摂食・構音障害の原因に!舌小帯強直症の症状と治療方法

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子どもの構音障害の原因の1つ

子どもの滑舌や発音が悪い原因は舌が長かったり、歯に隙間があることだと真っ先に考える人は多いと思います。

そのため、赤ちゃん言葉など、言葉の遅れがある子どもも同じような原因があるかも?と予想しますが、言葉の遅れが治らないのは様々な原因があります。

子どもの言葉の発達が遅い原因
1.発音が難しい
2.覚え間違えている
3.赤ちゃん返りをしている
4.言葉を話す機会が少ない
5.舌が上手く使えない
6.発達障害の可能性
7.構音障害の可能性
4-5歳で赤ちゃん言葉…子どもの言葉の発達が遅い7つの原因

もちろん、単純に子どもの発達の個性かもしれないため、ママはあまり焦ってはいけないのですが、もしかしたら身体的な症状が原因で構音障害を起こしている可能性もあります。

その構音障害の原因の1つが「舌小帯強直症」という症状です。舌小帯強直症は難しい病気ではありません。ママにもすぐに確認できるため、子どもが舌小帯強直症の疑いがある場合はすぐに医師に相談してください。

今回は、摂食障害や構音障害の原因にもなる舌小帯強直症の症状や治療法についてお話したいと思います。

  

舌小帯強直症(ぜつしょうたいきょうちょくしょう)とは 

舌小帯強直症とは、舌の裏のすじ(舌小帯)が通常よりも癒着している状態、または舌小帯が通常よりも短い状態を言います。

舌癒着症(ぜつゆちゃくしょう)、舌小帯短縮症(ぜつしょうたいたんしゅくしょう)、舌短縮症(ぜつたんしゅくしょう)、舌小帯癒着症(ぜつしょうたいゆちゃくしょう)とも言います。

原因はほとんどが先天的なものですが、まれに事故などの外傷によって舌小帯強直症が起こる場合もあります。

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このように舌を上げたときに、舌先が凹んで舌全体がハート形になったら舌小帯強直症です。舌小帯強直症は、乳幼児医療の対象として小児歯科、歯科口腔外科などで舌小帯の伸展術による処置が受けられます。

どもり、滑舌・発音の悪さ、言葉の遅れは病気?構音障害の原因とは

舌小帯強直症は舌の可動域が狭まって発音しにくくなるだけでなく、食べ物をうまく飲み込む嚥下機能を阻害するため、赤ちゃんの授乳や子どもの食事がしづらい摂食障害の原因にもなります。

舌小帯強直症の症状と治療方法

舌小帯強直症は、舌をどれ位上げられるかで軽度・中度・重度の判断を行います。口を大きく開けた状態で、前上顎に舌が付くのが一般的な舌の状態だとすると、

舌小帯強直症の症状レベル
軽度|舌が前上顎に付かない程度
中度|舌の上がりが半分以下の場合
重度|舌がほぼ上がらず癒着している場合

ということになります。ただし、軽度・中度・重度の判断は医師の見解によります。

軽度の舌小帯強直症の治療

軽度の舌小帯強直症は、ある程度舌が自由に動きます。発音すること自体は問題がなく、日常生活にも支障がないため治療の対象にはなりません。

ただ、早口言葉などは言いづらく、「ら行」や「た行」に引っかかりを感じる人もいます。

中度の舌小帯強直症の治療

中度の舌小帯強直症は、舌を上顎につけようとしたときに舌小帯に引っ張られて舌先がハート型になります(上写真)。また、舌の可動域も狭く内頬に舌が届きにくい状態です。

舌の可動域が狭いため発音できない音が多いだけでなく、赤ちゃんの授乳や子どもの食事などがしづらい摂食障害を起こす可能性があります。

そのため、通常は舌の可動域を広げる機能訓練を行いますが、母乳不足などで成長に問題がある場合は早めの手術が必要になります。

重度の舌小帯強直症の治療

重度の舌小帯強直症は、舌が下顎からほとんど動かない状態です。この状態では「らりるれろ」どころか濁音も出しにくく、他にも出しにくい音や早口で言うことができない音が多く出てしまいます。

重度の場合は構音障害だけではなく、大人でも食事が困難な摂食障害がみられるため、すぐに切開手術と機能訓練を行った方が良いでしょう。

舌小帯強直症の切開手術方法

舌小帯強直症の治療には、舌小帯の切開手術(以下の舌小帯伸展術)と舌をうまく動かすための機能訓練があります。

舌小帯切断進展術とは、舌小帯の真ん中をハサミで切るとひし形に傷口は広がり伸びます。それを縫合する手術です。通常2~3mm伸びます。井出歯科医院では更に舌小帯の上部を撤去して、ハサミで上下に伸ばします。
よくレーザーは簡単で出血が少ないと言われますが、傷口を焼いた切開のみなので、瘡蓋を作り、瘢痕治癒するため舌小帯は伸びません。
舌小帯を切って伸ばさなければ手術する意味がありません。

引用|舌小帯短縮症の専門医 井出歯科医院

ちなみに、舌小帯進展術は保険適用(3割で2,000-5,000円程度とのこと)で術後に入院がいらないことも多い簡単なものです。もちろん、子どもは乳幼児医療の対象です。

赤ちゃんでも舌小帯強直症の症状が重い場合は手術を受けることが可能だそうですが、そこは専門医に聞いてみてください。

また、舌小帯伸展術を行なっただけですぐに滑舌の悪さが治るわけではなく、舌の機能を高めるための機能訓練を複数回行わなければいけません。

舌小帯強直症の割合は2%

舌小帯強直症は意外と多く、全ての年代を合わせると2%以上の人に症状が見られます。

参考|舌小帯短縮症 – Wikipedia

とは言え、軽度の舌小帯強直症であればなかなか判断が付きづらく、日常生活に支障が少ないため症状を見逃しがちです。

赤ちゃんのころは舌小帯強直症によって嚥下障害が起こってないかを注意深く観察し、子どもが2-3歳に成長してからは構音障害の原因になっていないか、舌の形や舌小帯の状態を注意深く観察するようにしてください。

もしどちらかのタイミングで「あれ?舌の形がおかしい……。」などと気がついた場合は、かかりつけ医を受診してから専門医を頼るようにしてください。

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