歳の赤ちゃんの6つのお祝い行事とは?夫婦で行う割合は?

わたしが帯祝い、お七夜、お宮参り、お食い初め、初節句、初誕生と経験して、意外にも一番記憶に残っているのが「初誕生」です。

息子、娘どちらも風呂敷を使って一生餅を背負わせ、部屋の端から端まで歩かせました。どちらもフラフラ……バタンで大泣き(^_^;)

変な話ですが、「初誕生」以外は赤ちゃんのお祝い行事と言っても、何だか赤ちゃんが添え物のような感覚ですが、初誕生では赤ちゃんががんばる姿がメインです。

一生餅を背負って歩くあの必死な顔……長いようで短く感じた出産から1年……わたしは大笑いしつつも、心の中で感動していました。

息子と娘にしっかりと一升餅を背負わせて、歩かせて、泣かせることができ、わたしにとっても家族にとっても初誕生はとても良い思い出になりました。

みなさんも赤ちゃんが生まれたら、なるべくたくさんのお祝い行事を行なって、1日1日が忘れられない良い思い出を作ってください!

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