おねしょは何歳まで?4-5歳でも焦らず尿漏れを治す方法・対策

この記事の読了時間は約 7 分です。

おねしょの卒業目安は4-5歳

「おねしょが治んないなぁ……。」と悩むママはたくさんいます。トイレトレーニングが進み、昼のおむつはずしも大詰めでも、おねしょでつまづくこは多いですね。

もちろん、子供の成長には個人差があるため、おねしょ卒業の時期にも差が出ます。おねしょを治すためには「ゆっくり」「焦らず」という気持ちが大切です。ママが焦ると、おねしょも長引きます。

「でも、早くおねしょを治さないと毎日洗濯物が多くて……。」という気持はよーくわかりますが、おねしょには卒業までの流れがあり、多くの子が成長過程でしなくなるものです。

一般的に子供のおねしょは、3歳くらいで朝おむつにおしっこをしてない日が増え、3-4歳で昼間におむつをする必要がなくなり、4-5歳でほぼ卒業という流れが多いように思います。

ただし、おねしょはあるときパタッとなくなるのではなく、徐々に回数が減っていくものです。そのため、おねしょを治すには、おねしょの原因を知り、おねしょを卒業できる環境を作るなどの準備が必要です。

今回は、子供がおねしょをする原因、子供のおねしょを焦らず治す方法・環境の作り方についてお話したいと思います。

おねしょが起きる3つの原因

トイレトレーニング、昼間のおむつはずし、おねしょ卒業まで1-2週間ほどで完了する子もいますが、そんなスムーズな子は稀です。

成長には個人差があり、おねしょが長引く子もいます。もちろん注意点はありますが、おねしょが治らないのはママのせいでも、子供のせいでもありません。ママの精神衛生のためにも、おねしょが起こる原因を知っておきましょう。

原因1.抗利尿ホルモンの分泌不足

成人のおしっこの平均回数は、昼間が5-6回前後、夜間は0-1回が一般的です。夜間の利尿回数が少ない理由は、脳下垂体後葉から利尿を抑制するバソプレシンという抗利尿ホルモンが分泌され、尿の水分の再吸収を促しているためです。

睡眠中は抗利尿ホルモンの分泌が昼間の2倍程度に増え、おしっこの水分が再吸収されるため、昼に比べておしっこ量が60%ほどに減少します。そのため、成人がおねしょをすることはほぼありません。

抗利尿ホルモンの分泌は3歳前後から多くなり、徐々に夜の利尿が少なくなるのですが、抗利尿ホルモンの分泌が遅かったり、足りない場合はおねしょの原因になってしまいます。

原因2.膀胱容量が小さいため

日本人の成人の膀胱の容量は500ml(260-600ml)ほどで、5歳から15歳における正常な膀胱容量は以下の式で計算します。ところが、膀胱の成長が遅く膀胱容量が小さい場合は、夜間におしっこが溢れて、おねしょの原因になります。

Bladder capacity (ml) = [age(yr) + 2] ×25

たとえば5歳の子の場合は、「(5+2)×25=175ml」となり、175mlあれば年齢に即した膀胱容量ということになります。

参考|排尿障害(昼間遺尿を中心に)|名古屋第二赤十字病院

原因3.蓄尿コントロールができないため

赤ちゃんのころは膀胱におしっこを溜めることができません。これは膀胱容量が小さいだけでなく、蓄尿コントロールが上手くできないためです。

利尿は副交感神経、蓄尿は交感神経によりコントロールされているのですが、夜間に蓄尿をコントロールできると膀胱容量が昼間の1.5倍程度に増加します。

ところが、夜間睡眠時の自律神経のバランスが悪く副交感神経が有利な状態になると、膀胱は通常状態よりもしぼんで膀胱容量が減少し、おねしょの原因になります。

子供のおねしょの割合

8233bc24373350be7176828976bdb820

引用|夜尿症,昼間尿失禁 | 滋賀医科大学 泌尿器科学講座

滋賀医科大学のデータを用いると、年齢別のおねしょ割合は3歳で約45%、4歳で約20%、5-6歳で15%ほどです。

このように成長過程でおねしょは治っていきますが、中には小学生になってもおねしょが治らない子がいます。これを「夜尿症」と言います。おねしょと夜尿症は、どちらも夜間就寝中に尿漏れを起こす症状です。

違いは、5歳までをおねしょと呼び、5歳以降を夜尿症と呼ぶことになっていますが、単に年齢の違いだけで片付けて良いわけではありません。夜尿症は、何らかの病気や精神的な理由が尿漏れの原因になる場合があります。

つまり、4-5歳まではおねしょ卒業の環境を整えて対策を行い、5歳以降のおねしょは夜尿症を疑って病院で診察を受ける必要があるということです。夜尿症の詳細は以下を参考にしてください。

夜尿症とおねしょの違いは?小学生の夜間の尿漏れ原因と治療法

子供のおねしょを治す環境作りと対策

子供が4-5歳になるまではおねしょを温かく見守ることが基本ですが、意識して早く治せるならそっちの方が良いですね。そこで、以下を気をつけてみましょう。

おねしょ対策1.水分は寝る2時間前までが目安

寝ているときに作られるおしっこの量が少なければ、おねしょも減ります。と言っても、コントロールがなかなか難しい……(・.・;)

たとえばうちの場合、18時30分に夕食を済ませ、18時40分ごろから19時までお風呂に入り、少し水分を取って休憩した後に2人分の絵本を読んで、20時に就寝という生活リズムを心がけています。

……はい、うちは水分補給が就寝の1時間前なんです。生活リズムは各家庭で違うため、水分補給は絶対に2時間前まででなくても良いのですが、せめて寝る直前のがぶ飲みはさせないようにしましょう。

寝る直前に子供がどうしても喉が乾く場合は、うちでは喉を潤すために一口を目安にしています。

おねしょ対策2.食生活を見直す

夜寝る前に水をがぶ飲みする子は、夕食時に塩分が多い食事をしたり、夕食後にお菓子などを食べて血糖値が上がっている可能性があります。

血糖値が上がるとのどが乾いて水分を過剰摂取してしまうため、食事の塩分は控えめ、お菓子は食べる時間のルールを作ってください。

おねしょ対策3.寝る前に必ずトイレに行く

寝る前には必ずトイレに行きましょう。「そんなの当たり前じゃん!」と思ってるプレママもいると思いますが、子供は本当に言うこと聞かないよ(´・ω:;.:…

寝る前のトイレは、歯磨きと同じで色々なことをセットにして覚えさせ、子供の習慣にしてください。

たとえば「はい、歯を磨いたらトイレ!そしたら、絵本読んで寝ようね。」この順番でやるというフレーズを毎日言うことが大切です。最後にご褒美がつくことがポイントで、うちでは「絵本を読む」です。

おねしょ対策4.夜中にトイレに起こさない

子供がおねしょをするとママは夜中に起こされ、「着替え用意しなきゃ……布団も変えないと……明日晴れるかな……心のケアもしてあげないと……。」と色々面倒なことになります。

そのため、「もう一回トイレに行かせちゃえ!」と子供を夜中に起こしてトイレに行かせる……のはNGです。睡眠時間の乱れは抗利尿ホルモンの分泌を阻害しますし、夜中にトイレに起こすと子供のストレスになり、余計におねしょをする可能性があります。

おねしょ対策5.おねしょしても怒らない

おねしょは悪いことじゃありません。子供だって、おねしょはしたくはないんです。

子供は、自分がおねしょをすることを気にしています。そのため、夜中におねしょをすると、気持ち悪さと申し訳なさで泣いてしまいます。ママが怒ると余計にプレッシャーを感じます。

もちろん、わたしは息子のおねしょで怒ったことはありませんが、それでも必死におねしょを隠そうとする様子を見て切なくなってしまいます。

おねしょ対策6.おねしょを意識させすぎない

たとえ、5歳でおねしょが治らなくても、ママは焦らないでください。5歳のおねしょの割合は15%ほどで7人に1人、意外と多いですよね。

もし他の子よりおねしょ卒業が遅くても、おねしょを意識させると子供はストレスを感じます。

息子は3歳前に1度おねしょを卒業しましたが、4歳でおねしょが復活……。しかも、昼のお漏らしも始まりました。それからは昼に10回以上、夜に4-5回トイレに行くようになり、「おしっこでるー。」→「でなかったー。」を数か月繰り返しました。

今考えると、ちょっとお漏らしした時期に、「おむつに変えてみよっか。」「いいからトイレ行こ。」と言い過ぎたことがストレスになったのかも……。

おねしょ対策7.おねしょ対策グッズを使う

ママがおねしょ卒業に一生懸命になるほど子供が気にするため、おねしょ対策グッズはひっそりと使うようにしましょう。

おねしょの量が少ない場合は夜用トレーニングパンツを使っても良いでしょう。ただし、おむつほどの吸収力はないため、大量のおねしょでは意味がありません。

大量におねしょをする子は思い切って綿パンツにして、しばらく付き合うのもありです。その際、防水のおねしょパッドをシーツの間に敷きましょう。

おねしょで怖いのは、ズボンやパンツが濡れることではなく布団が濡れることです。そのため、おねしょシーツも併用すると布団を干さずに済みます。

あとは、着替えとタオル数枚を枕元に用意しましょう。わたしはおねしょパッドを2枚使っていました。2枚で2000-3000円ほどです。

おねしょ対策8.うまくいったら毎日褒める

子供が朝起きておねしょをしていなかったら、ちゃんと褒めてあげると子供は少しずつ自信をつけていきます。

1回成功したら「すごいね!」、1回失敗したら「だいじょうぶだよ。次はがんばろうね。」という声掛けを毎日繰り返すことが大切です。

昼間のおむつはずしも同じですね。「おむつ濡れてないね!すごいね!」とママが褒めると、おむつの中でおしっこをしたり、おねしょをすることがなくなります。

おねしょは個人差だと認識しよう

ママ友から、「うちの子やっとおねしょ卒業できたのよー。」なんて聞くと焦りますよね。

でも、子供はこれから身につけることが山のようにあり、全てを人並み以上に身に着けていくことは不可能です。

おねしょ原因の大半は、子供の成長が少し遅れているだけなので、ママは必要最低限の準備をして、子供の成長を気楽に待つしかありません。

そのため、子供が3歳で「まだうちの子、おねしょが……。」とママが悩む必要は全くありませんし、4-5歳のおねしょならもう少し様子を見ても良いと思います。

まずはママがおねしょをしない環境を整え、おねしょ対策をしましょう。そして、5歳を過ぎてしばらくしてもおねしょが治らない子は、「小学生なのにおねしょなんて恥ずかしい!」と思わずに、夜尿症を疑って医師に相談してください。


参考|夜尿症(おねしょ)とは|新都心こどもクリニック
参考|夜尿症・おねしょでお困りの方へ | 相川先生の夜尿症相談室
参考|日本小児泌尿器科学会

記事のURLとタイトルをコピー